91 / 110
91話「魔獣たち」
しおりを挟む
ブラッディガーゴイル多数、様々な武器を持ったリビングデッド多数、ストーンゴーレム多数。そしてペイルホースのブラウリッターと、雑種のポチ。それらがひしめき合う乱戦の只中へ、ミズキもまた、身を投じた。
「はぁぁぁぁぁ……!」
ソードオブエビル。普段使っているライブレイドとは、若干使用感が違うが。それにも少しは慣れてきた。距離感、重さによる振りの速度……色々な感触が、手に馴染みつつある。
「ストーンゴーレムは、やっぱり無理だけど……」
エミナのドリルブラストのようにストーンゴーレムは相手に出来ないものの、ブラッディガーゴイルとリビングデッドなら、深く斬り込めば一撃で倒せる。ミズキはソードオブエビルの感触を確かめながら、一体、また一体と、敵を倒していく。
「あ……そっか……」
僕はソードオブエビルの試し斬りを兼ねながら戦っているんだ。ミズキはふと気づいた。先ほどまでは、感触を確かめながらなど、到底無理だったのだ。馬車を守るため、そして、自分が生き残るために、切迫した状況の中で、必死に足掻くように戦っていた。
しかし、今は違う。前衛が三人になるだけでも敵のターゲットは分散されるし、殲滅力も格段に速くなる。さっきまでは防戦一方……ということにすら思えないくらいの劣勢だったが、ドドの出現によって戦力は格段に増え、場合によっては、殲滅力が、モンスターの増える速度を上回るくらいになってきた。
これならば、前へ出れる人は全員前へ出れば、攻めに転じられる。
「ヒィィィィィィ……」
「ぐるるるるるる……」
ブラウリッターの青い炎が敵を焼き尽くし、ポチの鋭い爪と牙が容赦なくモンスター達を襲う。少し前までは、圧倒的な攻勢に出ていたモンスター達が、今や徐々に押され始めている。
「紅蓮の大火炎よ、全てを覆い、燃やし尽くせ……エクスプロージョン!」
「聖なる雷土の力を以て、邪なる者へ裁きを! セイントボルト!」
前衛がいる事によってブリーツは、エクスプロージョンの高火力で効果的にストーンゴーレムを倒すことに専念でき、ミーナもまた、セイントボルトで馬車に迫ろうとするモンスターを余裕をもって処理することが出来た。
それでもまだ、多勢に無勢の状態で、余裕は無い状態だ。優勢になり始めたとはいえ、少しでも気を抜けば、あっという間に逆転されてしまうだろう。
「ポチ! ブラウリッター! それにクー! みんな分断されないように動くんだよ!」
ドドが後衛のポジションから叫び、使い魔達に指示を出す。
「そうだよね……」
ミズキにも、その叫び声は聞こえている。また、それはミズキにとっても参考になる情報だった。多数のモンスターが入り乱れて襲ってくる近接戦においては、孤立することが命取りになるだろう。フレキシブルに動きながらも、分断されないように固まって行動するのがベストだ。
「……うん?」
ふと、ミズキは思った。さっきドドが言った名前に、クーが入っていた。それにしては姿が見えないが……よくよく考えたら、アバオアクーというモンスターらしいクーは元々透明なので、姿が見えないのは当たり前だった。
「いや、でも……」
ブラウリッターやポチと一緒に名前を呼んだということは、前衛として戦闘に参加している。つまり、この近くに居るということだが……。
ソードオブエビルで周りのモンスターを殲滅しながら、ミズキは、その周囲を注意深く観察した。
「ああ……」
クーを見つけた……という言い方でよいのだろうか。正確には、空中を不自然に舞う、一本の縄を見つけたと言った方がいいのかもしれない。
その縄は、空中をふらふらと漂い、時折、俊敏にしなった。そして、ぐるぐるとブラッディガーゴイルの足に巻き付くと、その足を人巻きして急にピンと張った。
縄を操る力は、ブラッディガーゴイルから遠ざかるように働き、ブラッディガーゴイルの足は当然、すくわれた。結果、ブラッディガーゴイルはバランスを崩し、地面に転がることとなった。
――ドサッ!
「なるほど……」
地面に横たわるブラッディガーゴイルを見て、ミズキはなるほどと首を縦に振った。
良く見ると、クーは次々とモンスターの足をすくっている。ブラッディガーゴイルだけでなく、リビングデッドも、時折、不意に倒れている。
しかし、それだけではない。ストーンゴーレムにおいても縄の影響はあるようで今まで気付かなかったがストーンゴーレムも大きな音をたてて倒れる時がある。
「凄いな……」
現状、ブリーツのエクスプロージョンしか対抗策が無いように見えたが、個体数の少ないストーンゴーレムにとっては、それも中々の影響力があるみたいだ。
ストーンゴーレムが、もう一つの召喚モンスターであるブラッディガーゴイルよりも目に見えて少ないのは、そのパワーと耐久力が強力だからであろう。召喚モンスターは、基本的に強ければ強いほど召喚に時間や魔力がかかるという法則はミズキも知っている。
ストーンゴーレムの場合、動きは鈍重ながら、当たれば強力なパンチと頑強な肉体を持っている強力な召喚モンスターだ。その分、魔力消費が高く、召喚時間が遅いことには間違いないだろうと、ミズキは推測した。
「……見えた!」
正面、モンスターの切れ目から、黒く揺らめく炎のような何かが見え隠れした。
「何が……あるんだ……!」
――バサッ! バサッ! バサッ!
ソードオブエビルで立て続けに三匹ほどのモンスターを倒すことは、トリートである程度応急処置をし、たくさんの仲間に戦力が分担され、また、補助されているミズキにとっては容易いことだった。
「あれは……あれがマッドサモナー……?」
ミズキは、モンスターの陰に隠れている何かを見るなり、直感した。あれが二つの村を襲って二つの世界を脅かし、震撼させた調本人、マッドサモナーなのではないかと。
「……はぁっ!」
迫りくるモンスターを相手にしながらも、ミズキは更にマッドサモナーを観察する。モンスターの陰から時折見える顔は、若くもないが、老婆とも言えない程度に年齢を感じさせる。体は漆黒のローブに包まれ、青、黒、橙……様々な色のアクセサリーが手、首、そしてローブに垂れ下がっている。
マッドサモナーと思しき存在の周りに浮かんでいる、黒く揺らめくオーラのようなものは、マッドサモナーと思しき存在が、いかに大量の魔力を消費しているかを物語っている。目に見えるほどのエネルギーが、あのマッドサモナーと思しき存在を中心に渦巻いているのだ。
少し考えれば当然だ。これだけのモンスターを、ウィズグリフの補助があったとしても、召喚しているのだ。取り扱われる魔力の量も、莫大だろう。
「ちょっと押されているようですけれど……」
ミズキに聞こえた。少し甲高いが、見た目の年齢に相応の声だ。そして、その声の主が、ローブの内側から、ゆっくりと一つの小瓶を取り出すところも、ミズキの目が捉えていた。
「はぁぁぁぁぁ……!」
ソードオブエビル。普段使っているライブレイドとは、若干使用感が違うが。それにも少しは慣れてきた。距離感、重さによる振りの速度……色々な感触が、手に馴染みつつある。
「ストーンゴーレムは、やっぱり無理だけど……」
エミナのドリルブラストのようにストーンゴーレムは相手に出来ないものの、ブラッディガーゴイルとリビングデッドなら、深く斬り込めば一撃で倒せる。ミズキはソードオブエビルの感触を確かめながら、一体、また一体と、敵を倒していく。
「あ……そっか……」
僕はソードオブエビルの試し斬りを兼ねながら戦っているんだ。ミズキはふと気づいた。先ほどまでは、感触を確かめながらなど、到底無理だったのだ。馬車を守るため、そして、自分が生き残るために、切迫した状況の中で、必死に足掻くように戦っていた。
しかし、今は違う。前衛が三人になるだけでも敵のターゲットは分散されるし、殲滅力も格段に速くなる。さっきまでは防戦一方……ということにすら思えないくらいの劣勢だったが、ドドの出現によって戦力は格段に増え、場合によっては、殲滅力が、モンスターの増える速度を上回るくらいになってきた。
これならば、前へ出れる人は全員前へ出れば、攻めに転じられる。
「ヒィィィィィィ……」
「ぐるるるるるる……」
ブラウリッターの青い炎が敵を焼き尽くし、ポチの鋭い爪と牙が容赦なくモンスター達を襲う。少し前までは、圧倒的な攻勢に出ていたモンスター達が、今や徐々に押され始めている。
「紅蓮の大火炎よ、全てを覆い、燃やし尽くせ……エクスプロージョン!」
「聖なる雷土の力を以て、邪なる者へ裁きを! セイントボルト!」
前衛がいる事によってブリーツは、エクスプロージョンの高火力で効果的にストーンゴーレムを倒すことに専念でき、ミーナもまた、セイントボルトで馬車に迫ろうとするモンスターを余裕をもって処理することが出来た。
それでもまだ、多勢に無勢の状態で、余裕は無い状態だ。優勢になり始めたとはいえ、少しでも気を抜けば、あっという間に逆転されてしまうだろう。
「ポチ! ブラウリッター! それにクー! みんな分断されないように動くんだよ!」
ドドが後衛のポジションから叫び、使い魔達に指示を出す。
「そうだよね……」
ミズキにも、その叫び声は聞こえている。また、それはミズキにとっても参考になる情報だった。多数のモンスターが入り乱れて襲ってくる近接戦においては、孤立することが命取りになるだろう。フレキシブルに動きながらも、分断されないように固まって行動するのがベストだ。
「……うん?」
ふと、ミズキは思った。さっきドドが言った名前に、クーが入っていた。それにしては姿が見えないが……よくよく考えたら、アバオアクーというモンスターらしいクーは元々透明なので、姿が見えないのは当たり前だった。
「いや、でも……」
ブラウリッターやポチと一緒に名前を呼んだということは、前衛として戦闘に参加している。つまり、この近くに居るということだが……。
ソードオブエビルで周りのモンスターを殲滅しながら、ミズキは、その周囲を注意深く観察した。
「ああ……」
クーを見つけた……という言い方でよいのだろうか。正確には、空中を不自然に舞う、一本の縄を見つけたと言った方がいいのかもしれない。
その縄は、空中をふらふらと漂い、時折、俊敏にしなった。そして、ぐるぐるとブラッディガーゴイルの足に巻き付くと、その足を人巻きして急にピンと張った。
縄を操る力は、ブラッディガーゴイルから遠ざかるように働き、ブラッディガーゴイルの足は当然、すくわれた。結果、ブラッディガーゴイルはバランスを崩し、地面に転がることとなった。
――ドサッ!
「なるほど……」
地面に横たわるブラッディガーゴイルを見て、ミズキはなるほどと首を縦に振った。
良く見ると、クーは次々とモンスターの足をすくっている。ブラッディガーゴイルだけでなく、リビングデッドも、時折、不意に倒れている。
しかし、それだけではない。ストーンゴーレムにおいても縄の影響はあるようで今まで気付かなかったがストーンゴーレムも大きな音をたてて倒れる時がある。
「凄いな……」
現状、ブリーツのエクスプロージョンしか対抗策が無いように見えたが、個体数の少ないストーンゴーレムにとっては、それも中々の影響力があるみたいだ。
ストーンゴーレムが、もう一つの召喚モンスターであるブラッディガーゴイルよりも目に見えて少ないのは、そのパワーと耐久力が強力だからであろう。召喚モンスターは、基本的に強ければ強いほど召喚に時間や魔力がかかるという法則はミズキも知っている。
ストーンゴーレムの場合、動きは鈍重ながら、当たれば強力なパンチと頑強な肉体を持っている強力な召喚モンスターだ。その分、魔力消費が高く、召喚時間が遅いことには間違いないだろうと、ミズキは推測した。
「……見えた!」
正面、モンスターの切れ目から、黒く揺らめく炎のような何かが見え隠れした。
「何が……あるんだ……!」
――バサッ! バサッ! バサッ!
ソードオブエビルで立て続けに三匹ほどのモンスターを倒すことは、トリートである程度応急処置をし、たくさんの仲間に戦力が分担され、また、補助されているミズキにとっては容易いことだった。
「あれは……あれがマッドサモナー……?」
ミズキは、モンスターの陰に隠れている何かを見るなり、直感した。あれが二つの村を襲って二つの世界を脅かし、震撼させた調本人、マッドサモナーなのではないかと。
「……はぁっ!」
迫りくるモンスターを相手にしながらも、ミズキは更にマッドサモナーを観察する。モンスターの陰から時折見える顔は、若くもないが、老婆とも言えない程度に年齢を感じさせる。体は漆黒のローブに包まれ、青、黒、橙……様々な色のアクセサリーが手、首、そしてローブに垂れ下がっている。
マッドサモナーと思しき存在の周りに浮かんでいる、黒く揺らめくオーラのようなものは、マッドサモナーと思しき存在が、いかに大量の魔力を消費しているかを物語っている。目に見えるほどのエネルギーが、あのマッドサモナーと思しき存在を中心に渦巻いているのだ。
少し考えれば当然だ。これだけのモンスターを、ウィズグリフの補助があったとしても、召喚しているのだ。取り扱われる魔力の量も、莫大だろう。
「ちょっと押されているようですけれど……」
ミズキに聞こえた。少し甲高いが、見た目の年齢に相応の声だ。そして、その声の主が、ローブの内側から、ゆっくりと一つの小瓶を取り出すところも、ミズキの目が捉えていた。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?
つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです!
文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか!
結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。
目を覚ましたら幼い自分の姿が……。
何故か十二歳に巻き戻っていたのです。
最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。
そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか?
他サイトにも公開中。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました
プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる