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2 たそがれの章
同族嫌悪
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奴の行動のすべてが、むかつき苛立つ。
何故だかは十分理解している。
同族嫌悪って奴だ。
奴のすべての行為が、
俺の嫌な部分に類似する。
むかつく事、この上ない。
大勢が集まる飲み会で、
ほんの10分ほどだったが、
奴と2人きりになってしまった。
奴は
「俺の事、嫌いだろ?」
と聞いてきた。
俺は酒の勢いもあり
「嫌いだ。」
と言った。
すると、奴は
「俺もお前ような奴は、嫌いだ。」
と言った。
俺は
「同族嫌悪?」
と聞いてみた。
奴は笑って
「そうかもな。」
と言った。
そして
「嫌う趣向が似ている・・・そういった意味では、俺たち気が合うな。」
と言った。
俺は笑った。
奴も笑った。
その笑いは、
まるで鏡を見ているように俺に似ていた。
忌々しい事に、
奴は俺を理解していたし、俺は奴を理解出来た。
多分奴が、俺の最大の理解者だ。
忌々しい・・
終わり
何故だかは十分理解している。
同族嫌悪って奴だ。
奴のすべての行為が、
俺の嫌な部分に類似する。
むかつく事、この上ない。
大勢が集まる飲み会で、
ほんの10分ほどだったが、
奴と2人きりになってしまった。
奴は
「俺の事、嫌いだろ?」
と聞いてきた。
俺は酒の勢いもあり
「嫌いだ。」
と言った。
すると、奴は
「俺もお前ような奴は、嫌いだ。」
と言った。
俺は
「同族嫌悪?」
と聞いてみた。
奴は笑って
「そうかもな。」
と言った。
そして
「嫌う趣向が似ている・・・そういった意味では、俺たち気が合うな。」
と言った。
俺は笑った。
奴も笑った。
その笑いは、
まるで鏡を見ているように俺に似ていた。
忌々しい事に、
奴は俺を理解していたし、俺は奴を理解出来た。
多分奴が、俺の最大の理解者だ。
忌々しい・・
終わり
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