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85話「魔法の光」
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「そうよ……魔女はマッドサモナーと対等にやりあえるくらいの力を持っていたわ、多分ね」
サフィーは、魔女に戦いを挑んだ時の事を思い出した。あの凄まじい威圧感から考えると、魔女の本当の力は、これだけのモンスターを生み出すことの出来るマッドサモナーと同等だろう。
「でも……あの時、魔女はブリーツの一撃によって手傷を負っていた。どこに逃げたかは分からないけど……」
「ええ……?」
サフィーの一言で、アークスは、魔女に何が起こったのかを察した。サフィーとアークスの二人と戦って傷付いた魔女は、恐らく移転の呪文を使って逃げた。それはマッドサモナーにとって、千載一遇のチャンスだ。騎士団よりも早くマッドサモナーに対して動くことのできる魔女は、マッドサモナーにとっても脅威だろう。その脅威が、手負いの状態で居る。抜け目の無いマッドサモナーは、そのチャンスを逃さなかったのだろう。手負いの魔女と、準備万端のマッドサモナーが戦えば、マッドサモナーが勝つのは目に見えている。恐らく、魔女はもう……。
「そ……そうなのか……あの魔女さんが……」
アークスの心を、更なる絶望が襲う。
「あんな奴、最初から頼りにしてないわ!」
サフィーが、右から左から、そして正面から絶え間なく迫るモンスター達を相手にしながら、もうこの世には居ないであろう魔女に、大声で毒づく――瞬間、サフィーの胸を、槍の一撃が貫いた。
「うぐ……っ……! ぐはっ……!」
サフィーの口から、どろりとした赤い液体が飛び出した。
「ぐ……」
サフィーが歯を食いしばり、前に迫るブラッディガーゴイルを片方の剣で斬り裂きながら、もう片方の剣で、胸に刺さった槍を切り離した。
「サフィー!」
「アークス! アークスは自分の周りを! 一人でも多く!」
「サフィー……でも……」
「どのみち、私達は全滅だけど……次に繋げる戦いをするのよ……」
「サフィー……く……」
もう持たない。アークスの脳裏に、城の色々な住民が浮かぶ。僕はこのまま戻れない。この状態だって、運次第ですぐに全滅するだろう。さっき、サフィーが槍での攻撃を受けた時も、ブラッディガーゴイルの陰になって見えない後ろから、リビングデッドが槍での一撃を放ってきたからだ。四方八方からモンスターが迫ってくる、この状況では、サフィーでもそれを百パーセント避けることは不可能だったということだ。
それでも急所は避けられたようで、サフィーはまだ辛うじて動けているが、サフィーには体格も腕も劣り、しかも怪我をしているアークスであれば、そういった偶然が生み出した奇襲のような攻撃が来たら、一撃で戦闘不能に陥ってしまうだろう。それはブリーツも同じことで、戦士に比べて近距離に弱い魔法使いにとっても、いきなりの近距離攻撃は死活問題だ。
「おーいサフィー! 魔力、空っぽなんだがー!」
「こっちだって、それどころじゃ……げほっ……ないんだから……!」
ブリーツの魔力も、もう無いらしいし、サフィーも生き絶え絶えだ。一撃で死に至ることはないが、もうそれほど持たないだろう。
「このままじゃ……」
「アークス! 後ろ後ろー!」
ブリーツの声で、アークスは初めて自分を包んでいる影の存在を知った。その影を作っているのは、アークスの後ろで拳を振り上げている存在、ストーンゴーレムだった。
「あ……」
万事休すである。脇腹の大きな傷が完治していなく、この戦いのさなかに付いた無数の傷の痛み、そして体力の消耗もある。この状態で、ストーンゴーレムの一撃を避けるのは不可能だ。
しかし、まだ戦えるうちは、足掻かないといけない。マッドサモナーの戦力を、少しでも減らすために。僕達の世界の、そしてこの世界を平和にするために。
拳を振り上げたストーンゴーレムは、アークスから見て、やや右に居る。その逆の左側に、力一杯に跳躍した。
「うおおぉぉぉ!」
脇腹は痛むが、他は動きを邪魔する痛みではない。アークスが宙を舞う。ストーンゴーレムは、アークスが跳躍する時には、すでに拳を振り下げ始めていたので、そのままの体勢で、拳をアークスの方へと迫らせている。
――どんっ!
ストーンゴーレムの拳が、地面に叩きつけられる。
「うわぁぁぁぁ!」
アークスの悲鳴が、モンスターの群がる草原に響く。
「うあ……うあぁぁ……!」
両足に走る激痛に、アークスは我を忘れて叫んだ。ストーンゴーレムの腕は、アークスの両足を潰していた。地面に減り込むような、強力な力によってだ。
「アークス!」
「アークス!」
ブリーツとサフィーは、足を潰されて動けないアークスの名を叫ぶが、アークスの姿は見えない。モンスターはすっかり三人を囲んでいるからだ。
三人は全滅する。サフィーはそれを分かっていた。が、いざ、仲間が死んでいく姿を見ると、心の中の様々な感情が抑制できなくなっていく。
「アークス……うおぉぉぉ!」
サフィーが猛り、口から、胸から、肩から血を垂れ流し、撒き散らしながら感情に任せて周りの敵を薙ぎ倒していく。
「紅蓮の大火炎よ、全てを覆い、燃やし尽くせ……エクスプロージョン!」
ブリーツは、底をつきかけている魔力で、三人に近いストーンゴーレムにエクスプロージョンを放っている。とはいえ、アークスが動けなくなったことで、位置取りの自由度は格段に減った。
「アークス!」
サフィーはどうにかアークスの所まで辿り着くが、苦しむアークスに対して何もしてやれることが無い。ブリーツならば、アークスに回復魔法を使う事も可能だが、ブリーツには戦士ほど自由に動くことができない。それに、アークスが動けない分、攻撃力は格段に減ってしまった。この上、ブリーツまで回復に回ったところで、一気に押し切られて終わりだ。
「うう……サ……サフィー……」
アークスのかすれた声が、サフィーの耳に辛うじて届く。
「アークス、ごめん、こんなことになっちゃって……」
せめて死ぬときは一緒に。サフィーはそう思って、アークスに迫るモンスター達を次々と倒していく。
「何言ってんの、アークスはちゃんとやってくれたわ。謝ることなんて、何も無いのよ」
サフィーに突き刺さった槍の刃の部分は、サフィーの胸を貫通して後ろに飛び出ている。サフィーの血がそこからしたたり――槍の刃の先端に達したサフィーの血は、一つの水玉となって槍を離れ、アークスの頬へと落ちた。
――ポタリ。
アークスの方に、サフィーの血が垂れる。
「サフィー……くっ……」
アークスが、いかに必死に足を動かそうとしても、一向に動かず、感覚すら感じない。
骨が完全に砕かれているからだと、アークス自身も分かっているが、それでも、必死に周りのモンスターと戦っているサフィーを見て、じっとしていられるわけがない。
「アークス、死ぬときは一緒に……ぐぅっ!」
ますます勢いを増すモンスターに、アークスの分が欠けた殲滅力。そんな状態でサフィーに大勢のモンスターが裁ける筈が無く、リビングデッドの棍棒はサフィーの脇腹に命中し、サフィーは大きく吹き飛ばされた。
「あ……」
アークスは地面に仰向けになったまま動けない。サフィーが居なければ、単なる的になってしまう事は分かりきっていた。アークスを取り囲むモンスター達の注意はアークスの方を向き、ブラッディガーゴイルの爪が、リビングデッドの武器が一斉に振り降ろされる。
――その時、アークスに見えたのは、飛び散る自身の血ではなく、白い閃光だった。
「魔女……さん……?」
あれはきっと、魔法の光……魔女の放った光……魔女は、生きていたのだ。
サフィーは、魔女に戦いを挑んだ時の事を思い出した。あの凄まじい威圧感から考えると、魔女の本当の力は、これだけのモンスターを生み出すことの出来るマッドサモナーと同等だろう。
「でも……あの時、魔女はブリーツの一撃によって手傷を負っていた。どこに逃げたかは分からないけど……」
「ええ……?」
サフィーの一言で、アークスは、魔女に何が起こったのかを察した。サフィーとアークスの二人と戦って傷付いた魔女は、恐らく移転の呪文を使って逃げた。それはマッドサモナーにとって、千載一遇のチャンスだ。騎士団よりも早くマッドサモナーに対して動くことのできる魔女は、マッドサモナーにとっても脅威だろう。その脅威が、手負いの状態で居る。抜け目の無いマッドサモナーは、そのチャンスを逃さなかったのだろう。手負いの魔女と、準備万端のマッドサモナーが戦えば、マッドサモナーが勝つのは目に見えている。恐らく、魔女はもう……。
「そ……そうなのか……あの魔女さんが……」
アークスの心を、更なる絶望が襲う。
「あんな奴、最初から頼りにしてないわ!」
サフィーが、右から左から、そして正面から絶え間なく迫るモンスター達を相手にしながら、もうこの世には居ないであろう魔女に、大声で毒づく――瞬間、サフィーの胸を、槍の一撃が貫いた。
「うぐ……っ……! ぐはっ……!」
サフィーの口から、どろりとした赤い液体が飛び出した。
「ぐ……」
サフィーが歯を食いしばり、前に迫るブラッディガーゴイルを片方の剣で斬り裂きながら、もう片方の剣で、胸に刺さった槍を切り離した。
「サフィー!」
「アークス! アークスは自分の周りを! 一人でも多く!」
「サフィー……でも……」
「どのみち、私達は全滅だけど……次に繋げる戦いをするのよ……」
「サフィー……く……」
もう持たない。アークスの脳裏に、城の色々な住民が浮かぶ。僕はこのまま戻れない。この状態だって、運次第ですぐに全滅するだろう。さっき、サフィーが槍での攻撃を受けた時も、ブラッディガーゴイルの陰になって見えない後ろから、リビングデッドが槍での一撃を放ってきたからだ。四方八方からモンスターが迫ってくる、この状況では、サフィーでもそれを百パーセント避けることは不可能だったということだ。
それでも急所は避けられたようで、サフィーはまだ辛うじて動けているが、サフィーには体格も腕も劣り、しかも怪我をしているアークスであれば、そういった偶然が生み出した奇襲のような攻撃が来たら、一撃で戦闘不能に陥ってしまうだろう。それはブリーツも同じことで、戦士に比べて近距離に弱い魔法使いにとっても、いきなりの近距離攻撃は死活問題だ。
「おーいサフィー! 魔力、空っぽなんだがー!」
「こっちだって、それどころじゃ……げほっ……ないんだから……!」
ブリーツの魔力も、もう無いらしいし、サフィーも生き絶え絶えだ。一撃で死に至ることはないが、もうそれほど持たないだろう。
「このままじゃ……」
「アークス! 後ろ後ろー!」
ブリーツの声で、アークスは初めて自分を包んでいる影の存在を知った。その影を作っているのは、アークスの後ろで拳を振り上げている存在、ストーンゴーレムだった。
「あ……」
万事休すである。脇腹の大きな傷が完治していなく、この戦いのさなかに付いた無数の傷の痛み、そして体力の消耗もある。この状態で、ストーンゴーレムの一撃を避けるのは不可能だ。
しかし、まだ戦えるうちは、足掻かないといけない。マッドサモナーの戦力を、少しでも減らすために。僕達の世界の、そしてこの世界を平和にするために。
拳を振り上げたストーンゴーレムは、アークスから見て、やや右に居る。その逆の左側に、力一杯に跳躍した。
「うおおぉぉぉ!」
脇腹は痛むが、他は動きを邪魔する痛みではない。アークスが宙を舞う。ストーンゴーレムは、アークスが跳躍する時には、すでに拳を振り下げ始めていたので、そのままの体勢で、拳をアークスの方へと迫らせている。
――どんっ!
ストーンゴーレムの拳が、地面に叩きつけられる。
「うわぁぁぁぁ!」
アークスの悲鳴が、モンスターの群がる草原に響く。
「うあ……うあぁぁ……!」
両足に走る激痛に、アークスは我を忘れて叫んだ。ストーンゴーレムの腕は、アークスの両足を潰していた。地面に減り込むような、強力な力によってだ。
「アークス!」
「アークス!」
ブリーツとサフィーは、足を潰されて動けないアークスの名を叫ぶが、アークスの姿は見えない。モンスターはすっかり三人を囲んでいるからだ。
三人は全滅する。サフィーはそれを分かっていた。が、いざ、仲間が死んでいく姿を見ると、心の中の様々な感情が抑制できなくなっていく。
「アークス……うおぉぉぉ!」
サフィーが猛り、口から、胸から、肩から血を垂れ流し、撒き散らしながら感情に任せて周りの敵を薙ぎ倒していく。
「紅蓮の大火炎よ、全てを覆い、燃やし尽くせ……エクスプロージョン!」
ブリーツは、底をつきかけている魔力で、三人に近いストーンゴーレムにエクスプロージョンを放っている。とはいえ、アークスが動けなくなったことで、位置取りの自由度は格段に減った。
「アークス!」
サフィーはどうにかアークスの所まで辿り着くが、苦しむアークスに対して何もしてやれることが無い。ブリーツならば、アークスに回復魔法を使う事も可能だが、ブリーツには戦士ほど自由に動くことができない。それに、アークスが動けない分、攻撃力は格段に減ってしまった。この上、ブリーツまで回復に回ったところで、一気に押し切られて終わりだ。
「うう……サ……サフィー……」
アークスのかすれた声が、サフィーの耳に辛うじて届く。
「アークス、ごめん、こんなことになっちゃって……」
せめて死ぬときは一緒に。サフィーはそう思って、アークスに迫るモンスター達を次々と倒していく。
「何言ってんの、アークスはちゃんとやってくれたわ。謝ることなんて、何も無いのよ」
サフィーに突き刺さった槍の刃の部分は、サフィーの胸を貫通して後ろに飛び出ている。サフィーの血がそこからしたたり――槍の刃の先端に達したサフィーの血は、一つの水玉となって槍を離れ、アークスの頬へと落ちた。
――ポタリ。
アークスの方に、サフィーの血が垂れる。
「サフィー……くっ……」
アークスが、いかに必死に足を動かそうとしても、一向に動かず、感覚すら感じない。
骨が完全に砕かれているからだと、アークス自身も分かっているが、それでも、必死に周りのモンスターと戦っているサフィーを見て、じっとしていられるわけがない。
「アークス、死ぬときは一緒に……ぐぅっ!」
ますます勢いを増すモンスターに、アークスの分が欠けた殲滅力。そんな状態でサフィーに大勢のモンスターが裁ける筈が無く、リビングデッドの棍棒はサフィーの脇腹に命中し、サフィーは大きく吹き飛ばされた。
「あ……」
アークスは地面に仰向けになったまま動けない。サフィーが居なければ、単なる的になってしまう事は分かりきっていた。アークスを取り囲むモンスター達の注意はアークスの方を向き、ブラッディガーゴイルの爪が、リビングデッドの武器が一斉に振り降ろされる。
――その時、アークスに見えたのは、飛び散る自身の血ではなく、白い閃光だった。
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