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第37話「宣言」
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夏休みが終わり、また学校メインの生活が始まろうとしていた。
でも、俺には夏休み前と夏休みが終わった後では大きな違いがあった。
それは夏休みが終わった今の時点では綾香が俺の彼女になったということだった。
だけど、それを実と白野以外の皆は知らないから、2学期の始業式に俺と綾香が教室に入って、綾香が自分の席に着くといつものように俺の周りに女子が何人か寄ってきて、
「里川くん、久しぶり。会えなくて寂しかった」
とか、
「里川くん、夏休み中に何処か行った?」
とか話しかけてきた。
まあ、こういうのは聞き流しておけばいいから、気にはしなかった。
だけど……。
「ね、相田さん、あなた、夏休み中にも里川くんに会ってたんでしょ? 幼馴染っていう特権だけで」
と綾香にそう言った奴がいて、俺の意識は一気に綾香の方に向いた。
すると松山という女子が綾香の席の前に立っていて、綾香を睨みつけながら話していた。
松山って確か1学期の時は彼氏持ちだったよな。だから、俺には興味ないんだと思っていたのに。
そう思いながら綾香と松山の方を見ていると、
「いいわよね。あんなにカッコイイ里川くんが幼馴染なんて。本当、幼馴染だけで里川くんに優しくされて、手まで繋いでもらってムカつく」
そう言い松山が綾香の身体を押そうとしたから、
「松山、やめろ!」
と俺は咄嗟にそう大きな声を出して、慌てて2人の所へ行った。
俺が大きな声を出したから、クラスの皆が俺達の方に注目した。
だけど、そんなことは今の俺にはどうでも良かった。
それにこれはいいチャンスだとも思い、
「松山、何か勘違いしてるみたいだけど、俺達、もう幼馴染っていう関係だけじゃないから」
そう言い俺は席に座っている綾香を後ろから抱きしめて、
「もう俺と綾香は彼氏と彼女に関係になったから。だから、もう、綾香に嫌がらせすんなよ。他の奴も。後、俺はずーっと綾香だけ好きだったし、これからも綾香以外好きにはならないから、悪いけどもう俺にアプローチしてくるのもやめてくれよな」
そう言った。
俺はこうすることで綾香を守れると思っていた。
だけど、俺は前に実が俺に彼女ができたとしても、アプローチしてくる奴はいるだろうし、そういう奴には特に気をつけろよと言われていたことをこの時はすっかり忘れていた。
でも、俺には夏休み前と夏休みが終わった後では大きな違いがあった。
それは夏休みが終わった今の時点では綾香が俺の彼女になったということだった。
だけど、それを実と白野以外の皆は知らないから、2学期の始業式に俺と綾香が教室に入って、綾香が自分の席に着くといつものように俺の周りに女子が何人か寄ってきて、
「里川くん、久しぶり。会えなくて寂しかった」
とか、
「里川くん、夏休み中に何処か行った?」
とか話しかけてきた。
まあ、こういうのは聞き流しておけばいいから、気にはしなかった。
だけど……。
「ね、相田さん、あなた、夏休み中にも里川くんに会ってたんでしょ? 幼馴染っていう特権だけで」
と綾香にそう言った奴がいて、俺の意識は一気に綾香の方に向いた。
すると松山という女子が綾香の席の前に立っていて、綾香を睨みつけながら話していた。
松山って確か1学期の時は彼氏持ちだったよな。だから、俺には興味ないんだと思っていたのに。
そう思いながら綾香と松山の方を見ていると、
「いいわよね。あんなにカッコイイ里川くんが幼馴染なんて。本当、幼馴染だけで里川くんに優しくされて、手まで繋いでもらってムカつく」
そう言い松山が綾香の身体を押そうとしたから、
「松山、やめろ!」
と俺は咄嗟にそう大きな声を出して、慌てて2人の所へ行った。
俺が大きな声を出したから、クラスの皆が俺達の方に注目した。
だけど、そんなことは今の俺にはどうでも良かった。
それにこれはいいチャンスだとも思い、
「松山、何か勘違いしてるみたいだけど、俺達、もう幼馴染っていう関係だけじゃないから」
そう言い俺は席に座っている綾香を後ろから抱きしめて、
「もう俺と綾香は彼氏と彼女に関係になったから。だから、もう、綾香に嫌がらせすんなよ。他の奴も。後、俺はずーっと綾香だけ好きだったし、これからも綾香以外好きにはならないから、悪いけどもう俺にアプローチしてくるのもやめてくれよな」
そう言った。
俺はこうすることで綾香を守れると思っていた。
だけど、俺は前に実が俺に彼女ができたとしても、アプローチしてくる奴はいるだろうし、そういう奴には特に気をつけろよと言われていたことをこの時はすっかり忘れていた。
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