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番外編「俺の恋愛事情」ーsideー実
最終話「この恋をきっと大切にするから」
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日曜日、俺は初めて広瀬とデートすることになった。
俺は今まで経験したことがないってくらいに緊張していた。
好きな人と2人で会うってこんなに緊張するものなのか……。
まあ、相田を好きだった時はこんな状況になることは絶対に考えられなかったしな。
俺はそう思いながら待ち合わせの駅まで行った。
今日は広瀬が見たいという映画を見に行くことになって、映画館の近くの駅で待ち合わせしようということになっていたから。
俺が駅に着くと広瀬はもう既に来ていた。
広瀬の格好は薄い水色がベースで、小さい花柄が入っているワンピースだった。
相田もこういうの着るけど、広瀬もこういうの似合うよな。
俺はそう思いながら広瀬の前に立った。
「ごめん、待った?」
俺がそう言うと広瀬は俺を見て凄く嬉しそうな顔をした。
俺はその嬉しそうな顔にドキッとした。
「ううん、私も少しだけ前に来たところだから」
「そう? なら、いいけど。あ、そのワンピース可愛いよな。よく似合ってる」
俺がそう言うと広瀬は今度は顔を真っ赤にした。
え? 俺、何か変なこと言った?
俺がそう思っていると、
「ありがとう。そう言ってもらえて凄く嬉しい。実はこのワンピース、前に買ってあったんだけど、凄く気に入って買ったから、特別な時に着ようってずっととってあったやつなんだ」
広瀬はまだ顔を赤くしながらそう言った。
そして、俺は今の広瀬の言葉を聞いて、あ、赤くなったのは照れたからなんだ。
だけど、特別な日に着ようと思ってたやつを今日、着てきてくれるなんて、何かすっげー嬉しいんだけど。
そう思った。
「そうなんだ。何か凄く嬉しいよ」
俺がそう言うと広瀬はまた顔を赤くした。
だから、俺まで何だか段々、顔が赤くなってきた。
うわっ。やべっ。何か超顔が熱いんだけど。
だから、俺は、
「じゃあ、行こうか」
そう言って、顔が熱くなってきたのを納めようとした。
だけど、今度は……。
えっと、俺達、つきあってるわけだし、やっぱり手、繋いだ方がいいんだよな?
そんなことを思って、結局、顔の熱を納めることには失敗した。
だけど、手はちゃんと繋いで歩き始めた。
映画を見終わって、2人で、映画館の近くにあるショッピングモールにある店を色々回って、気がついたら、もう夕方になっていた。
広瀬と一緒にいると本当に楽しくて、何だかあっという間に時間が過ぎてしまった感じだった。
そして、勿論、もっと本当は一緒にいたいけど、俺達はまだ高校生だし、明日も学校があるしな……。
「じゃあ、そろそろ帰ろうか」
だから、俺はそう言った。
すると広瀬は少しだけ寂しそうな顔をした後、
「うん」
と言って頷いた。
でも、俺は広瀬のそんな顔を見て、堪らなくなって、気づいたら、広瀬の手を引いて、あまり人が来ない場所に行って、広瀬のことを抱きしめた。
「上野くん?」
「そんな寂しそうな顔しないでよ。明日も学校で会えるし……それに広瀬が良かったら、これから、できるだけ、こういったデートしたいし」
俺がそう言うと広瀬は今度は少しだけ驚いた顔をした後、凄く嬉しそうな顔をして、俺の背中に手を回してきた。
あー。俺って、もしかして、本当は恋に盲目タイプだったんだろうか?
だったら、涼一のこと言えねえ。
だって、あいつは本当に相田のことで一期一優されるやつだから。
でも、俺もそうなのかもしれない。
だけど……。
こんな気持ちになれる相手がいるって全然、嫌じゃない。
むしろ、嬉しいと感じる。
だから、俺は、
「広瀬、俺、別に涼一みたいにカッコ良くもないけど、でも、絶対に広瀬との恋を大切にしていくから」
そう言った。
すると広瀬は俺の顔をじっと見て、
「ううん、私にとっては上野くんが世界一カッコいいの。だから、そう言ってくれて凄く嬉しいし、私も絶対に上野くんとのこの恋を大切にする」
そう言ってくれた。
だから、俺は広瀬への想いが溢れ出て、広瀬に大好きだよと言った後、キスをした。
END
俺は今まで経験したことがないってくらいに緊張していた。
好きな人と2人で会うってこんなに緊張するものなのか……。
まあ、相田を好きだった時はこんな状況になることは絶対に考えられなかったしな。
俺はそう思いながら待ち合わせの駅まで行った。
今日は広瀬が見たいという映画を見に行くことになって、映画館の近くの駅で待ち合わせしようということになっていたから。
俺が駅に着くと広瀬はもう既に来ていた。
広瀬の格好は薄い水色がベースで、小さい花柄が入っているワンピースだった。
相田もこういうの着るけど、広瀬もこういうの似合うよな。
俺はそう思いながら広瀬の前に立った。
「ごめん、待った?」
俺がそう言うと広瀬は俺を見て凄く嬉しそうな顔をした。
俺はその嬉しそうな顔にドキッとした。
「ううん、私も少しだけ前に来たところだから」
「そう? なら、いいけど。あ、そのワンピース可愛いよな。よく似合ってる」
俺がそう言うと広瀬は今度は顔を真っ赤にした。
え? 俺、何か変なこと言った?
俺がそう思っていると、
「ありがとう。そう言ってもらえて凄く嬉しい。実はこのワンピース、前に買ってあったんだけど、凄く気に入って買ったから、特別な時に着ようってずっととってあったやつなんだ」
広瀬はまだ顔を赤くしながらそう言った。
そして、俺は今の広瀬の言葉を聞いて、あ、赤くなったのは照れたからなんだ。
だけど、特別な日に着ようと思ってたやつを今日、着てきてくれるなんて、何かすっげー嬉しいんだけど。
そう思った。
「そうなんだ。何か凄く嬉しいよ」
俺がそう言うと広瀬はまた顔を赤くした。
だから、俺まで何だか段々、顔が赤くなってきた。
うわっ。やべっ。何か超顔が熱いんだけど。
だから、俺は、
「じゃあ、行こうか」
そう言って、顔が熱くなってきたのを納めようとした。
だけど、今度は……。
えっと、俺達、つきあってるわけだし、やっぱり手、繋いだ方がいいんだよな?
そんなことを思って、結局、顔の熱を納めることには失敗した。
だけど、手はちゃんと繋いで歩き始めた。
映画を見終わって、2人で、映画館の近くにあるショッピングモールにある店を色々回って、気がついたら、もう夕方になっていた。
広瀬と一緒にいると本当に楽しくて、何だかあっという間に時間が過ぎてしまった感じだった。
そして、勿論、もっと本当は一緒にいたいけど、俺達はまだ高校生だし、明日も学校があるしな……。
「じゃあ、そろそろ帰ろうか」
だから、俺はそう言った。
すると広瀬は少しだけ寂しそうな顔をした後、
「うん」
と言って頷いた。
でも、俺は広瀬のそんな顔を見て、堪らなくなって、気づいたら、広瀬の手を引いて、あまり人が来ない場所に行って、広瀬のことを抱きしめた。
「上野くん?」
「そんな寂しそうな顔しないでよ。明日も学校で会えるし……それに広瀬が良かったら、これから、できるだけ、こういったデートしたいし」
俺がそう言うと広瀬は今度は少しだけ驚いた顔をした後、凄く嬉しそうな顔をして、俺の背中に手を回してきた。
あー。俺って、もしかして、本当は恋に盲目タイプだったんだろうか?
だったら、涼一のこと言えねえ。
だって、あいつは本当に相田のことで一期一優されるやつだから。
でも、俺もそうなのかもしれない。
だけど……。
こんな気持ちになれる相手がいるって全然、嫌じゃない。
むしろ、嬉しいと感じる。
だから、俺は、
「広瀬、俺、別に涼一みたいにカッコ良くもないけど、でも、絶対に広瀬との恋を大切にしていくから」
そう言った。
すると広瀬は俺の顔をじっと見て、
「ううん、私にとっては上野くんが世界一カッコいいの。だから、そう言ってくれて凄く嬉しいし、私も絶対に上野くんとのこの恋を大切にする」
そう言ってくれた。
だから、俺は広瀬への想いが溢れ出て、広瀬に大好きだよと言った後、キスをした。
END
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