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74話「スペーシオテンポラルディスコネクション」
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エミナが、何かを思い出したように立つと、ゆっくりと、窓際へと歩いていった。
「あの、どうしたのエミナさん、急に立って」
「ほら、瑞輝ちゃんから素敵なウサギ、貰ったじゃない。だからお返ししようかなって」
「えっ、そうなの? お返しなんて、別にいいのに」
瑞輝が前に両手を出して、左右に振った。
「ほら、さっきクッキーも貰ったし……十分だよ」
「そう言わずに、見るだけでいいから」
「見るだけ……?」
瑞輝の言葉にこくりと頷くと、エミナは窓に向かって手をかざした。
「うん、大空と深海、小石と大木、光輝と暗黒、混沌と秩序、この世界の森羅万象の理よ、我が前にひれ伏せ……スペーシオテンポラルディスコネクション!」
エミナがスペーシオテンポラルディスコネクションを唱えた。
「スペーシオ……よく分かんないけど……何、これ?」
瑞輝がまじまじと、窓の周りを見る。窓の周りはエミナがスペーシオテンポラルディスコネクションを唱えた瞬間、歪んで見えるようになった。瑞輝は、恐らくこれが魔法の効果なのだろうとの見当は付けたが、エミナさんが何を見せたかったのかまでは分からなかった。
「あれ……?」
波打つ水面のように、ぐにゃぐにゃと歪んで見えるのは、部屋の窓を覆う程度の空間だけだ。ライアービジュアルのように光を屈折させる魔法で何かをしているのだろうか。そんなことを思いながら、まじまじとスペーシオテンポラルディスコネクションの効果を観察していると、ふと、瑞輝はあることに気付いた。
「この色って……」
瑞輝には、ぐにゃぐにゃと歪む空間に時折浮かぶ色に見覚えがあった。エミナと初めて会った時、そして、偶然この異世界へと来て間も無い時のことだ。瑞輝はエミナと一緒に夜空を見て……。
「あの時の色だ。懐かしいなぁ……」
ピンクに近い、薄い赤紫の色が浮かぶ。この揺らぎが波打つ水面だとすれば、赤紫の色は、光の反射といったイメージだろうか。赤紫は時折、オーロラのようにぼんやりと浮かんでは消えている。
瑞輝は、エミナと一緒に夜空を見た時も、これと似たような現象を見た。夜になると現れる、空一面に広がる青紫と赤紫のオーロラのようなものが、この世界には存在していたのだ。
「そうだよ。スペーシオテンポラルディスコネクションは不可侵の結界を作る魔法で、その結界には術者の魔力の色が、色濃く反映されるんだ。それで、私の色は薄い赤紫だって、この魔法を使って分かったんだ」
「へぇ、だから、あの時の空の色とおんなじかぁ……あれ? エミナさん?」
「う……」
「エミナさん!?」
エミナがぐらりとよろけて倒れそうになったので、瑞輝は急いで椅子から立ってエミナに駆け寄り、エミナの背中を支えた。
「エミナさん、大丈夫!? 何があったの!?」
「だ、大丈夫。ちょっと疲れただけだから……この魔法、かなり高位の魔法だから、魔力消費も凄くて……」
「そうなの? とにかく、座って座って!」
「ん……ありがとうね、瑞輝ちゃん」
ミズキはそのままエミナを支えながら、自分達の居る位置から一番近い椅子へとゆっくりと移動していき、そこにエミナを座らせた。
「魔力を消費したからなの? 魔法を一回使っただけで、エミナさんがこんなになるなんて……」
エミナを椅子に座らせた瑞輝は、テーブルを挟んで向かい合った位置にある椅子に、自分も腰を下ろした。
「スペーシオテンポラルディスコネクションは、結界で完全に空間を遮断してしまう魔法なんだ。今は平面的な壁を作っただけだけど、スペーシオテンポラルディスコネクションの結界で遮断された空間は、ちょっとやそっとじゃ通れなくなる凄く強力な魔法なんだよ。殆どの場合、スペーシオテンポラルディスコネクションを越える影響力のある魔法を使うか、無理矢理に抜けようとしてが死ぬかのどちらかになるの。その上、空間魔法と言われる超高位の魔法の一つだから、こんな少しの結界を発生させるだけでも魔力を凄く消費しちゃうんだ」
「超高位魔法って……エミナさん、そんな凄そうなの使えるの!?」
「うん……自分でも、ちょっと無茶だったと思うけど……でも、この色が出るかどうか、どうしても試して見たくて……駄目元で練習したら、出来ちゃった」
「出来ちゃったって……す、凄いね、僕はちょっと高度な魔法使うだけだってヒーヒー言ってるのに、エミナさんは超高位の魔法かぁ」
「凄くないよ。だって、私がスペーシオテンポラルディスコネクションを覚えようと思ったのって、瑞輝ちゃんの影響だよ」
「ええっ?」
「瑞輝ちゃん、ディスペルカース、頑張って練習してたでしょ?」
「いや……それはそうだけど……エミナさん、元々ディスペルカース使えるじゃない。それに、ディスペルカースとスペーシ……なんとかとはレベルが違うでしょ。超高位魔法なんて、僕なんて一生使えないって思ってるよ」
「そんなことないと思うよ。瑞輝ちゃんは今まで覚えてきた基礎の魔法から、一足飛びでディスペルカースを覚えたわけだし。私も、そんな瑞輝ちゃんの姿を見たから、ちょっと頑張ってみようかなって。そう思っただけだから」
「だけってエミナさん……僕は基礎魔法に比べて、ちょっと難しい応用が必要な魔法だけど、エミナさんのは、全部の魔法の中で一番難しいって部類じゃない」
「そうだけど、だから瑞輝ちゃんに勇気づけられたんだよ。私も瑞輝ちゃんみたいに、基礎を固めて応用してって順番に魔法を覚えてきたんだよ。でも、瑞輝ちゃんがディスペルカースを練習してるみたいに、好きな魔法だったら、段階的にやったら難しい魔法でも、段階を飛ばして練習するのに挑戦してみようかなって思ったんだ。瑞輝ちゃんが、こんなに高度な魔法を、こんなに短い期間で、ここまで使いこなせるようになるなんて思わなかったから……だから、凄いなって思って、私もやってみたんだよ」
「そ、そうなの? それはそれで凄いね、挑戦すれば出来ちゃうなんて」
「それ、私も瑞輝ちゃんに感じた事だよ」
「ああ、そうだよね……にしても、エミナさんはレベルが違うなぁ、贈り物って面でも」
「うん? 贈り物の面?」
「うん。ほら、僕、ガラスのウサギ買うだけだったじゃない。でも、こういう贈り物もあるんだなって。僕、こんな贈り物なんて思いつかなかったよ」
「私だって、たまたま上手く出来ただけだから……無理しなくていいよ。瑞輝ちゃんが買ってくるものだって、毎回楽しみなんだから」
エミナは少し苦しそうだったが、瑞輝の方に向かってにっこりと笑ったのだった。
「あの、どうしたのエミナさん、急に立って」
「ほら、瑞輝ちゃんから素敵なウサギ、貰ったじゃない。だからお返ししようかなって」
「えっ、そうなの? お返しなんて、別にいいのに」
瑞輝が前に両手を出して、左右に振った。
「ほら、さっきクッキーも貰ったし……十分だよ」
「そう言わずに、見るだけでいいから」
「見るだけ……?」
瑞輝の言葉にこくりと頷くと、エミナは窓に向かって手をかざした。
「うん、大空と深海、小石と大木、光輝と暗黒、混沌と秩序、この世界の森羅万象の理よ、我が前にひれ伏せ……スペーシオテンポラルディスコネクション!」
エミナがスペーシオテンポラルディスコネクションを唱えた。
「スペーシオ……よく分かんないけど……何、これ?」
瑞輝がまじまじと、窓の周りを見る。窓の周りはエミナがスペーシオテンポラルディスコネクションを唱えた瞬間、歪んで見えるようになった。瑞輝は、恐らくこれが魔法の効果なのだろうとの見当は付けたが、エミナさんが何を見せたかったのかまでは分からなかった。
「あれ……?」
波打つ水面のように、ぐにゃぐにゃと歪んで見えるのは、部屋の窓を覆う程度の空間だけだ。ライアービジュアルのように光を屈折させる魔法で何かをしているのだろうか。そんなことを思いながら、まじまじとスペーシオテンポラルディスコネクションの効果を観察していると、ふと、瑞輝はあることに気付いた。
「この色って……」
瑞輝には、ぐにゃぐにゃと歪む空間に時折浮かぶ色に見覚えがあった。エミナと初めて会った時、そして、偶然この異世界へと来て間も無い時のことだ。瑞輝はエミナと一緒に夜空を見て……。
「あの時の色だ。懐かしいなぁ……」
ピンクに近い、薄い赤紫の色が浮かぶ。この揺らぎが波打つ水面だとすれば、赤紫の色は、光の反射といったイメージだろうか。赤紫は時折、オーロラのようにぼんやりと浮かんでは消えている。
瑞輝は、エミナと一緒に夜空を見た時も、これと似たような現象を見た。夜になると現れる、空一面に広がる青紫と赤紫のオーロラのようなものが、この世界には存在していたのだ。
「そうだよ。スペーシオテンポラルディスコネクションは不可侵の結界を作る魔法で、その結界には術者の魔力の色が、色濃く反映されるんだ。それで、私の色は薄い赤紫だって、この魔法を使って分かったんだ」
「へぇ、だから、あの時の空の色とおんなじかぁ……あれ? エミナさん?」
「う……」
「エミナさん!?」
エミナがぐらりとよろけて倒れそうになったので、瑞輝は急いで椅子から立ってエミナに駆け寄り、エミナの背中を支えた。
「エミナさん、大丈夫!? 何があったの!?」
「だ、大丈夫。ちょっと疲れただけだから……この魔法、かなり高位の魔法だから、魔力消費も凄くて……」
「そうなの? とにかく、座って座って!」
「ん……ありがとうね、瑞輝ちゃん」
ミズキはそのままエミナを支えながら、自分達の居る位置から一番近い椅子へとゆっくりと移動していき、そこにエミナを座らせた。
「魔力を消費したからなの? 魔法を一回使っただけで、エミナさんがこんなになるなんて……」
エミナを椅子に座らせた瑞輝は、テーブルを挟んで向かい合った位置にある椅子に、自分も腰を下ろした。
「スペーシオテンポラルディスコネクションは、結界で完全に空間を遮断してしまう魔法なんだ。今は平面的な壁を作っただけだけど、スペーシオテンポラルディスコネクションの結界で遮断された空間は、ちょっとやそっとじゃ通れなくなる凄く強力な魔法なんだよ。殆どの場合、スペーシオテンポラルディスコネクションを越える影響力のある魔法を使うか、無理矢理に抜けようとしてが死ぬかのどちらかになるの。その上、空間魔法と言われる超高位の魔法の一つだから、こんな少しの結界を発生させるだけでも魔力を凄く消費しちゃうんだ」
「超高位魔法って……エミナさん、そんな凄そうなの使えるの!?」
「うん……自分でも、ちょっと無茶だったと思うけど……でも、この色が出るかどうか、どうしても試して見たくて……駄目元で練習したら、出来ちゃった」
「出来ちゃったって……す、凄いね、僕はちょっと高度な魔法使うだけだってヒーヒー言ってるのに、エミナさんは超高位の魔法かぁ」
「凄くないよ。だって、私がスペーシオテンポラルディスコネクションを覚えようと思ったのって、瑞輝ちゃんの影響だよ」
「ええっ?」
「瑞輝ちゃん、ディスペルカース、頑張って練習してたでしょ?」
「いや……それはそうだけど……エミナさん、元々ディスペルカース使えるじゃない。それに、ディスペルカースとスペーシ……なんとかとはレベルが違うでしょ。超高位魔法なんて、僕なんて一生使えないって思ってるよ」
「そんなことないと思うよ。瑞輝ちゃんは今まで覚えてきた基礎の魔法から、一足飛びでディスペルカースを覚えたわけだし。私も、そんな瑞輝ちゃんの姿を見たから、ちょっと頑張ってみようかなって。そう思っただけだから」
「だけってエミナさん……僕は基礎魔法に比べて、ちょっと難しい応用が必要な魔法だけど、エミナさんのは、全部の魔法の中で一番難しいって部類じゃない」
「そうだけど、だから瑞輝ちゃんに勇気づけられたんだよ。私も瑞輝ちゃんみたいに、基礎を固めて応用してって順番に魔法を覚えてきたんだよ。でも、瑞輝ちゃんがディスペルカースを練習してるみたいに、好きな魔法だったら、段階的にやったら難しい魔法でも、段階を飛ばして練習するのに挑戦してみようかなって思ったんだ。瑞輝ちゃんが、こんなに高度な魔法を、こんなに短い期間で、ここまで使いこなせるようになるなんて思わなかったから……だから、凄いなって思って、私もやってみたんだよ」
「そ、そうなの? それはそれで凄いね、挑戦すれば出来ちゃうなんて」
「それ、私も瑞輝ちゃんに感じた事だよ」
「ああ、そうだよね……にしても、エミナさんはレベルが違うなぁ、贈り物って面でも」
「うん? 贈り物の面?」
「うん。ほら、僕、ガラスのウサギ買うだけだったじゃない。でも、こういう贈り物もあるんだなって。僕、こんな贈り物なんて思いつかなかったよ」
「私だって、たまたま上手く出来ただけだから……無理しなくていいよ。瑞輝ちゃんが買ってくるものだって、毎回楽しみなんだから」
エミナは少し苦しそうだったが、瑞輝の方に向かってにっこりと笑ったのだった。
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