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5章 美少女な式神
2話 式神さんの気分次第
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「ひめさまーかっかがー!」
はなもりの声が響いた。
その声の後、格納庫に、二人の護衛の妖精と伴に姫様が現れた。
姫様はかなり眠いのか、護衛の妖精の背中で眠ったままだ。
一行は、そのままデッキに乗って、
胸部コックピットの前にやってきた。
「意都さま、着きましたよ~」
目を覚まし背中から降りた姫様は、
大きく欠伸をすると、可愛い妖精の背中から降りた。
そして、美少女な式神と対面した。
「式神が全裸じゃん!あなたたち・・・何してたの?」
姫様は、意味ありげににやけた。
「いやいやそんなんじゃないです。」
はなもりが慌てて何かを否定した。
「ふ~ん、まあこの式神、めっちゃ美少女だしね・・・」
姫様一行は、全裸の美少女な式神に見惚れた。
「そうですね。姫様の式神とは違うタイプの美少女ですね。
姫様の式神が妹キャラなら、こちらはお姉さまキャラって感じ」
「姉妹なのかも知れない」
「あたしの式神の方が、きゃぴきゃぴしてる。
・・・って、あたしたち何しに来たんだっけ・・・
あっそうだ、思惟ちゃん・・元気してる?」
「元気です」
「そう・・・良かっ zzzzzz」
「意都さま!起きてください。
意都さま・・・おやつの時間です」
護衛に妖精の「おやつの時間」の言葉に、
姫様は、ぱっと目を覚まし、
「あたしが貧乏貴族出身だからって、
『おやつ』に、反応すると思われているのは心外!」
「誤解です」
護衛の妖精は、紅茶のクッキーを姫様の口に運んだ。
続いて水筒のお茶を、口に運んだ。
「ありがと。やっぱりダージリンのクッキーに、
アッサムの紅茶のブレンドが最高だね。」
姫様は礼を言うと、置かれている現状を理解しようとした。
「要するに・・・思惟ちゃんが、ここから出られなくなった・・と。」
姫様は、護衛の可愛い妖精の胸を撫でるように触り、
「本当だ・・・入れない・・・」
「意都さま、それは私の胸」
「あっホントだ・・・。」
ボケてる場合ではないのだが・・・・
姫様は、今度はちゃんと貴人型式神の胸部コックピットを、
撫でるように触った。
「思惟ちゃん何か変わった事はない?」
変わった事と言われても、
この中に入ること自体が変わった事なのだが・・・
「良く解らないです。」
「だよね」
姫様のその言葉の後、数分の時間が流れた。
そして、はなもりに言った。
「はなもりに解けない謎を、あたしが解ける訳ないよね。」
「姫さまに解けない謎を、私が解ける訳ないです。」
「だよね・・・・」
姫様は、美少女な式神の胸を優しく撫でた。そして、
「・・・と言い訳で思惟ちゃん。あたしは寝るね。
この件は、はなもりに一任するから、はなもり後はよろしくね♪」
「えっ!?」
姫様は、可愛い妖精の背中に背おられ、また深い眠りに落ちて行った。
「マジですか・・・。」
姫様と護衛の二人の妖精は、そのまま帰って行った。
「えーーーーーーーー!」
落胆するニッキ―に、はなもりは言った。
「ごめんね。かっか。
この貴人型式神は、400年間使われて来なかった式神なの。
だから誰もこの式神の事は良く解ってないの。
姫様が操れたから、かっかも操れると思われたのですが・・・」
「私はこれからどうするの?」
ニッキ―は、必死な表情で聞いた。
「この式神さんの気分次第?」
「気分次第?」
それは、かなりの絶望と言っても、
過言ではなかった。
つづく
いつも読んで頂き、ありがとうございまする\(^▽^)/
はなもりの声が響いた。
その声の後、格納庫に、二人の護衛の妖精と伴に姫様が現れた。
姫様はかなり眠いのか、護衛の妖精の背中で眠ったままだ。
一行は、そのままデッキに乗って、
胸部コックピットの前にやってきた。
「意都さま、着きましたよ~」
目を覚まし背中から降りた姫様は、
大きく欠伸をすると、可愛い妖精の背中から降りた。
そして、美少女な式神と対面した。
「式神が全裸じゃん!あなたたち・・・何してたの?」
姫様は、意味ありげににやけた。
「いやいやそんなんじゃないです。」
はなもりが慌てて何かを否定した。
「ふ~ん、まあこの式神、めっちゃ美少女だしね・・・」
姫様一行は、全裸の美少女な式神に見惚れた。
「そうですね。姫様の式神とは違うタイプの美少女ですね。
姫様の式神が妹キャラなら、こちらはお姉さまキャラって感じ」
「姉妹なのかも知れない」
「あたしの式神の方が、きゃぴきゃぴしてる。
・・・って、あたしたち何しに来たんだっけ・・・
あっそうだ、思惟ちゃん・・元気してる?」
「元気です」
「そう・・・良かっ zzzzzz」
「意都さま!起きてください。
意都さま・・・おやつの時間です」
護衛に妖精の「おやつの時間」の言葉に、
姫様は、ぱっと目を覚まし、
「あたしが貧乏貴族出身だからって、
『おやつ』に、反応すると思われているのは心外!」
「誤解です」
護衛の妖精は、紅茶のクッキーを姫様の口に運んだ。
続いて水筒のお茶を、口に運んだ。
「ありがと。やっぱりダージリンのクッキーに、
アッサムの紅茶のブレンドが最高だね。」
姫様は礼を言うと、置かれている現状を理解しようとした。
「要するに・・・思惟ちゃんが、ここから出られなくなった・・と。」
姫様は、護衛の可愛い妖精の胸を撫でるように触り、
「本当だ・・・入れない・・・」
「意都さま、それは私の胸」
「あっホントだ・・・。」
ボケてる場合ではないのだが・・・・
姫様は、今度はちゃんと貴人型式神の胸部コックピットを、
撫でるように触った。
「思惟ちゃん何か変わった事はない?」
変わった事と言われても、
この中に入ること自体が変わった事なのだが・・・
「良く解らないです。」
「だよね」
姫様のその言葉の後、数分の時間が流れた。
そして、はなもりに言った。
「はなもりに解けない謎を、あたしが解ける訳ないよね。」
「姫さまに解けない謎を、私が解ける訳ないです。」
「だよね・・・・」
姫様は、美少女な式神の胸を優しく撫でた。そして、
「・・・と言い訳で思惟ちゃん。あたしは寝るね。
この件は、はなもりに一任するから、はなもり後はよろしくね♪」
「えっ!?」
姫様は、可愛い妖精の背中に背おられ、また深い眠りに落ちて行った。
「マジですか・・・。」
姫様と護衛の二人の妖精は、そのまま帰って行った。
「えーーーーーーーー!」
落胆するニッキ―に、はなもりは言った。
「ごめんね。かっか。
この貴人型式神は、400年間使われて来なかった式神なの。
だから誰もこの式神の事は良く解ってないの。
姫様が操れたから、かっかも操れると思われたのですが・・・」
「私はこれからどうするの?」
ニッキ―は、必死な表情で聞いた。
「この式神さんの気分次第?」
「気分次第?」
それは、かなりの絶望と言っても、
過言ではなかった。
つづく
いつも読んで頂き、ありがとうございまする\(^▽^)/
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