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51話「リーゼ」
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多種多様な動物、大小様々な木や草が、伸び伸びと息づいている広大な草原。そんな草原を、馬車が優に四台は横に並べるくらいに広い道が貫いている。
その道は、初めは誰かが一本の草を踏んだことから始まった。その後、周りに集落が出来るにつれて、そこは重大な意味を持つことになった。
時が経つにつれて、地肌は削られ、道を遮る木は切り倒されていった。広いといっても、大草原の中の一本の道に過ぎない道だが、生態系にも少しは影響を与えた事だろう。
そんな道には、今では、道の途中、所々にポツポツと、食料や生活用品、飼料等、便利な品物を取り扱っている店も建った。
草を踏み固めただけの道は舗装され、草を抜いたりの手入れも頻繁にされて、一貫して硬く乾いた土が続く、通行し易い立派な道となった。
サウスゴールドラッシュ。歴史の中で、交易における重要なルートとして、様々な取引の大動脈となった道を、人はいつからか、そう呼ぶようになった。
そんなサウスゴールドラッシュを歩くリーゼの、更にその中で、両手に水色の水晶のような物体、リーゼの操作装置を握っているのがアークスだ。アークスとミーナは、魔法によって駆動する人型の巨大兵器「リーゼ」に乗って、サウスゴールドラッシュを進んでいる。
「なんだろうねぇ、最初はどうなることかと思ったけど、なんか穏やかな任務になっちゃったなぁ」
アークスは、大きな欠伸を一回した。リーゼのコックピットの中に居るとはいえ、リーゼに仕掛けられている魔法効果によって、五感は強化されている。外から小鳥のさえずりは聞こえ、リーゼの隙間からの風も、そよそよと気持ちがいい。
リーゼの中は、横に長い顔の上部。普通の人間の、丁度目の部分にあたる場所に、横長の覗き穴があるだけだが、外からは、お日様の日差しが降り注いでいて、ポカポカと気持ちよさそうだ。
「いやいや、これからだぴょんよ。アークスは油断するから気を付けた方がいいぴょん」
「え……」
「なに、もう忘れたのかぴょん。モーチョの時、死にかけたぴょんでしょ」
「あ……あれは……確かに……」
アークスが脇腹をさする。今でも少し違和感を感じるが、魔女の治療後も、ちゃんと王立の医師に検査を受けたが問題無かった。違和感は気のせいなのだろう。
それにしても、こんな穏やかな場所で、空間のねじれなんて起こっているのだろうか。アークスの頭には、別の任務が浮かぶ。
みんな、ホーレ事件で右往左往しているに違いない。ホーレ事件は、町が一つ滅びる危険と隣り合わせなのだ。僕はというと、このままでは、結局、いつもの魔女の任務みたいに、退屈な時を過ごして終了してしまうかもしれない。こんな任務をしていていいのだろうか。アークスの頭にもやがかかる。
アークスは、魔女からの依頼を受け、リーゼを調達して、サウスゴールドラッシュへと出発した。サウスゴールドラッシュ近辺の町へと到着した後は、日が暮れるまで町の人から話を聞いたが、魔女が語っていた以上の情報は得られなかった。
なので、一泊した後で、とにかくサウスゴールドラッシュをウロウロとしてみようと繰り出したわけだが、予想以上に穏やかな時を過ごしているので、なんだか不安だったり、申しわけなかったりといった感情が浮かんでくるのだ。
「……あれ?」
レーダーに反応があった。魔法を帯びた硝子板に移っているのは一機だ。
「どうしたぴょん?」
アークスの様子を察したのか、外でリーゼの手の平に乗っているミーナが、アークスに声をかける。
「いや……レーダーに反応があったんだ」
「ええ!? 異世界の機体ぴょんか?」
「異世界って……」
漫画等でしか聞き慣れない響きだが、時空の歪みの向こう側から来た機体なら、確かに異世界の機体と言える。
「いや……多分、民間機だと思うけど……」
異世界の機体がどんなものかは分からない。それどころか存在するのかもわからないが、この世界の識別コードなんて登録している筈も無いだろうから、所属不明機として緑の反応をするだろう。しかし、この機体は黄色だ。
「中立だから、個人所有のじゃない? 裕福な商人さんなんだよ」
ここはサウスゴールドラッシュだ。富豪が居たところで、珍しい話ではない。
「そうぴょんか……ああ、本当だぴょん」
「ね?」
ミーナと同時に、アークスも遠くに普通に歩いているリーゼを発見した。二人が納得したのは、そのリーゼの色からだった。全体を金色に包まれたリーゼは、誰がどう見ても、富豪の乗る姿を思い浮かべるだろう。
「うーむ、なんか異常なカラーリングだぴょんね」
「いや、結構、あるらしいよ」
「そうなんだぴょんか」
「うん……」
いくら富豪とはいえ、全部を金で作ったリーゼなんて聞いたことが無いので、恐らくは金メッキだろう。なので、それほどお金はかかっていなそうだが、注目点は精神的な方だ。リーゼのカラーリングをいじって楽しむというのは、リーゼを個人所有で楽しむ際の、一つの楽しみになっているが、中でも金色は人気なのそうだ。それが富豪ゆえなのかどうかは、はっきりとは分からないが、とにかく、富豪が全体を金に塗ったリーゼで外を歩くということは、それほど珍しいことではないのだ。
「んー……お金持ちの考えることは分からんぴょんね……」
「そうだね」
アークスは、レーダーを見て、通り過ぎる中立の表示を見送った。
「あの……魔女さんもさ、結構お金持ちだよね」
「ああ、あの部屋ぴょんね」
「何でお金稼いでるの?」
「うん?」
「いや……話せないならいいけど……」
アークスは、なんだか聞いてはいけない事を聞いたのかと思って、急いで付け足した。
「んー……実はミーナちゃんも、その辺り良く分からないぴょん。聞いたこともないし、お師匠様から離す事なんて無いぴょんし……ああ、でも……」
ミーナはなにやら考えている様子で少し沈黙した。
近づいてきていた馬車が、アークスのリーゼを通り過ぎた時、ミーナは口を開いた。
「うん……ほら、お師匠様、新種とか言ってたぴょん」
「言ってたね。最近は新種が沢山発見されてて、それがミーナの言う異世界から、こっちの世界へ来ているかもしれないって」
新種が沢山発見される理由を探れば、時空が歪んでる証拠も自然と掴める。このサウスゴールドラッシュを探しても何も無ければ、そっちからアプローチするのもありだろう。
「そうそう。その新種なんだぴょんが、あの二つの瓶だけじゃなくて、何やら大量に狩ってるっぽいんだぴょん」
「ええ? 新種をかい?」
「ああ……新種かどうかは分からないんだぴょんが、毎日、結構頻繁に見るんだぴょんよねー。コレクションか何かだぴょんかねー、それも良く分かんないんだぴょんが、結構毎回違ったのを、籠とか瓶とかで持ち歩いてる姿を見ているぴょん。毎日毎日飽きないなーとか思ってたぴょんが、よくよく考えると、あれを売りに出してたりして……」
「ああ……そういう資金調達方法はあるかもね、なるほど、色々とあるんだろうなぁ」
アークスとミーナは、いつしか魔女について語り始めていた。
その道は、初めは誰かが一本の草を踏んだことから始まった。その後、周りに集落が出来るにつれて、そこは重大な意味を持つことになった。
時が経つにつれて、地肌は削られ、道を遮る木は切り倒されていった。広いといっても、大草原の中の一本の道に過ぎない道だが、生態系にも少しは影響を与えた事だろう。
そんな道には、今では、道の途中、所々にポツポツと、食料や生活用品、飼料等、便利な品物を取り扱っている店も建った。
草を踏み固めただけの道は舗装され、草を抜いたりの手入れも頻繁にされて、一貫して硬く乾いた土が続く、通行し易い立派な道となった。
サウスゴールドラッシュ。歴史の中で、交易における重要なルートとして、様々な取引の大動脈となった道を、人はいつからか、そう呼ぶようになった。
そんなサウスゴールドラッシュを歩くリーゼの、更にその中で、両手に水色の水晶のような物体、リーゼの操作装置を握っているのがアークスだ。アークスとミーナは、魔法によって駆動する人型の巨大兵器「リーゼ」に乗って、サウスゴールドラッシュを進んでいる。
「なんだろうねぇ、最初はどうなることかと思ったけど、なんか穏やかな任務になっちゃったなぁ」
アークスは、大きな欠伸を一回した。リーゼのコックピットの中に居るとはいえ、リーゼに仕掛けられている魔法効果によって、五感は強化されている。外から小鳥のさえずりは聞こえ、リーゼの隙間からの風も、そよそよと気持ちがいい。
リーゼの中は、横に長い顔の上部。普通の人間の、丁度目の部分にあたる場所に、横長の覗き穴があるだけだが、外からは、お日様の日差しが降り注いでいて、ポカポカと気持ちよさそうだ。
「いやいや、これからだぴょんよ。アークスは油断するから気を付けた方がいいぴょん」
「え……」
「なに、もう忘れたのかぴょん。モーチョの時、死にかけたぴょんでしょ」
「あ……あれは……確かに……」
アークスが脇腹をさする。今でも少し違和感を感じるが、魔女の治療後も、ちゃんと王立の医師に検査を受けたが問題無かった。違和感は気のせいなのだろう。
それにしても、こんな穏やかな場所で、空間のねじれなんて起こっているのだろうか。アークスの頭には、別の任務が浮かぶ。
みんな、ホーレ事件で右往左往しているに違いない。ホーレ事件は、町が一つ滅びる危険と隣り合わせなのだ。僕はというと、このままでは、結局、いつもの魔女の任務みたいに、退屈な時を過ごして終了してしまうかもしれない。こんな任務をしていていいのだろうか。アークスの頭にもやがかかる。
アークスは、魔女からの依頼を受け、リーゼを調達して、サウスゴールドラッシュへと出発した。サウスゴールドラッシュ近辺の町へと到着した後は、日が暮れるまで町の人から話を聞いたが、魔女が語っていた以上の情報は得られなかった。
なので、一泊した後で、とにかくサウスゴールドラッシュをウロウロとしてみようと繰り出したわけだが、予想以上に穏やかな時を過ごしているので、なんだか不安だったり、申しわけなかったりといった感情が浮かんでくるのだ。
「……あれ?」
レーダーに反応があった。魔法を帯びた硝子板に移っているのは一機だ。
「どうしたぴょん?」
アークスの様子を察したのか、外でリーゼの手の平に乗っているミーナが、アークスに声をかける。
「いや……レーダーに反応があったんだ」
「ええ!? 異世界の機体ぴょんか?」
「異世界って……」
漫画等でしか聞き慣れない響きだが、時空の歪みの向こう側から来た機体なら、確かに異世界の機体と言える。
「いや……多分、民間機だと思うけど……」
異世界の機体がどんなものかは分からない。それどころか存在するのかもわからないが、この世界の識別コードなんて登録している筈も無いだろうから、所属不明機として緑の反応をするだろう。しかし、この機体は黄色だ。
「中立だから、個人所有のじゃない? 裕福な商人さんなんだよ」
ここはサウスゴールドラッシュだ。富豪が居たところで、珍しい話ではない。
「そうぴょんか……ああ、本当だぴょん」
「ね?」
ミーナと同時に、アークスも遠くに普通に歩いているリーゼを発見した。二人が納得したのは、そのリーゼの色からだった。全体を金色に包まれたリーゼは、誰がどう見ても、富豪の乗る姿を思い浮かべるだろう。
「うーむ、なんか異常なカラーリングだぴょんね」
「いや、結構、あるらしいよ」
「そうなんだぴょんか」
「うん……」
いくら富豪とはいえ、全部を金で作ったリーゼなんて聞いたことが無いので、恐らくは金メッキだろう。なので、それほどお金はかかっていなそうだが、注目点は精神的な方だ。リーゼのカラーリングをいじって楽しむというのは、リーゼを個人所有で楽しむ際の、一つの楽しみになっているが、中でも金色は人気なのそうだ。それが富豪ゆえなのかどうかは、はっきりとは分からないが、とにかく、富豪が全体を金に塗ったリーゼで外を歩くということは、それほど珍しいことではないのだ。
「んー……お金持ちの考えることは分からんぴょんね……」
「そうだね」
アークスは、レーダーを見て、通り過ぎる中立の表示を見送った。
「あの……魔女さんもさ、結構お金持ちだよね」
「ああ、あの部屋ぴょんね」
「何でお金稼いでるの?」
「うん?」
「いや……話せないならいいけど……」
アークスは、なんだか聞いてはいけない事を聞いたのかと思って、急いで付け足した。
「んー……実はミーナちゃんも、その辺り良く分からないぴょん。聞いたこともないし、お師匠様から離す事なんて無いぴょんし……ああ、でも……」
ミーナはなにやら考えている様子で少し沈黙した。
近づいてきていた馬車が、アークスのリーゼを通り過ぎた時、ミーナは口を開いた。
「うん……ほら、お師匠様、新種とか言ってたぴょん」
「言ってたね。最近は新種が沢山発見されてて、それがミーナの言う異世界から、こっちの世界へ来ているかもしれないって」
新種が沢山発見される理由を探れば、時空が歪んでる証拠も自然と掴める。このサウスゴールドラッシュを探しても何も無ければ、そっちからアプローチするのもありだろう。
「そうそう。その新種なんだぴょんが、あの二つの瓶だけじゃなくて、何やら大量に狩ってるっぽいんだぴょん」
「ええ? 新種をかい?」
「ああ……新種かどうかは分からないんだぴょんが、毎日、結構頻繁に見るんだぴょんよねー。コレクションか何かだぴょんかねー、それも良く分かんないんだぴょんが、結構毎回違ったのを、籠とか瓶とかで持ち歩いてる姿を見ているぴょん。毎日毎日飽きないなーとか思ってたぴょんが、よくよく考えると、あれを売りに出してたりして……」
「ああ……そういう資金調達方法はあるかもね、なるほど、色々とあるんだろうなぁ」
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