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5章 美少女な式神
4話 可愛い式神と恋する式神
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コックピット内に設置してあるモニターが着き、
管制官らしい少女が映った。
地上の感覚で言うと中学生ぐらいだろう。
「姫さまの防衛線が突破されて、敵が侵入したときは、
お願いします。」
「えっ!」
つい声が出てしまった。
そんな心の準備など出来ていなかった。
もう一つのモニターには、
結界の外の様子が映し出されていた。
小さな妖精の工兵隊の少年たちが、
陣地を急いで構築していた。
直接戦闘する事は無いにせよ、
生身の身体を最前線で晒している姿は、
かなり心許なかった。
「あっでも・・・まず姫様の防衛線が、
突破されることはないので、ご安心下さい」
管制官の少女は言った。
でも・・敵は、この地下世界に侵入する前に、
地上の街に侵入するはずだ。
「私の街に・・・。」
ニッキ―は、コックピット内で姫様の健闘を祈った。
だって、私はまだ歩くことすらままならないのだ。
式神・貴人型の甲冑の装着が完了した。
ただ着ているだけではなく、ボトルで止められてるせいで、
束縛感は、半端ない。
しかし、甲冑を付けた時の安心感は、これも半端ない!
通常兵器では破壊できない装甲だけの事はある。
実質、最強の装甲と言っていい!
「かっか~、あちらの武器庫まで歩けます?」
戦闘準備中にも関わらず、
緩やかな口調のはなもりの声が響いた。
逆に冷静さを取り戻させてくれる、ちょうど良い口調だ。
ニッキ―は、色々な雑念を取り除いて、
「武器庫に行く」と念じ、操縦桿を握った。
意思を通じ合わせる事のない自転車なら、
もっと簡単に行けるのだが・・・
なんなのかも解らない式神と、意思を通じ合わせるのは、
かなりややこしい・・・
「式神と意思が通じる」
呟いてみた。
自分の意思と式神・貴人型の意思が、
繋がる感触が、したようなしていないような・・・でも、
「動かない・・・」
まだスプーン曲げの方が、
上手く行くんじゃないかと思うほど動かない。
「本当に動くの?」
格納庫の奥のドアが開き、翡翠の仮面を付けた鬼・・・、
たぶん式神が、こちらの様子を伺っていた。
「碧依(あおい)さま?現在戦闘配備中ですが?」
鬼・・・多分式神は、はなもりを一瞥すると
「俺・・今、体を休める事が仕事の非番中だぜ」
「ですが・・・。」
「ここに可愛い式神がいると、聞いたのだが・・・。」
翡翠の仮面を付けた鬼は、
ニッキ―の乗る式神・貴人型を凝視した。
完全に恋する少年の目だ。(。→∀←。)キャハ♡
気の性かも知れないが、
ニッキ―の乗る式神が動揺していた。
つづく
いつも読んで頂き、ありがとうございまする\(^▽^)/
更新は、月曜日の予定ですが・・・
ストックが、もうないので、
更新出来ないこともあります。m(_ _"m)ペコリ
管制官らしい少女が映った。
地上の感覚で言うと中学生ぐらいだろう。
「姫さまの防衛線が突破されて、敵が侵入したときは、
お願いします。」
「えっ!」
つい声が出てしまった。
そんな心の準備など出来ていなかった。
もう一つのモニターには、
結界の外の様子が映し出されていた。
小さな妖精の工兵隊の少年たちが、
陣地を急いで構築していた。
直接戦闘する事は無いにせよ、
生身の身体を最前線で晒している姿は、
かなり心許なかった。
「あっでも・・・まず姫様の防衛線が、
突破されることはないので、ご安心下さい」
管制官の少女は言った。
でも・・敵は、この地下世界に侵入する前に、
地上の街に侵入するはずだ。
「私の街に・・・。」
ニッキ―は、コックピット内で姫様の健闘を祈った。
だって、私はまだ歩くことすらままならないのだ。
式神・貴人型の甲冑の装着が完了した。
ただ着ているだけではなく、ボトルで止められてるせいで、
束縛感は、半端ない。
しかし、甲冑を付けた時の安心感は、これも半端ない!
通常兵器では破壊できない装甲だけの事はある。
実質、最強の装甲と言っていい!
「かっか~、あちらの武器庫まで歩けます?」
戦闘準備中にも関わらず、
緩やかな口調のはなもりの声が響いた。
逆に冷静さを取り戻させてくれる、ちょうど良い口調だ。
ニッキ―は、色々な雑念を取り除いて、
「武器庫に行く」と念じ、操縦桿を握った。
意思を通じ合わせる事のない自転車なら、
もっと簡単に行けるのだが・・・
なんなのかも解らない式神と、意思を通じ合わせるのは、
かなりややこしい・・・
「式神と意思が通じる」
呟いてみた。
自分の意思と式神・貴人型の意思が、
繋がる感触が、したようなしていないような・・・でも、
「動かない・・・」
まだスプーン曲げの方が、
上手く行くんじゃないかと思うほど動かない。
「本当に動くの?」
格納庫の奥のドアが開き、翡翠の仮面を付けた鬼・・・、
たぶん式神が、こちらの様子を伺っていた。
「碧依(あおい)さま?現在戦闘配備中ですが?」
鬼・・・多分式神は、はなもりを一瞥すると
「俺・・今、体を休める事が仕事の非番中だぜ」
「ですが・・・。」
「ここに可愛い式神がいると、聞いたのだが・・・。」
翡翠の仮面を付けた鬼は、
ニッキ―の乗る式神・貴人型を凝視した。
完全に恋する少年の目だ。(。→∀←。)キャハ♡
気の性かも知れないが、
ニッキ―の乗る式神が動揺していた。
つづく
いつも読んで頂き、ありがとうございまする\(^▽^)/
更新は、月曜日の予定ですが・・・
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