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6 まつよいの章
秘密漏洩事件とウルトラマンになった日
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誰にも打ち明けた事が無い秘密。
誰も知らないはずの秘密が、僕のうかがい知らない所で、その秘密は漏洩していた。
それは僕が日直だった日。
音楽の授業が終わり、既に誰もいなくなった音楽室で楽器を片付けた後、
僕は鍵を振り回しながら出口に向かうと、突然ドアが開き僕が好きな彼女が音楽室に入ってきた。
僕と彼女は音楽室の密室に2人きり。
窓からは、人の恋愛事が大好きなクラスの女子達が好奇な目で、音楽室の中を窺っていた。
この状況はどういう事だ?
僕の体温を急上昇し、現状把握に追われた僕の思考回路はヒートアップした。
僕が彼女の事を好きな事は、心の奥に仕舞われた秘密だったはず。
誰かが僕の秘密を漏洩したんだ。
犯人は誰だ?
僕の問いに、僕の思考回路は
「お前の彼女への態度を見れば、お前が彼女を好きだって事は誰だって解る。」
と、僕自身が秘密漏洩に関わった事を暗に語った。
この状況のもう1つの謎。
もう1人の当事者である僕の好きな人が、この密室に入ってきた理由は?
無理やり押し込められた風には見えなかった。
彼女はそういうキャラではない。
ヒートアップしすぎて熱を帯びた僕の思考回路はこの状況から
『彼女は僕の事が好き』
と結論付けた。
思考回路の結論に、僕の心は燃え上がった。
さらに、音楽室の中を窺っている女子達の好奇な視線が、僕の心をさらに燃え上がらせた。
僕の心の炎上を危惧した、僕の胸についていたウルトラマンのタイマーが鳴り出して、
これ以上地上にいる事が出来ない事を警告した。
僕は彼女ぎゅっとを抱きしめると、音楽室の天井を突き破り、L17星雲に飛び立った。
・・・そんな気持ちになった。
現実には、ただ時間の経過を待つ事しか出来なかったって、話。
おしまい!
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誰も知らないはずの秘密が、僕のうかがい知らない所で、その秘密は漏洩していた。
それは僕が日直だった日。
音楽の授業が終わり、既に誰もいなくなった音楽室で楽器を片付けた後、
僕は鍵を振り回しながら出口に向かうと、突然ドアが開き僕が好きな彼女が音楽室に入ってきた。
僕と彼女は音楽室の密室に2人きり。
窓からは、人の恋愛事が大好きなクラスの女子達が好奇な目で、音楽室の中を窺っていた。
この状況はどういう事だ?
僕の体温を急上昇し、現状把握に追われた僕の思考回路はヒートアップした。
僕が彼女の事を好きな事は、心の奥に仕舞われた秘密だったはず。
誰かが僕の秘密を漏洩したんだ。
犯人は誰だ?
僕の問いに、僕の思考回路は
「お前の彼女への態度を見れば、お前が彼女を好きだって事は誰だって解る。」
と、僕自身が秘密漏洩に関わった事を暗に語った。
この状況のもう1つの謎。
もう1人の当事者である僕の好きな人が、この密室に入ってきた理由は?
無理やり押し込められた風には見えなかった。
彼女はそういうキャラではない。
ヒートアップしすぎて熱を帯びた僕の思考回路はこの状況から
『彼女は僕の事が好き』
と結論付けた。
思考回路の結論に、僕の心は燃え上がった。
さらに、音楽室の中を窺っている女子達の好奇な視線が、僕の心をさらに燃え上がらせた。
僕の心の炎上を危惧した、僕の胸についていたウルトラマンのタイマーが鳴り出して、
これ以上地上にいる事が出来ない事を警告した。
僕は彼女ぎゅっとを抱きしめると、音楽室の天井を突き破り、L17星雲に飛び立った。
・・・そんな気持ちになった。
現実には、ただ時間の経過を待つ事しか出来なかったって、話。
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