40 / 43
第40話「あなたからのメッセージ」
しおりを挟む
克己が私の前から消えて、もう半年が経った。
でも、私はまだ克己への想いで溢れていた。
日常生活は普通にしているけれど、毎日のように克己のことを思っては涙が出た。
ねぇ、克己、あなたは今、何処にいるの?
どうして私の前から姿を消してしまったの?
そんなことばかりを考えていたある日、大学から帰った私にお母さんがポストに“真弥へ”とだけ書かれている白色の封筒が入っていたと言われて、封筒を渡された。
私は封筒の字を見て、すぐに克己が書いたものだと解った。
だから、私はその封筒を受け取った後、すぐに自分の部屋に行って、封を開けた。
すると中には線だけが入った白い便箋が入っていて、その便箋にはずらりと文字が並んでいた。
“真弥へ
突然、真弥の前から姿を消してごめん。
俺があれだけ真弥に離れないでほしいって言ったのに自分から離れるなんて最低だよな。
でも、俺は真弥のことは本当に好きだった。愛してた。
そして、その気持ちは今でも変わらない。
真弥といると楽しくて愛しくて……幸せだった。
でも、俺は思ったんだ。
やっぱり、俺と一緒にいると真弥は幸せにはなれないんじゃないかって。
また、真弥が傷つくことになるんじゃないかって。
だから、俺は真弥の前から姿を消すことにした。
それに近くにいたら、きっと俺は真弥を求めてしまうだろうし。
自分勝手で本当にごめんな。
でも、俺は真弥の幸せを本当に願っているから。
どうか幸せに。克己“
便箋にはそう書かれてあった。
私は克己からの手紙を読んで、ぼろぼろと涙を零した。
ねぇ、克己……。
私の幸せはどんなことがあったって、どんなに辛い想いをしたって、克己と一緒にいることなんだよ。
いつもそう言ってたでしょ。
なのにどうして克己は解ってはくれないの?
私はそう思いながら、長い間、泣いていた。
でも、私はまだ克己への想いで溢れていた。
日常生活は普通にしているけれど、毎日のように克己のことを思っては涙が出た。
ねぇ、克己、あなたは今、何処にいるの?
どうして私の前から姿を消してしまったの?
そんなことばかりを考えていたある日、大学から帰った私にお母さんがポストに“真弥へ”とだけ書かれている白色の封筒が入っていたと言われて、封筒を渡された。
私は封筒の字を見て、すぐに克己が書いたものだと解った。
だから、私はその封筒を受け取った後、すぐに自分の部屋に行って、封を開けた。
すると中には線だけが入った白い便箋が入っていて、その便箋にはずらりと文字が並んでいた。
“真弥へ
突然、真弥の前から姿を消してごめん。
俺があれだけ真弥に離れないでほしいって言ったのに自分から離れるなんて最低だよな。
でも、俺は真弥のことは本当に好きだった。愛してた。
そして、その気持ちは今でも変わらない。
真弥といると楽しくて愛しくて……幸せだった。
でも、俺は思ったんだ。
やっぱり、俺と一緒にいると真弥は幸せにはなれないんじゃないかって。
また、真弥が傷つくことになるんじゃないかって。
だから、俺は真弥の前から姿を消すことにした。
それに近くにいたら、きっと俺は真弥を求めてしまうだろうし。
自分勝手で本当にごめんな。
でも、俺は真弥の幸せを本当に願っているから。
どうか幸せに。克己“
便箋にはそう書かれてあった。
私は克己からの手紙を読んで、ぼろぼろと涙を零した。
ねぇ、克己……。
私の幸せはどんなことがあったって、どんなに辛い想いをしたって、克己と一緒にいることなんだよ。
いつもそう言ってたでしょ。
なのにどうして克己は解ってはくれないの?
私はそう思いながら、長い間、泣いていた。
0
お気に入りに追加
25
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる