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「ふたり」
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ねぇ、ずっとずっとこの手を離さないで、繋いでいてね。
「あけましておめでとうございます!」
「あけましておめでとうございます!」
私と彼氏の孝也は順番にそう言った。
今、年が明けて2018年になったばかりだった。
私達は孝也が1人暮らしをしているマンションで2人で新しい年を迎えた。
年越し蕎麦は私がつくって、孝也はそれを喜んで食べてくれた。
「それじゃあ、そろそろ行きますか。初詣に」
孝也が言った。
「うん!」
そう。私達は年が明けたら孝也が住んでいるマンションの近くに神社があるから、その神社に一緒に初詣に行こうと前から言っていたのだった。
私達が神社の近くに着くともう既に凄い人混みだった。
「凄い人だな。普段、この辺そんなに人歩いてないのに一体こんなに何処から来るんだろうな」
孝也が言った。
「でも、孝也、それはここにいる他の人も思ってることかもしれないよ」
「そうだな」
私達はそんな会話をした後、顔を見合わせて笑い合った。
でも、孝也がずっと繋ないでいる手を更に強く握ってきたので、
「孝也?」
私はどうしたのかと思って、孝也を見てそう言った。
孝也は私より15センチ程、背が高いから、いつも私が孝也を見上げる形になる。
「人混みで凄いから、はぐれないようにしっかり手を繋いでおこうと思ってさ」
孝也のその言葉が私には凄く嬉しかった。
「うん、ありがとう……ねぇ、孝也、私達って恋人同士になって今年2年目に入るよね」
「ああ、俺も由真もお互いに24歳の時に出会って、今年、お互いが26歳になるからな」
「うん、でもね、出会って何年目になっても幾つになっても、こうして私の手をしっかりと繋いでおいてほしいな。つまりね、ずっとずっといつまでも離れないでいてほしいの」
私がそう言うと孝也は少しだけ私をじっと見つめた後、
「ばーか。そんな心配しなくても離さないし、ずっとふたりでいれるよ」
そう言い私の手を更にぎゅうっと強く握った。
ねぇ、孝也。
約束だよ。
この手を絶対に離さないでね。
そして、ずっとずっと本当にふたりでいて、毎年、こうやって、新しい年を迎えようね。
END
「あけましておめでとうございます!」
「あけましておめでとうございます!」
私と彼氏の孝也は順番にそう言った。
今、年が明けて2018年になったばかりだった。
私達は孝也が1人暮らしをしているマンションで2人で新しい年を迎えた。
年越し蕎麦は私がつくって、孝也はそれを喜んで食べてくれた。
「それじゃあ、そろそろ行きますか。初詣に」
孝也が言った。
「うん!」
そう。私達は年が明けたら孝也が住んでいるマンションの近くに神社があるから、その神社に一緒に初詣に行こうと前から言っていたのだった。
私達が神社の近くに着くともう既に凄い人混みだった。
「凄い人だな。普段、この辺そんなに人歩いてないのに一体こんなに何処から来るんだろうな」
孝也が言った。
「でも、孝也、それはここにいる他の人も思ってることかもしれないよ」
「そうだな」
私達はそんな会話をした後、顔を見合わせて笑い合った。
でも、孝也がずっと繋ないでいる手を更に強く握ってきたので、
「孝也?」
私はどうしたのかと思って、孝也を見てそう言った。
孝也は私より15センチ程、背が高いから、いつも私が孝也を見上げる形になる。
「人混みで凄いから、はぐれないようにしっかり手を繋いでおこうと思ってさ」
孝也のその言葉が私には凄く嬉しかった。
「うん、ありがとう……ねぇ、孝也、私達って恋人同士になって今年2年目に入るよね」
「ああ、俺も由真もお互いに24歳の時に出会って、今年、お互いが26歳になるからな」
「うん、でもね、出会って何年目になっても幾つになっても、こうして私の手をしっかりと繋いでおいてほしいな。つまりね、ずっとずっといつまでも離れないでいてほしいの」
私がそう言うと孝也は少しだけ私をじっと見つめた後、
「ばーか。そんな心配しなくても離さないし、ずっとふたりでいれるよ」
そう言い私の手を更にぎゅうっと強く握った。
ねぇ、孝也。
約束だよ。
この手を絶対に離さないでね。
そして、ずっとずっと本当にふたりでいて、毎年、こうやって、新しい年を迎えようね。
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