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第24話「怪我の真相」
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絶対に綾香を守りぬいてみせると意気込んでいた俺なのに数日後にその意気込みを砕かれることが起こった。
それは俺がサッカー部の練習を終えて綾香を教室で待っている時だった。
「里川くん!」
と何故か岡本が1人で俺の所にやって来た。
何処か慌てている様子だった。
「何? もう今日の実行委員のことは終わったの? だったら綾香は?」
俺がそう言うと、
「相田さん、怪我したんだ。今日、体育祭の関係のポスターを何箇所かに貼ったんだけど、その時に高い所にも貼らなきゃいけなくて、椅子に乗って相田さんが貼ろうとしたんだけど、その時に椅子がぐらついて、椅子から落ちて……で、今、保健室にいるんだけど」
俺は今、岡本から聞いたことで青ざめた。
そして、席から立ち上がって鞄を持って、俺は慌てて教室を出て保健室へと向かった。
保健室に行くと綾香は椅子に座っていて、その向かいに立川先生も座っていた。
綾香の右足には包帯が巻かれてあった。
「綾香」
俺がそう綾香を呼ぶと、
「涼一」
綾香は俺を見て、安心したような顔をした。
「大丈夫か?」
「うん、岡本くんから聞いたの? ごめんね。心配かけて。ドジしちゃった」
「もう、これから絶対に気をつけろよ」
「うん、本当にごめんね」
俺達がそんな会話をしていると、
「まあ、あなた達はいつもお熱いわね」
と立川先生が冗談ぽく言った。そして、その後、
「捻挫したみたいだけど、そう酷くはないから、治るのにそんなにかからないと思うわ。でも、相田さん、念のために、お医者さんに診てもらってね。じゃあ、もう行っていいよ」
と言ったので、俺と綾香は保健室から出ていった。
そして、俺達はもう家に帰ろうと言い、靴箱へ向かおうとしていた。
だけど、
「里川くん、話があるんだけど、ちょっとだけいいかな?」
と岡本が俺達が靴箱に向かっている途中にいて、そう言ったので、俺は綾香に少しだけ待っててくれる? と言い、綾香から少し離れたところで岡本からの話を聞くことにした。
「何だよ? 綾香のこと医者にも連れて行きたいから本当に少しだけにしてくれよ」
俺がそう言うと、
「うん、でも、その相田さんのことなんだ」
そう言ったので、俺はこんな時にまた綾香を好きだというライバルとして俺に何か言ってくるのかと思い、岡本を睨みつけた。
でも、岡本が続けた言葉は、
「僕が直接見たわけじゃないんだけど、何か相田さんの椅子がぐらついたのは、誰かがわざと椅子にぶつかったかなんかしたからなんだって」
だったので、俺は、ああ、また俺絡みか。
それについ最近、綾香を絶対に守りぬくって誓ったばかりなのに。
そう思い、綾香に凄く申し訳ない気持ちになった。
また、
「ねぇ、里川くん、本当に相田さんのことが好きなら、少し距離を置いた方が相田さんを守ることができるんじゃないの?」
岡本からそう言われたので、俺の気持ちは一気に重たくなってしまった。
それは俺がサッカー部の練習を終えて綾香を教室で待っている時だった。
「里川くん!」
と何故か岡本が1人で俺の所にやって来た。
何処か慌てている様子だった。
「何? もう今日の実行委員のことは終わったの? だったら綾香は?」
俺がそう言うと、
「相田さん、怪我したんだ。今日、体育祭の関係のポスターを何箇所かに貼ったんだけど、その時に高い所にも貼らなきゃいけなくて、椅子に乗って相田さんが貼ろうとしたんだけど、その時に椅子がぐらついて、椅子から落ちて……で、今、保健室にいるんだけど」
俺は今、岡本から聞いたことで青ざめた。
そして、席から立ち上がって鞄を持って、俺は慌てて教室を出て保健室へと向かった。
保健室に行くと綾香は椅子に座っていて、その向かいに立川先生も座っていた。
綾香の右足には包帯が巻かれてあった。
「綾香」
俺がそう綾香を呼ぶと、
「涼一」
綾香は俺を見て、安心したような顔をした。
「大丈夫か?」
「うん、岡本くんから聞いたの? ごめんね。心配かけて。ドジしちゃった」
「もう、これから絶対に気をつけろよ」
「うん、本当にごめんね」
俺達がそんな会話をしていると、
「まあ、あなた達はいつもお熱いわね」
と立川先生が冗談ぽく言った。そして、その後、
「捻挫したみたいだけど、そう酷くはないから、治るのにそんなにかからないと思うわ。でも、相田さん、念のために、お医者さんに診てもらってね。じゃあ、もう行っていいよ」
と言ったので、俺と綾香は保健室から出ていった。
そして、俺達はもう家に帰ろうと言い、靴箱へ向かおうとしていた。
だけど、
「里川くん、話があるんだけど、ちょっとだけいいかな?」
と岡本が俺達が靴箱に向かっている途中にいて、そう言ったので、俺は綾香に少しだけ待っててくれる? と言い、綾香から少し離れたところで岡本からの話を聞くことにした。
「何だよ? 綾香のこと医者にも連れて行きたいから本当に少しだけにしてくれよ」
俺がそう言うと、
「うん、でも、その相田さんのことなんだ」
そう言ったので、俺はこんな時にまた綾香を好きだというライバルとして俺に何か言ってくるのかと思い、岡本を睨みつけた。
でも、岡本が続けた言葉は、
「僕が直接見たわけじゃないんだけど、何か相田さんの椅子がぐらついたのは、誰かがわざと椅子にぶつかったかなんかしたからなんだって」
だったので、俺は、ああ、また俺絡みか。
それについ最近、綾香を絶対に守りぬくって誓ったばかりなのに。
そう思い、綾香に凄く申し訳ない気持ちになった。
また、
「ねぇ、里川くん、本当に相田さんのことが好きなら、少し距離を置いた方が相田さんを守ることができるんじゃないの?」
岡本からそう言われたので、俺の気持ちは一気に重たくなってしまった。
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