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第28話「ほっぺのキスは特別なもの」
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それから俺達は家に帰り、着替えて、家を出たところでまた合流した。
着替えてきた綾香は白のフリルのついたワンピースに白のカーディガンを着ていて、いわゆる“清楚”って感じの服装だった。
勿論、綾香のいつものイメージはそうだし、そして、その服装は綾香にとても似合っていた。
そして、街を歩いていると多分、結構な男子が綾香を見ると思う。
また、俺は青のチェックのシャツにジーパンという、まあ、無難な格好をしていた。
でも、この青のチェックのシャツは前に着ていた時に綾香がその青いシャツ可愛いと言ってくれたものだから。
「あ、その青いシャツ、私が好きなの」
今日もこの服装で会った途端に綾香がそう言ってくれたから、俺はこの服装にして正解だったなと思った。
「うん、前に綾香が好きだって言ってくれたからこれにしたんだ」
俺がそう言うと綾香は嬉しそうに笑った。
そして、俺達は綾香が行きたいというので都内にある水族館へ行くことにした。
でも、水族館に行く前に俺達が住んでいるところの最寄りの駅の近くにあるファミリーレストランで昼ご飯を食べようということになり、そこに行って、昼ご飯を食べて、水族館へと向かった。
昼ご飯も水族館の入場料も俺が払うことした。
綾香はいいと言ったけど、今日は綾香に迷惑をかけたお詫びも兼ねた一緒のお出かけだから。
綾香は水族館に入るとキラキラと目を輝かせて魚が泳ぐ水槽を見始めた。
「綾香、もうすぐイルカのショーが始まるみたいだから、今からそこに行って、後でまたゆっくり魚とか見ようか」
俺がそう言うと、
「イルカのショー大好き!」
本当に嬉しそうに綾香はそう言って、そして、俺達はイルカのショーをしている会場へと向かった。
そして、イルカのショーが始まるとやっぱり綾香はキラキラした目でイルカを見ていた。
そんな綾香を見て俺はやっぱり凄く可愛いなと思った。
イルカのショーを見た後、水族館を隈なく周り、お土産を売っている店で綾香が可愛いと言ったイルカの縫いぐるみを俺が綾香に買ってあげた後、俺達は家に帰ることにした。
本当は夜ご飯も外食で……といきたいところだけどアルバイトをしてない俺はそこまでお金が回らないから、夜ご飯は仕方なく家で食べることにした。
でも、綾香が、
『ね、お母さんに電話しておくから、今日は私の家で夜ご飯食べない? 今日のせめてものお礼に』
そう言ってくれたので、夜は外食しなくても全然、良かったと思い直した。
そして、俺はその日、綾香の家で夜ご飯を御馳走になり、その後は綾香が自分の部屋に行こうと言うので、行き、綾香の部屋で2人きりになった。
2人きりになるのは、まあ、色々と理性がかなり必要になるわけだけど。
でも、仕方ない。何よりも綾香と長く一緒にいれることが俺にとっては幸せなことだから。
だけど、突然、綾香が俺に抱きついてきたので、俺は少し焦った。
いや、こういうことは日常茶飯事ではあるけども。
でも、今日は一応、一緒に出かけて、気持ちが昂ぶってるというか……。
俺がそんなことを思っていると綾香が俺の左の頬にキスを何度もしてきた。
「綾香?」
今までにこんなことはなかったので、驚いて綾香の顔を覗き込んだ。
すると綾香の目に涙が溜まっていた。
え? 何? どうしたわけ? 俺、何かした? 言った?
俺がそう思っていると、
「ごめんなさい。でも、今日、涼一、告白されてる子にほっぺにキスされてたから……こんなこと言える立場じゃないのは解ってるんだけど、涼一の頬にキスするのって私にとっては特別だったから……何かそれが取られたみたいで悲しかったの」
綾香がそう言ったので、綾香に今日のあの抱きつきキス事件を見られていたんだと解った。
「綾香……」
「だって、小さい頃からお互いにほっぺにキスするのは何かおまじないみたいなものだったっていうか……私にとっては特別だから」
口と口のキスだけが特別だと思っていた俺は綾香のその言葉に驚いた。
でも、そんな風に俺とするお互いのほっぺのキスが特別だと思ってくれていたことには嬉しくて。
だから、俺は綾香の背中に手を回して、強く綾香を抱きしめて、
「綾香、昼間のはまた勝手に向こうからされただけだから。俺もいつもされるがままになっていて情けないって思うけど。でも、俺は基本的にはほっぺにキスさせるのも俺がほっぺにキスするのも綾香だけだって思ってるから」
そう言い綾香の両方の頬にキスをした。
すると綾香は凄く嬉しそうに笑って、
「大好き。涼一」
なんて言うから、俺は勘違いしそうになって、今日は出かけてたから疲れてしまったのか、また俺の腕の中で眠ってしまった綾香に対して理性を保つのに必死だった。
着替えてきた綾香は白のフリルのついたワンピースに白のカーディガンを着ていて、いわゆる“清楚”って感じの服装だった。
勿論、綾香のいつものイメージはそうだし、そして、その服装は綾香にとても似合っていた。
そして、街を歩いていると多分、結構な男子が綾香を見ると思う。
また、俺は青のチェックのシャツにジーパンという、まあ、無難な格好をしていた。
でも、この青のチェックのシャツは前に着ていた時に綾香がその青いシャツ可愛いと言ってくれたものだから。
「あ、その青いシャツ、私が好きなの」
今日もこの服装で会った途端に綾香がそう言ってくれたから、俺はこの服装にして正解だったなと思った。
「うん、前に綾香が好きだって言ってくれたからこれにしたんだ」
俺がそう言うと綾香は嬉しそうに笑った。
そして、俺達は綾香が行きたいというので都内にある水族館へ行くことにした。
でも、水族館に行く前に俺達が住んでいるところの最寄りの駅の近くにあるファミリーレストランで昼ご飯を食べようということになり、そこに行って、昼ご飯を食べて、水族館へと向かった。
昼ご飯も水族館の入場料も俺が払うことした。
綾香はいいと言ったけど、今日は綾香に迷惑をかけたお詫びも兼ねた一緒のお出かけだから。
綾香は水族館に入るとキラキラと目を輝かせて魚が泳ぐ水槽を見始めた。
「綾香、もうすぐイルカのショーが始まるみたいだから、今からそこに行って、後でまたゆっくり魚とか見ようか」
俺がそう言うと、
「イルカのショー大好き!」
本当に嬉しそうに綾香はそう言って、そして、俺達はイルカのショーをしている会場へと向かった。
そして、イルカのショーが始まるとやっぱり綾香はキラキラした目でイルカを見ていた。
そんな綾香を見て俺はやっぱり凄く可愛いなと思った。
イルカのショーを見た後、水族館を隈なく周り、お土産を売っている店で綾香が可愛いと言ったイルカの縫いぐるみを俺が綾香に買ってあげた後、俺達は家に帰ることにした。
本当は夜ご飯も外食で……といきたいところだけどアルバイトをしてない俺はそこまでお金が回らないから、夜ご飯は仕方なく家で食べることにした。
でも、綾香が、
『ね、お母さんに電話しておくから、今日は私の家で夜ご飯食べない? 今日のせめてものお礼に』
そう言ってくれたので、夜は外食しなくても全然、良かったと思い直した。
そして、俺はその日、綾香の家で夜ご飯を御馳走になり、その後は綾香が自分の部屋に行こうと言うので、行き、綾香の部屋で2人きりになった。
2人きりになるのは、まあ、色々と理性がかなり必要になるわけだけど。
でも、仕方ない。何よりも綾香と長く一緒にいれることが俺にとっては幸せなことだから。
だけど、突然、綾香が俺に抱きついてきたので、俺は少し焦った。
いや、こういうことは日常茶飯事ではあるけども。
でも、今日は一応、一緒に出かけて、気持ちが昂ぶってるというか……。
俺がそんなことを思っていると綾香が俺の左の頬にキスを何度もしてきた。
「綾香?」
今までにこんなことはなかったので、驚いて綾香の顔を覗き込んだ。
すると綾香の目に涙が溜まっていた。
え? 何? どうしたわけ? 俺、何かした? 言った?
俺がそう思っていると、
「ごめんなさい。でも、今日、涼一、告白されてる子にほっぺにキスされてたから……こんなこと言える立場じゃないのは解ってるんだけど、涼一の頬にキスするのって私にとっては特別だったから……何かそれが取られたみたいで悲しかったの」
綾香がそう言ったので、綾香に今日のあの抱きつきキス事件を見られていたんだと解った。
「綾香……」
「だって、小さい頃からお互いにほっぺにキスするのは何かおまじないみたいなものだったっていうか……私にとっては特別だから」
口と口のキスだけが特別だと思っていた俺は綾香のその言葉に驚いた。
でも、そんな風に俺とするお互いのほっぺのキスが特別だと思ってくれていたことには嬉しくて。
だから、俺は綾香の背中に手を回して、強く綾香を抱きしめて、
「綾香、昼間のはまた勝手に向こうからされただけだから。俺もいつもされるがままになっていて情けないって思うけど。でも、俺は基本的にはほっぺにキスさせるのも俺がほっぺにキスするのも綾香だけだって思ってるから」
そう言い綾香の両方の頬にキスをした。
すると綾香は凄く嬉しそうに笑って、
「大好き。涼一」
なんて言うから、俺は勘違いしそうになって、今日は出かけてたから疲れてしまったのか、また俺の腕の中で眠ってしまった綾香に対して理性を保つのに必死だった。
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