「伝説を超える時」

愛理

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第3部「神の国へ」

第5話「魔の塔」

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「まさか神様がさらわれるなんてな」
 クラウスが言った。
「ああ。何としてでも助け出さないとな」
 ファルが言う。
「でもこの飛行機って便利だよな。行きたい所に勝手に連れて行ってくれるんだから」
 クラウスが言った。
「本当にそうですね」
 ラウルが言う。
「あ、あれは?」
 リンナが言った。
「どうした?」
 ファルが言い、ファルとラウルとクラウスは窓から外を見ていたリンナの傍に行った。
 すると、とても高い塔が見えた。
「あそこからとても邪悪な空気を感じます」
 リンナが言う。
「ああ、おそらく、あそこにジェオスの手下がいるんだろう」
 ファルが言った。
 飛行機は高い塔へと向かった。
「しいて名付けるなら、あの塔は魔の塔だな」
 クラウスが言った。
 飛行機は魔の塔の近くに降りた。
「皆、気をつけていこう」
 クラウスのその言葉に3人は頷いた。

 4人は魔の塔に入った。
 するといきなり魔物が襲いかかってきた。
 4人は魔物と闘いながら先へと進んだ。
 魔の塔は何十階とある塔だった。
「くそっ。昇っても昇ってもきりがねぇな」
 クラウスが怒りながら言った。
「だけど行くしかありません」
 ラウルが言う。
 そうして4人は何時間もかけて、最上階へと辿り着いた。
 そして、最上階にいたのはリリカの街を襲った魔物だった。
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