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第12話「忘れたいのに」
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それから1ヶ月後のことだった。
「え? またですか?」
ある日、私が会社に行くと君山課長に呼ばれて、また、陸人のイベントの仕事を手伝ってくれと言われた。
私はもう2度とあんなことはないと思っていたからもの凄く驚いた。
まあ、最初は偶然で、2度目は陸人からのオファーだったとしても。
だって、ペアリングの私が持っていた方を捨てようと川に行って、偶然、陸人に会って、色々あったけど、それ以降も陸人から何も連絡はなかったから。
「もしかして、また、佐山さんからのオファーですか?」
まさかそんなことあるわけないと思いながらも、もしかしてという想いもあったので、そう君山課長に聞いた。
だけど、君山課長は、
「今回は違うよ。でも、佐山さんのマネージャーからの要望でね」
そう言って、その後すぐに不思議そうな表情をして、
「俺も何で森野ばかりが指名されるのかは不思議だけどね。後、今回、マネージャーの方から、自分が森野を指名したことは言わないでくれと言われてるから、そこは守るようにな」
そう言った。
「はい」
そうなんだ。今度は陸人のマネージャーからのオファーなんだ。
だけど、何でだろう?
正直、もう、私は陸人のことは忘れたいから、関わりたくないんだけど。
だけど、私は普段の業務の仕事は好きだし、今の仕事の人間関係も好きだから、上司から言われたことをやらないわけにはいかないし。
後、もっと本音を言うと私は怖い。
また、陸人と関わって、陸人への想いがまた溢れてしまわないかと。
それに何だかもう陸人と関わるなと心の何処かでもう1人の自分が言ってるような気もして―。
そして、更に君山課長が、
「まあ、とにかくそういうことだから、よろしく頼むな。ちなみに今度は佐山さんが写真集出すので、そのイベントだそうだ。今度は東京、名古屋、大阪、京都でイベントがあるらしい。それで、イベントは各場所で、午前中と午後の2回、行うらしくて、全てホテル泊りで、今回は向こうがホテル取ってくれるそうだから、そこに泊まることになるから。また、イベント関係者は皆、同じホテルに泊まるそうだから。勿論、左山さんも」
そう言ったので、私の心はますますざわつき始めた。
「え? またですか?」
ある日、私が会社に行くと君山課長に呼ばれて、また、陸人のイベントの仕事を手伝ってくれと言われた。
私はもう2度とあんなことはないと思っていたからもの凄く驚いた。
まあ、最初は偶然で、2度目は陸人からのオファーだったとしても。
だって、ペアリングの私が持っていた方を捨てようと川に行って、偶然、陸人に会って、色々あったけど、それ以降も陸人から何も連絡はなかったから。
「もしかして、また、佐山さんからのオファーですか?」
まさかそんなことあるわけないと思いながらも、もしかしてという想いもあったので、そう君山課長に聞いた。
だけど、君山課長は、
「今回は違うよ。でも、佐山さんのマネージャーからの要望でね」
そう言って、その後すぐに不思議そうな表情をして、
「俺も何で森野ばかりが指名されるのかは不思議だけどね。後、今回、マネージャーの方から、自分が森野を指名したことは言わないでくれと言われてるから、そこは守るようにな」
そう言った。
「はい」
そうなんだ。今度は陸人のマネージャーからのオファーなんだ。
だけど、何でだろう?
正直、もう、私は陸人のことは忘れたいから、関わりたくないんだけど。
だけど、私は普段の業務の仕事は好きだし、今の仕事の人間関係も好きだから、上司から言われたことをやらないわけにはいかないし。
後、もっと本音を言うと私は怖い。
また、陸人と関わって、陸人への想いがまた溢れてしまわないかと。
それに何だかもう陸人と関わるなと心の何処かでもう1人の自分が言ってるような気もして―。
そして、更に君山課長が、
「まあ、とにかくそういうことだから、よろしく頼むな。ちなみに今度は佐山さんが写真集出すので、そのイベントだそうだ。今度は東京、名古屋、大阪、京都でイベントがあるらしい。それで、イベントは各場所で、午前中と午後の2回、行うらしくて、全てホテル泊りで、今回は向こうがホテル取ってくれるそうだから、そこに泊まることになるから。また、イベント関係者は皆、同じホテルに泊まるそうだから。勿論、左山さんも」
そう言ったので、私の心はますますざわつき始めた。
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