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第1部「神に導かれし者達」
第1話「出会い」
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「じゃあ、ファルお願いするわね」
ファルの母親のミーナが言った。
「ああ。任しとけって。ちゃんと届けてくるからさ」
ファルはそう笑顔で言った。
「最近、何だか村の外は物騒らしいからね。一応、用心の為に棍棒を持っていきなさい」
そう言いミーナはファルに棍棒を渡した。
「はーい。じゃあ、行ってきます」
そう言いファルは家の外に出た。
ファルは17歳で今は夏休み中。
そして、ファルは今日、今度この村”リーザス村”で行われるバザーの出店品を少し離れた場所にある
”エデック城下町”まで取りに行くことになっていた。
勿論、その町は城下町と呼ばれるくらいだから、”エデック城”が隣接していた。
そして、毎年、リーザス村のバザーにはその城下町に住んでいる”グロウ”という爺さんの作る彫刻品が出品されることになっており、ファルはその受け取り役を今年初めて引き受けることになっているのだった。
そして、ファルは村の外へ出る。
村の外は緑に囲まれいて、平和そのものという感じだった。
だけど、ファルの母親、ミーナが言っていた通り、最近、村の外は物騒になっていた。
何でも魔物が出るのとかで。
「ま、そんなもの出たって俺はやっつけてやるけどな」
そう言いファルは母親に渡された棍棒をぎゅっと握りしめた。
エデック城下町まではファルは魔物に会うこともなく無事に辿り着けた。
「ええっと、グロウ爺さんの家は……」
エデック城下町はファルが思っていたよりもずっと大きい町だった。
ファルの住んでいるリーザス村はとても小さいのでファルは少し驚いた。
ファルを含めリーザス村の人達は、殆ど村の外から出ない。
学校もリーザス村から出てすぐの所に設立されている。
リーザス村は小さくても生活に必要な店などは揃っているから、村の外に出る必要もない。
だから、ファルを含めリーザス村の住人はこんな大きな町があることなど当然知らないでいたので、ファルは驚いたのだった。
だけど、ファルは本音を言えば年齢を重ねるにつれてリーザス村の外がどんな感じなのかと興味を持つようにはなっていた。
だから、今回こうしてここに来れたことはファルにとってはとてもラッキーなことだった。
ファルはグロウ爺さんをただ単にうろうろして探しているだけでは仕方がないので、少し離れた場所にいる自分と同じ歳くらいの少年にグロウ爺さんのことを尋ねることにした。
「あの、すいません」
その少年はファルには背中を向けていたので、ファルの方を振り返った。
そして、ファルもその少年もお互いの顔を見て驚いた。
ファルの母親のミーナが言った。
「ああ。任しとけって。ちゃんと届けてくるからさ」
ファルはそう笑顔で言った。
「最近、何だか村の外は物騒らしいからね。一応、用心の為に棍棒を持っていきなさい」
そう言いミーナはファルに棍棒を渡した。
「はーい。じゃあ、行ってきます」
そう言いファルは家の外に出た。
ファルは17歳で今は夏休み中。
そして、ファルは今日、今度この村”リーザス村”で行われるバザーの出店品を少し離れた場所にある
”エデック城下町”まで取りに行くことになっていた。
勿論、その町は城下町と呼ばれるくらいだから、”エデック城”が隣接していた。
そして、毎年、リーザス村のバザーにはその城下町に住んでいる”グロウ”という爺さんの作る彫刻品が出品されることになっており、ファルはその受け取り役を今年初めて引き受けることになっているのだった。
そして、ファルは村の外へ出る。
村の外は緑に囲まれいて、平和そのものという感じだった。
だけど、ファルの母親、ミーナが言っていた通り、最近、村の外は物騒になっていた。
何でも魔物が出るのとかで。
「ま、そんなもの出たって俺はやっつけてやるけどな」
そう言いファルは母親に渡された棍棒をぎゅっと握りしめた。
エデック城下町まではファルは魔物に会うこともなく無事に辿り着けた。
「ええっと、グロウ爺さんの家は……」
エデック城下町はファルが思っていたよりもずっと大きい町だった。
ファルの住んでいるリーザス村はとても小さいのでファルは少し驚いた。
ファルを含めリーザス村の人達は、殆ど村の外から出ない。
学校もリーザス村から出てすぐの所に設立されている。
リーザス村は小さくても生活に必要な店などは揃っているから、村の外に出る必要もない。
だから、ファルを含めリーザス村の住人はこんな大きな町があることなど当然知らないでいたので、ファルは驚いたのだった。
だけど、ファルは本音を言えば年齢を重ねるにつれてリーザス村の外がどんな感じなのかと興味を持つようにはなっていた。
だから、今回こうしてここに来れたことはファルにとってはとてもラッキーなことだった。
ファルはグロウ爺さんをただ単にうろうろして探しているだけでは仕方がないので、少し離れた場所にいる自分と同じ歳くらいの少年にグロウ爺さんのことを尋ねることにした。
「あの、すいません」
その少年はファルには背中を向けていたので、ファルの方を振り返った。
そして、ファルもその少年もお互いの顔を見て驚いた。
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