33 / 116
33話「メタ」
しおりを挟む
空には大小様々な雲がゆっくり流れている。その下には、瑞輝達二人のすぐ上の木が目立つ。木には時折、小鳥がとまり、心地良い鳴き声を発する。そして、大きな木の幹は、二人が寄り掛かるのに十分過ぎる程広く楽な体勢になるには丁度良く、巨大な体躯によって出来た木陰は二人をすっぽりと包み、さやさやとそよぐ風も相まって、練習で動いて火照った体を冷やしてくれる。
瑞輝の住んでいる、現代社会の環境とは全く違う。天然自然のままの物を上手く活用し、現代社会では味わえないような心地良さを生み出している。パソコンは無いし、そもそもネットが無いのでスマートフォンを持っていても通信は出来ないという不便さはあるが、たまに、こうやって、所謂中世ファンタジーのような環境の中で過ごすと、凄く心が落ち着く。
連続殺人。そして、ティムは大怪我をして、吉田は死んでしまった。ティムが大怪我をしただけだって気が滅入るのに、次は吉田が、しかも殺されてしまったというニュースが、クラスの、学校の、近隣住民の人々に、そして瑞輝自身にももたらされた。そして、瑞輝は知っている。恐らく、連続殺人犯は人間ではない。得体の知れない骸骨頭の大鎌使いだ。
このファンタジーの世界では、そういった、まさにモンスターと言うべき異形の者は珍しくないし、実際に、モンスターと呼称され、世界各地に存在している。リビングデッドにも会ったし、ドラゴンにも会った。この町の魔法雑貨店にはシェールというエルフが居るし、禍々しい外見を持つ、エビルジャーム兵と言われる異形の集団とも戦ったことがある。
そして、エビルジャーム兵の集団と戦った時、現実世界に、そういったモンスターが現れたら恐ろしいことになるのではないかと思ったことがある。今となっては、およそ現実的ではない話だと思っていたが、まさか本当に現実世界に異形の存在が現れることになるとは思いもよらない。
現代社会に骸骨頭の死神が現れた。その事実に対して、瑞輝の世界の人間は、どうやって抵抗したかといったら、抵抗という抵抗は何もしていない。軍隊が動くわけでもない。また、軍隊が動いたとして、あの怪物にどこまで対抗できるだろうか。巷では、銃は効かないとか、物理攻撃は効かないとか、そんな噂で溢れかえっている。確かに、この世界にも物理耐性が強く、魔法でないと、ほぼ太刀打ちできないモンスターというのが存在する。あの怪物が、その類の耐性を持ち合わせていたとしたら……地球の軍隊が総がかりになっても、あの怪物は生き残るだろう。……いや、そもそも警察が証拠を見つけられていない今、軍隊が動く筈もないので、その心配は全く意味の無いことか。
唯一の頼みの綱は、梓だろうか。梓は、どうやら本当に「まじない」によって負の力を退ける力を持っているらしい。とはいえ、梓も、怪物と戦って勝てる自信は、あまり無いようだ。となると、あの怪物はどうなるのか。このまま野放しにされて、人の首を切ってまわるというのか。考えただけでも瑞輝の体は震えあがった。
そして、梓が駄目なら、もう誰も居ないのか。そう考えた時に思い浮かぶのは自分自身だ。瑞輝は、まさに今、あの怪物に対抗するために光属性魔法を練習している。しかし、それは、自分一人で、あんな化け物と戦わなくていいように、梓をどうにかサポート出来ないかと考えた結果、導き出されたことだ。超常現象やオカルトについての専門家である梓でどうにもできなかったのなら、瑞輝自身が太刀打ちできるわけがないのだ。
「……」
連続殺人事件の事を考えれば考えるほど、不安、恐怖、そして重圧が、何故かどんどん気持ちを支配していく感じがする。今、頼れるのは梓だけなのではないだろうか……。
「……瑞輝ちゃん?」
「えっ、うん?」
「あ、起きてたんだ。なんか、ボーっとしてたから、目を開けたまま寝てるのかなって思っちゃった」
「えー? いくらなんでも、そんな器用なこと出来ないよ」
「そう? お父さんなんて、お昼寝する時に目を開けながら寝るんだよー、もーやだよねー」
「そ、そうなんだ? なんか、結構上品な人だって印象だけど、そんな所もあるんだね……あ、そうだ」
瑞輝はリュックサックから、映画のパンフレットを取り出した。このパンフレットは、ティムが大怪我た時のすぐ前に、映画館で買ったものだ。だから、瑞輝にとっては少し嫌な感じがする。なので今回は、このパンフレットを持っていくのをやめようかと思ったのだが……それは瑞輝自身の思い出がそうさせているのだ。だから、見るのはなんだか嫌だけど、我慢して持っていこうと、瑞輝はそう心に決めて持ってきたのだった。
「これは……レッドドラゴン? それにしては、羽の形が独特だけど……」
ミーナは、「ドラゴンバスターナイツ ディレクターカット版」のパンフレットの表紙を見て、そう言った。パンフレットの表紙には、大きなドラゴンがでかでかと描かれていて、それに対抗する人達は、比較的小さく描かれている。それはきっと、ドラゴンの強大さを示すためなのだろうと、瑞輝は洞察する。
「これは、なんというのかな……ドラゴンの本当の形を知らない人達が勝手に想像して書いた絵だから、多分、実際には、こういうドラゴンが居ないんだと思うよ」
「そうなの? ……そうだよね、瑞輝ちゃんの世界って、人間が多くて、モンスターはあまり居ない世界なんだっけ」
「うん……そう……だと思う……」
瑞輝の心に骸骨頭の大鎌使いが思い浮かぶ。果たしてモンスターが居ない世界だと言えるのか……最近、少し分からなくなってきた」
「エルフも居ないし、殆ど人間族なんだよね、不思議な世界だなぁ、私も行けたらいいのにな、瑞輝ちゃんに会う機会も増えるし」
「そうだねぇ……エルダードラゴンさんが、エミナさんの分もやってくれればいいのにね」
エルダードラゴン。凄く歳を重ねたドラゴンなのだが、エルダードラゴンの力が無ければ、瑞輝はこの世界と自分の世界を行き来する方法を得ることは出来なかっただろう。
――ぺらり。
瑞輝が何の気なしに、ページを一枚めくった。
「ふぅん……こっちの弓はロングボウみたいだけど……何で出来ているのかしら。ニスは随分と上等なのを使ってるみたいだけど……」
「ああ、そこなんだ……まあ、そうなのか……」
エミナさんの興味を引いたのは、どうやら龍を討伐するパーティーの一人が持っている弓のようだ。この世界のように一般的な道具ではないし、映画撮影に使う弓なので、ニスが上等なのは、確かにそうなのだろう。
「あんまり飛ばなそうだよね、威力も出なそうだし……儀式用にも見えるけど、儀式用にしても、装飾が簡素だし……」
「ああ、なるほど……」
さすがファンタジーの本場に住んでいるエミナさんの考察である。凄い説得力を感じる。その説得力を裏付けることは、自分には出来ないが……。
「そうなのかもしれないね」
「でも、レザーは上等なのを使ってるわ。私もこんないい洋服着たいなぁ」
「そ、そうだね……ふふっ」
エミナさんに悪気は無いのだろうけれど、ナチュラルに、かつ現実的に映画の不整合な所にツッコミを入れている毒舌なエミナさんがなんだかおかしくて、瑞輝は笑いを必死で耐えたのだった。
瑞輝の住んでいる、現代社会の環境とは全く違う。天然自然のままの物を上手く活用し、現代社会では味わえないような心地良さを生み出している。パソコンは無いし、そもそもネットが無いのでスマートフォンを持っていても通信は出来ないという不便さはあるが、たまに、こうやって、所謂中世ファンタジーのような環境の中で過ごすと、凄く心が落ち着く。
連続殺人。そして、ティムは大怪我をして、吉田は死んでしまった。ティムが大怪我をしただけだって気が滅入るのに、次は吉田が、しかも殺されてしまったというニュースが、クラスの、学校の、近隣住民の人々に、そして瑞輝自身にももたらされた。そして、瑞輝は知っている。恐らく、連続殺人犯は人間ではない。得体の知れない骸骨頭の大鎌使いだ。
このファンタジーの世界では、そういった、まさにモンスターと言うべき異形の者は珍しくないし、実際に、モンスターと呼称され、世界各地に存在している。リビングデッドにも会ったし、ドラゴンにも会った。この町の魔法雑貨店にはシェールというエルフが居るし、禍々しい外見を持つ、エビルジャーム兵と言われる異形の集団とも戦ったことがある。
そして、エビルジャーム兵の集団と戦った時、現実世界に、そういったモンスターが現れたら恐ろしいことになるのではないかと思ったことがある。今となっては、およそ現実的ではない話だと思っていたが、まさか本当に現実世界に異形の存在が現れることになるとは思いもよらない。
現代社会に骸骨頭の死神が現れた。その事実に対して、瑞輝の世界の人間は、どうやって抵抗したかといったら、抵抗という抵抗は何もしていない。軍隊が動くわけでもない。また、軍隊が動いたとして、あの怪物にどこまで対抗できるだろうか。巷では、銃は効かないとか、物理攻撃は効かないとか、そんな噂で溢れかえっている。確かに、この世界にも物理耐性が強く、魔法でないと、ほぼ太刀打ちできないモンスターというのが存在する。あの怪物が、その類の耐性を持ち合わせていたとしたら……地球の軍隊が総がかりになっても、あの怪物は生き残るだろう。……いや、そもそも警察が証拠を見つけられていない今、軍隊が動く筈もないので、その心配は全く意味の無いことか。
唯一の頼みの綱は、梓だろうか。梓は、どうやら本当に「まじない」によって負の力を退ける力を持っているらしい。とはいえ、梓も、怪物と戦って勝てる自信は、あまり無いようだ。となると、あの怪物はどうなるのか。このまま野放しにされて、人の首を切ってまわるというのか。考えただけでも瑞輝の体は震えあがった。
そして、梓が駄目なら、もう誰も居ないのか。そう考えた時に思い浮かぶのは自分自身だ。瑞輝は、まさに今、あの怪物に対抗するために光属性魔法を練習している。しかし、それは、自分一人で、あんな化け物と戦わなくていいように、梓をどうにかサポート出来ないかと考えた結果、導き出されたことだ。超常現象やオカルトについての専門家である梓でどうにもできなかったのなら、瑞輝自身が太刀打ちできるわけがないのだ。
「……」
連続殺人事件の事を考えれば考えるほど、不安、恐怖、そして重圧が、何故かどんどん気持ちを支配していく感じがする。今、頼れるのは梓だけなのではないだろうか……。
「……瑞輝ちゃん?」
「えっ、うん?」
「あ、起きてたんだ。なんか、ボーっとしてたから、目を開けたまま寝てるのかなって思っちゃった」
「えー? いくらなんでも、そんな器用なこと出来ないよ」
「そう? お父さんなんて、お昼寝する時に目を開けながら寝るんだよー、もーやだよねー」
「そ、そうなんだ? なんか、結構上品な人だって印象だけど、そんな所もあるんだね……あ、そうだ」
瑞輝はリュックサックから、映画のパンフレットを取り出した。このパンフレットは、ティムが大怪我た時のすぐ前に、映画館で買ったものだ。だから、瑞輝にとっては少し嫌な感じがする。なので今回は、このパンフレットを持っていくのをやめようかと思ったのだが……それは瑞輝自身の思い出がそうさせているのだ。だから、見るのはなんだか嫌だけど、我慢して持っていこうと、瑞輝はそう心に決めて持ってきたのだった。
「これは……レッドドラゴン? それにしては、羽の形が独特だけど……」
ミーナは、「ドラゴンバスターナイツ ディレクターカット版」のパンフレットの表紙を見て、そう言った。パンフレットの表紙には、大きなドラゴンがでかでかと描かれていて、それに対抗する人達は、比較的小さく描かれている。それはきっと、ドラゴンの強大さを示すためなのだろうと、瑞輝は洞察する。
「これは、なんというのかな……ドラゴンの本当の形を知らない人達が勝手に想像して書いた絵だから、多分、実際には、こういうドラゴンが居ないんだと思うよ」
「そうなの? ……そうだよね、瑞輝ちゃんの世界って、人間が多くて、モンスターはあまり居ない世界なんだっけ」
「うん……そう……だと思う……」
瑞輝の心に骸骨頭の大鎌使いが思い浮かぶ。果たしてモンスターが居ない世界だと言えるのか……最近、少し分からなくなってきた」
「エルフも居ないし、殆ど人間族なんだよね、不思議な世界だなぁ、私も行けたらいいのにな、瑞輝ちゃんに会う機会も増えるし」
「そうだねぇ……エルダードラゴンさんが、エミナさんの分もやってくれればいいのにね」
エルダードラゴン。凄く歳を重ねたドラゴンなのだが、エルダードラゴンの力が無ければ、瑞輝はこの世界と自分の世界を行き来する方法を得ることは出来なかっただろう。
――ぺらり。
瑞輝が何の気なしに、ページを一枚めくった。
「ふぅん……こっちの弓はロングボウみたいだけど……何で出来ているのかしら。ニスは随分と上等なのを使ってるみたいだけど……」
「ああ、そこなんだ……まあ、そうなのか……」
エミナさんの興味を引いたのは、どうやら龍を討伐するパーティーの一人が持っている弓のようだ。この世界のように一般的な道具ではないし、映画撮影に使う弓なので、ニスが上等なのは、確かにそうなのだろう。
「あんまり飛ばなそうだよね、威力も出なそうだし……儀式用にも見えるけど、儀式用にしても、装飾が簡素だし……」
「ああ、なるほど……」
さすがファンタジーの本場に住んでいるエミナさんの考察である。凄い説得力を感じる。その説得力を裏付けることは、自分には出来ないが……。
「そうなのかもしれないね」
「でも、レザーは上等なのを使ってるわ。私もこんないい洋服着たいなぁ」
「そ、そうだね……ふふっ」
エミナさんに悪気は無いのだろうけれど、ナチュラルに、かつ現実的に映画の不整合な所にツッコミを入れている毒舌なエミナさんがなんだかおかしくて、瑞輝は笑いを必死で耐えたのだった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。
ぽっちゃり令嬢の異世界カフェ巡り~太っているからと婚約破棄されましたが番のモフモフ獣人がいるので貴方のことはどうでもいいです~
碓氷唯
ファンタジー
幼い頃から王太子殿下の婚約者であることが決められ、厳しい教育を施されていたアイリス。王太子のアルヴィーンに初めて会ったとき、この世界が自分の読んでいた恋愛小説の中で、自分は主人公をいじめる悪役令嬢だということに気づく。自分が追放されないようにアルヴィーンと愛を育もうとするが、殿下のことを好きになれず、さらに自宅の料理長が作る料理が大量で、残さず食べろと両親に言われているうちにぶくぶくと太ってしまう。その上、両親はアルヴィーン以外の情報をアイリスに入れてほしくないがために、アイリスが学園以外の外を歩くことを禁止していた。そして十八歳の冬、小説と同じ時期に婚約破棄される。婚約破棄の理由は、アルヴィーンの『運命の番』である兎獣人、ミリアと出会ったから、そして……豚のように太っているから。「豚のような女と婚約するつもりはない」そう言われ学園を追い出され家も追い出されたが、アイリスは内心大喜びだった。これで……一人で外に出ることができて、異世界のカフェを巡ることができる!?しかも、泣きながらやっていた王太子妃教育もない!?カフェ巡りを繰り返しているうちに、『運命の番』である狼獣人の騎士団副団長に出会って……
誰も要らないなら僕が貰いますが、よろしいでしょうか?
伊東 丘多
ファンタジー
ジャストキルでしか、手に入らないレアな石を取るために冒険します
小さな少年が、独自の方法でスキルアップをして強くなっていく。
そして、田舎の町から王都へ向かいます
登場人物の名前と色
グラン デディーリエ(義母の名字)
8才
若草色の髪 ブルーグリーンの目
アルフ 実父
アダマス 母
エンジュ ミライト
13才 グランの義理姉
桃色の髪 ブルーの瞳
ユーディア ミライト
17才 グランの義理姉
濃い赤紫の髪 ブルーの瞳
コンティ ミライト
7才 グランの義理の弟
フォンシル コンドーラル ベージュ
11才皇太子
ピーター サイマルト
近衛兵 皇太子付き
アダマゼイン 魔王
目が透明
ガーゼル 魔王の側近 女の子
ジャスパー
フロー 食堂宿の人
宝石の名前関係をもじってます。
色とかもあわせて。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
お城のお針子~キラふわな仕事だと思ってたのになんか違った!~
おきょう
恋愛
突然の婚約破棄をされてから一年半。元婚約者はもう結婚し、子供まで出来たというのに、エリーはまだ立ち直れずにモヤモヤとした日々を過ごしていた。
そんなエリーの元に降ってきたのは、城からの針子としての就職案内。この鬱々とした毎日から離れられるならと行くことに決めたが、待っていたのは兵が破いた訓練着の修繕の仕事だった。
「可愛いドレスが作りたかったのに!」とがっかりしつつ、エリーは汗臭く泥臭い訓練着を一心不乱に縫いまくる。
いつかキラキラふわふわなドレスを作れることを夢見つつ。
※他サイトに掲載していたものの改稿版になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる