143 / 185
15 かぐわしき章
天空の永遠の恋城 ~赤の色鉛筆を交換してみた~
しおりを挟む地上では、ど~んど~んと、恐竜さんが歩き回っていた。
「恐竜復活って夢があるよね」
と言った科学者のせいで、人類は地球での覇権を奪われてしまった。
そして、地上には凶暴な恐竜が大量出現した。
結果、生き残った人類は天空の城に逃げるしかなかった。
その1つ、恋の天使が作ったその天空の城は、いつもラブラブな天空の城だった。
*:..。o○☆○o。..:*゚*:..。o○☆○o。..:*゚*:..。o○☆○o。..:*
天空の城の幼稚園のお絵かきの時間。
くみちゃんは、じゅんくんの赤色の色鉛筆を、自分の色鉛筆と間違えて手に取った。
でもじゅん君は何も言わなかった。
だって昨日の夢の中で、恋の天使に、
「くみちゃんの赤い色鉛筆と交換してみて」
と言われたからだ。
じゅんくんは、すかさず残されたくみちゃんの赤色の色鉛筆を、色鉛筆のケースに仕舞った。
恋の天使は、さらに告げていた。
「そのくみちゃんの赤い色鉛筆にはね、くみちゃんの暗証番号が記されているの、暗証番号を手にした者だけが、くみちゃんの気持ちにアクセスできるの、だから大切に持っておくんだよ」と。
*:..。o○☆○o。..:*゚*:..。o○☆○o。..:*゚*:..。o○☆○o。..:*
10年後、色恋に目覚めたじゅんくんは、恋の天使が言った意味を、理解することになった。
その人知を超えたその効果を。
じゅんくんは、くみちゃんの気持ちにアクセスして、くみちゃんの気持ちがじゅんくんにアクセスした。
そして、まるで2人の恋の為に、この天空の城が存在するかのように、誰も2人の恋の邪魔は出来なかった。
ハッピーエンドにハッピーエンドが続く恋愛模様に、じゅんくんとくみちゃんは、もうメロメロになってしまった。
そう、ここは恋の天使が作った天空の城。
天空の永遠の恋城
ふわふわと浮かぶ天空の永遠の恋城の下では、ど~んど~んと、恐竜さんが歩き回っていた。
おしまい
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる