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第48話「私の想い」
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お父さんは静かな口調でさっきの言葉を言った後、
「とにかくこれ以上、私達一家を君の軽率な発言や行動で巻きこむのは辞めてくれ。後、もう2度と私達の前には現れないでほしい。君を見るとせっかく閉じかけていた心の傷がまた開きそうになるから。美奈江、行くぞ」
お父さんは陸人に向けた言葉を言った後、お母さんの名前を呼び、お母さんはそのお父さんの呼びかけに頷いた。
そして、お母さんは陸人と私を交互に見てから、もう1度、陸人を見て、
「私からも、私達の前にもう現れないでってお願いするわ。それに亜美にも、もう一切、近づかないで。あなたと亜美の恋愛なんて私達が応援できるわけないじゃない。むしろ、引き離そうとするわよ」
そう言った。
そして、
「亜美、行きましょう」
お母さんがそう言ったので、私は首を何度も横に振り、
「ううん、私はまだ陸人と話があるから残る。2人は帰りたいなら、帰っていいよ。だけど、私は陸人が私と一緒に生きていきたいって、思ってくれる限り、陸人と一緒に生きていくから」
2人を見て、強い口調でそう言った。
するとお父さんもお母さんも顔色を変えて、
「何言ってるんだ」
「何言ってるの」
2人同時にそう言った。
だから、私は、2人をきっと睨んで、
「確かに陸人は雅人のことを車で轢いて、雅人は運悪く、死んでしまった。だけど、それは不運が重なったうえでの事故だったんでしょう? だから、陸人だって、罪に問われなかったんでしょう。それに陸人は雅人のことで今までも、今も凄く苦しんでいるのに何で2人は頭から陸人が全て悪いみたいに言うの? それに2人に私と陸人の恋を邪魔する権利が何処にあるの」
強い口調でそう言った。
私のその言葉にお父さんとお母さんはかなり驚いた表情をして、その後、2人とも訝しげな顔をした。
だけど、私は構わなかった。
だって、私は例えお父さんとお母さんを悲しませることになっても、陸人への想いを捨てられないから。
するとお父さんが、
「もし、亜美がどうしてもその子と生きていきたいと言うのなら、勝手にすればいい。だけど、私もお母さんも祝福はしない。それだけは覚えておきなさい」
そう言い、お母さんの方を見た。
するとお母さんは私を辛そうな顔で見てから、お父さんと一緒に部屋から出ていった。
そして、部屋には私と陸人の2人だけが残った。
「とにかくこれ以上、私達一家を君の軽率な発言や行動で巻きこむのは辞めてくれ。後、もう2度と私達の前には現れないでほしい。君を見るとせっかく閉じかけていた心の傷がまた開きそうになるから。美奈江、行くぞ」
お父さんは陸人に向けた言葉を言った後、お母さんの名前を呼び、お母さんはそのお父さんの呼びかけに頷いた。
そして、お母さんは陸人と私を交互に見てから、もう1度、陸人を見て、
「私からも、私達の前にもう現れないでってお願いするわ。それに亜美にも、もう一切、近づかないで。あなたと亜美の恋愛なんて私達が応援できるわけないじゃない。むしろ、引き離そうとするわよ」
そう言った。
そして、
「亜美、行きましょう」
お母さんがそう言ったので、私は首を何度も横に振り、
「ううん、私はまだ陸人と話があるから残る。2人は帰りたいなら、帰っていいよ。だけど、私は陸人が私と一緒に生きていきたいって、思ってくれる限り、陸人と一緒に生きていくから」
2人を見て、強い口調でそう言った。
するとお父さんもお母さんも顔色を変えて、
「何言ってるんだ」
「何言ってるの」
2人同時にそう言った。
だから、私は、2人をきっと睨んで、
「確かに陸人は雅人のことを車で轢いて、雅人は運悪く、死んでしまった。だけど、それは不運が重なったうえでの事故だったんでしょう? だから、陸人だって、罪に問われなかったんでしょう。それに陸人は雅人のことで今までも、今も凄く苦しんでいるのに何で2人は頭から陸人が全て悪いみたいに言うの? それに2人に私と陸人の恋を邪魔する権利が何処にあるの」
強い口調でそう言った。
私のその言葉にお父さんとお母さんはかなり驚いた表情をして、その後、2人とも訝しげな顔をした。
だけど、私は構わなかった。
だって、私は例えお父さんとお母さんを悲しませることになっても、陸人への想いを捨てられないから。
するとお父さんが、
「もし、亜美がどうしてもその子と生きていきたいと言うのなら、勝手にすればいい。だけど、私もお母さんも祝福はしない。それだけは覚えておきなさい」
そう言い、お母さんの方を見た。
するとお母さんは私を辛そうな顔で見てから、お父さんと一緒に部屋から出ていった。
そして、部屋には私と陸人の2人だけが残った。
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