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番外編「辿り着きたい場所を探しに」(クラウス篇)
第13話「難しい闘い」
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ラウルとリンナは、リンナが言ったとおり、全身真っ黒な生物に聖域魔法をかけ、その生物から邪悪な者が出ていくように試みた。
しかし、全身真っ黒な生物に入り込んでいる邪悪な者は中々、正体を現さず、ラウルとリンナにかなり強い攻撃を仕掛けてきた。
だから、クラウスはリンナが言ったように何とか全身真っ黒な生物をあまり傷つけずに2人へのダメージが少なくなるように闘っていた。
クラウスは今までこういう闘い方はしたことがなかったので、かなり苦戦していた。
だけど、必死で今、傷つきながらも本当は人間だとかいうこの生物を助けようとしている2人の努力を無駄にするわけにはいかない。
クラウスはそう思いながら闘っていた。
そして、そんな想いが強くなりすぎて、自然とクラウスの口から、
「どうかこの人間に俺達の想いが伝わってくれ」
という言葉が零れ、全身真っ黒な生物が今度はリンナを攻撃しようとしていたところをクラウスは剣であまり傷つけないように刺そうとした。
すると不思議なことにクラウスの剣から大きな真っ白な光が放たれた。
「うわっ。何だ」
クラウスはそう言い自分の元に剣を戻した。
するとその後すぐに全身真っ黒な生物はリンナが言ったとおり、恐らく元の姿であろう若い青年に戻り、その場に倒れた。
そして、その人間の横に恐らく、この人間に取り憑いていたであろう全身が真っ黒で、またその全身を更に真っ黒なマントで包み込んだ化け物が現れた。
「クラウス、ありがとうございます。あなたが頑張って闘ってくれたので、この青年から邪悪な存在が出ていきました。また、クラウスが私やラウルの想いも汲み取ってくれたので、クラウスのその剣が力を貸してくれたのだと思います。後はその邪悪な者と思いっきり闘ってください。私達はこれから回復の方に回ります」
リンナが言った。
「ああ、本当に思いっきり闘ってやるぜ」
そう言いクラウスは再び剣を邪悪な存在の者に向けた。
すると邪悪な存在は、
“ワレノダイキライナシンセイノヒカリヲ、ヨクモアンナニツヨクアビセテクレタナ”
そう言い邪悪な存在はもの凄く大きくなり、今までよりも、かなり強力な攻撃を仕掛けてきた。
しかし、全身真っ黒な生物に入り込んでいる邪悪な者は中々、正体を現さず、ラウルとリンナにかなり強い攻撃を仕掛けてきた。
だから、クラウスはリンナが言ったように何とか全身真っ黒な生物をあまり傷つけずに2人へのダメージが少なくなるように闘っていた。
クラウスは今までこういう闘い方はしたことがなかったので、かなり苦戦していた。
だけど、必死で今、傷つきながらも本当は人間だとかいうこの生物を助けようとしている2人の努力を無駄にするわけにはいかない。
クラウスはそう思いながら闘っていた。
そして、そんな想いが強くなりすぎて、自然とクラウスの口から、
「どうかこの人間に俺達の想いが伝わってくれ」
という言葉が零れ、全身真っ黒な生物が今度はリンナを攻撃しようとしていたところをクラウスは剣であまり傷つけないように刺そうとした。
すると不思議なことにクラウスの剣から大きな真っ白な光が放たれた。
「うわっ。何だ」
クラウスはそう言い自分の元に剣を戻した。
するとその後すぐに全身真っ黒な生物はリンナが言ったとおり、恐らく元の姿であろう若い青年に戻り、その場に倒れた。
そして、その人間の横に恐らく、この人間に取り憑いていたであろう全身が真っ黒で、またその全身を更に真っ黒なマントで包み込んだ化け物が現れた。
「クラウス、ありがとうございます。あなたが頑張って闘ってくれたので、この青年から邪悪な存在が出ていきました。また、クラウスが私やラウルの想いも汲み取ってくれたので、クラウスのその剣が力を貸してくれたのだと思います。後はその邪悪な者と思いっきり闘ってください。私達はこれから回復の方に回ります」
リンナが言った。
「ああ、本当に思いっきり闘ってやるぜ」
そう言いクラウスは再び剣を邪悪な存在の者に向けた。
すると邪悪な存在は、
“ワレノダイキライナシンセイノヒカリヲ、ヨクモアンナニツヨクアビセテクレタナ”
そう言い邪悪な存在はもの凄く大きくなり、今までよりも、かなり強力な攻撃を仕掛けてきた。
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