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番外編「何処にいても、どんなに時が経ったとしても」― side凉一 ―
第10話「やっぱり愛しくて」
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俺も綾香も新幹線の中で眠ってしまったけど、京都に着く少し前に2人ともちゃんと目を覚ますことができた。
そして、俺と綾香は京都駅で新幹線から降りた。
卒業シーズンということもあるし、入学シーズン前ということもあって、ただでさえ人が多いイメージがある京都駅はイメージ通り、凄い人で溢れ返っていた。
「わあ、凄い人だね」
綾香が言った。
俺達はお互いにキャリーケースを持っているけど、しっかりと手は繋いでいた。
「ああ、綾香、俺の手を離すなよ」
「うん」
俺達はそんな会話をしながら京都駅を歩いて、外に出た。
それから荷物を預けるために予約している京都駅に近いホテルに向かった。
俺達が予約したところは有名なホテルで、宿泊代は高かったけど、一生に一度しかない高校の卒業旅行なので、そこに泊まることにした。
それにこの旅行は俺と綾香の初めての2人での旅行でもあったから。
ホテルに着くと立派な建物で、また、中に入っても豪華な造りとなっていた。
「素敵なホテルだね。ここにして良かったね」
綾香が嬉しそうに言った。
「ああ、そうだな」
そして、俺達はフロントに荷物を預けて、今度は京都での目的地へと向かった。
俺と綾香が京都で行きたいねと話していたのは、清水寺や平安神宮だった。
バスなどを使えば1日で回れない距離ではないので、京都での1日目はその2つに行くことにした。
清水寺も平安神宮も有名中の有名なところなので、季節的なこともあり、もう本当に人が多かった。
だけど、そんな中でも綾香は俺の手をしっかりと握り、俺のことを嬉しそうに見ながら、
「ここに涼一と来れて本当に嬉しい」
とどちらの場所でも言ってくれて、また、本当に楽しそうにしていたので、俺は人の多さなんてどうでも良くなって、俺も綾香と京都に一緒に来れて凄く嬉しいよと心の中で呟いた。
基本的に綾香はいつでも何処でもこんな風にキラキラとして、何でも純粋に楽しむ。
そんな綾香の姿が時には小さな女の子のようにも見えて、俺はますます綾香のことが愛しいと思うことが多かった。
そして、それは今もだった。
だから、俺は、人だかりも気にせずに、
「本当に綾香は可愛いよ」
そう言い平安神宮の中で綾香を抱きしめてしまった。
綾香はそんな俺に少し驚いていたけど、おとなしく俺に抱きしめられていてくれた。
その後、俺と綾香は両親のお土産の1つとして、お守りを買いに行き、その後はせっかっくなので、四条というところを歩いてみようということになり、歩いて、京都らしい抹茶のお店を見つけて入ったりして、楽しい時間を過ごした。
そして、夕方頃、バスに乗り、俺と綾香が今日、宿泊するホテルに行くために京都駅に向かった。
そして、俺と綾香は京都駅で新幹線から降りた。
卒業シーズンということもあるし、入学シーズン前ということもあって、ただでさえ人が多いイメージがある京都駅はイメージ通り、凄い人で溢れ返っていた。
「わあ、凄い人だね」
綾香が言った。
俺達はお互いにキャリーケースを持っているけど、しっかりと手は繋いでいた。
「ああ、綾香、俺の手を離すなよ」
「うん」
俺達はそんな会話をしながら京都駅を歩いて、外に出た。
それから荷物を預けるために予約している京都駅に近いホテルに向かった。
俺達が予約したところは有名なホテルで、宿泊代は高かったけど、一生に一度しかない高校の卒業旅行なので、そこに泊まることにした。
それにこの旅行は俺と綾香の初めての2人での旅行でもあったから。
ホテルに着くと立派な建物で、また、中に入っても豪華な造りとなっていた。
「素敵なホテルだね。ここにして良かったね」
綾香が嬉しそうに言った。
「ああ、そうだな」
そして、俺達はフロントに荷物を預けて、今度は京都での目的地へと向かった。
俺と綾香が京都で行きたいねと話していたのは、清水寺や平安神宮だった。
バスなどを使えば1日で回れない距離ではないので、京都での1日目はその2つに行くことにした。
清水寺も平安神宮も有名中の有名なところなので、季節的なこともあり、もう本当に人が多かった。
だけど、そんな中でも綾香は俺の手をしっかりと握り、俺のことを嬉しそうに見ながら、
「ここに涼一と来れて本当に嬉しい」
とどちらの場所でも言ってくれて、また、本当に楽しそうにしていたので、俺は人の多さなんてどうでも良くなって、俺も綾香と京都に一緒に来れて凄く嬉しいよと心の中で呟いた。
基本的に綾香はいつでも何処でもこんな風にキラキラとして、何でも純粋に楽しむ。
そんな綾香の姿が時には小さな女の子のようにも見えて、俺はますます綾香のことが愛しいと思うことが多かった。
そして、それは今もだった。
だから、俺は、人だかりも気にせずに、
「本当に綾香は可愛いよ」
そう言い平安神宮の中で綾香を抱きしめてしまった。
綾香はそんな俺に少し驚いていたけど、おとなしく俺に抱きしめられていてくれた。
その後、俺と綾香は両親のお土産の1つとして、お守りを買いに行き、その後はせっかっくなので、四条というところを歩いてみようということになり、歩いて、京都らしい抹茶のお店を見つけて入ったりして、楽しい時間を過ごした。
そして、夕方頃、バスに乗り、俺と綾香が今日、宿泊するホテルに行くために京都駅に向かった。
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