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第3章「闇の街」

第9話「ブラックストーンとのご対面」

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  5人と妖精が洞窟の奥深くへ進んで行くともの凄いどろどろとした嫌な空気が流れてきた。
「うわっ。何か息苦しいんだけど」
  功が言った。
「確かに嫌な空気が流れているうえに空気が薄いですね」
  心が言った。
  すると今は優に抱きかかえられている妖精が、
「大丈夫、それは私に任せて」
  と言い妖精は両手を上に挙げた。
  すると妖精の両手から光が放たれて、5人と妖精が今、いる場所の空気がとても澄んでいるものになった。
「小さいのに凄いなお前」
   功が妖精の方を見て言った。
「お前じゃなくて、私はリルラよ。後、小さくても私達妖精は完全な時は凄いんだから」
  リルラは得意気に言った。
「リルラ、ありがとう。助かるよ」
  勇気が言った。
  するとリルラは何故か頬をぽっと赤らめた。
  そんなリルラを功は見逃さなかった。
「リルラ、もしかして勇気に惚れたか?」
  功がからかうように言った。
  するとリルラは今度は頬をぷっと膨らませて、
「知らない」 
  そう言いまた優の腕の中に納まった。
「とても可愛いやり取りでしたが、ここからは気を引き締めてください。恐らく空気がとても澄んだので、僕達とは反対にブラックストーンは殺気立っているはずですから」
  守が言った。
  そして、守のその言葉で皆、真剣な表情で頷いた。
  するとゴゴゴと大きな音がし始めた。
  5人と妖精は音がし始めた方を見た。
  するとそこから、とても大きな岩が現れた。
  但し、現れた岩はブラックマウンテンの時とは違って、ちゃんとした生物としての形を持っていた。
  顔もあるし、身体も腕も足もあった。
  顔はおそらく人間なら誰もが怖いと感じる顔をしていた。
「うわっ。今度は顔があんのかよ。てか、ちゃんとした生物になってんのか」
  功が言った。
  するとブラックストーンは功の方をぎろりと睨んで、
「私はお前らにやられたブラックマウンテンのように下等生物ではないわ」
  とても低い声でそう言った。
「うわっ。しかも今度は話すこともできんのかよ。てか、お前、ブラックマウンテンのこと知ってたのかよ」
  功が言った。
「いちいちうるさいわ。今すぐにお前のその口を黙らせてやる。勿論、他の者も粉々にしてやるわ」
  ブラックストーンはそう言い、突然、身体中に黒いもやもやしたオーラーみたいなものを纏い始めた。
  だから、勇気、功、守、心は戦闘態勢をすぐに取った。
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