RISING 〜夜明けの唄〜

Takaya

文字の大きさ
上 下
698 / 765
第十六篇第一章 “日の出戦争”

王城を目指す進軍

しおりを挟む





陽動四隊の内、此方は王城を目指す隊達。

二番隊隊長アドリー・エイテッドを起点にし
左陣側を目指すメンバー達を記そう。



「私達は私達の為すべき事を遂行する迄。油断せずに行こう」



そう言って気を引き締めた此の男。

革命軍幹部デューク・オースティン。



「オイオイ、かてぇっての。オースティン家の坊ちゃんよ。俺達はツイてんだ……中々こんな時代の分かれ目なんて…拝むのはレアだぜッ!?」



デュークを見てそう笑ったのは此の大男。

反乱軍幹部ギルド・ラーケイド。



「ギルド殿の仰る通りかも知れぬ。しかし想いは皆、デューク殿と同じであるよ。気負いは足を鈍らせる……安らかなる世の安寧の為……ひたすらに前へと進もう」



両者に呼応を見せた黒装束の僧侶。

反乱軍幹部ゼロ・アンダーブレイズ。



「此れだけの強者が集う事。其れだけで既にとんでもない強運だ……私も皆に負けぬ劣らぬ様……興じて見せよう…!」



誓いを胸に前へと向いた青髪の青年。

演舞蒼剣士シャーレ・スティーバ。



「緊張でガチガチかと思ったけど……あの刀バカが良い味出してるわ……はぁ…今回は素直に褒めといてあげる……」



そして二番隊を指揮するのは此の女性。

反乱軍参謀アドリー・エイテッドだ。


二番隊と対を成し、王城右陣側から陽動部隊
としての任を受け持つ四番隊。

其の隊を指揮するのは革命軍副長ティア。



「抗う覚悟は決まってる……今や懐かしきとも言える景色だが……俺は相応の覚悟を持って此処に来た……覚悟しやがれ、プレジア政府ッ!!」



意気や良しとばかりに燃ゆる此の男。

革命軍幹部ロイ・バーナード。



「わははは……俺っち達の血が騒ぐってモンだよなァ……こーゆう展開はよォ……なあッ!?兄弟ッ!!」


笑みを浮かべながら駆けるアフロの大男。

革命軍幹部ウォッカ・スパーナ。



「グハハハ……ドンパチこそ漢の花道よ…散るならド派手にが極道者の流儀だからなァ…イモ引いてなんか居られねェってんだよォ…兄弟ッ!!」



ウォッカに呼応した筋骨隆々の大男。

反乱軍幹部アドラス・ホーキンス。



「なんや……あん二人は兄弟なんか……?似てへん……ちゅうより…あんな濃ゆい兄弟おってええんかッ!!?」



背後の会話に何故か心臓を揺らす青年。

瞬閃槍騎士シグマ・オルフェアス。



「あらあら……あの二人は本当の兄弟じゃありませんよ。しかしまあ…私の隊が一番、和やかな気がしますね」



和やか、とはまた違う気もするのだが、空気
は悪く無いと感じて言葉を放った此の女性。

独立師団革命軍副長、兼同盟軍陽動四隊指揮
四番隊隊長ティア・ミルキートライヴ。

王城を目指す二番隊と四番隊。

此方の動きも想定通りに進んで来た。

そして待ち受ける政府軍の戦力も続々と此方
の動きに合わせて活発となって来ていた。
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします

暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。 いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。 子を身ごもってからでは遅いのです。 あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」 伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。 女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。 妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。 だから恥じた。 「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。 本当に恥ずかしい… 私は潔く身を引くことにしますわ………」 そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。 「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。 私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。 手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。 そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」 こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。 --------------------------------------------- ※架空のお話です。 ※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。 ※現実世界とは異なりますのでご理解ください。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

ツムギ ツナグ

みーな
ファンタジー
遥か気も遠くなるような昔、とある創始者の手によって、人と竜と神が共存するこの世界は創られた。  穏やかな平和な世界で、ある時起こった小さな事件を発端として、1人の少女が、紡がれた人生と絆を繋いでゆく。 ※1年半ぶりに更新しました記憶ないです

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...