RISING 〜夜明けの唄〜

Takaya

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第十六篇第一章 “日の出戦争”

帝国軍本部への進軍

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帝国軍本部の左翼を目指して濠の内側へ足を
進めた同盟軍一番隊の面々。

一番隊の先頭を駆けるのは隊長を任命された
反乱軍副長ウィルフィン・フィンドール。

其の背後を四人の混成メンバーが追う。



「うおっっっしゃァァ!!!!俺様のハクくてマブい活躍でェ……政府に風穴開けたらァ!!そこんとこォ…夜露死苦ゥゥ!!」



高らかな雄叫びと共に疾るのは此の男。

反乱軍幹部ガルダ・ステンローザ。



「うるさいなあ……この人はホントに……あ、でも陽動だからいいのか。これで……おーーい!帝国軍の皆さんってば…ここにバカがいるからさっさと来いって!!」



ガルダを指差し周りに声を上げるのは。

革命軍幹部アレン・ノーザン。



「ワオッ!!なんだかボルテージがアップして来たじゃないか……ミーもセイさせて貰うよッ!!政府軍……ウェルカーーームッ!」



アレンに乗せられ両手を広げたのは。

革命軍幹部ヴィスタ・リスボーン。



「………なんか、すんごい濃ゆいトコに選ばれちゃってるんだけどっ!!」



ハッとして声を上げたのは此の女性。

妖精拳闘士ポアラ・セルヴァンテス。



「幾らでも騒がせて置けば良い。俺達は俺達の責務を全うすれば良い……其の他は道理の範囲外だ」



一番隊隊長ウィルフィンを声を上げる。

ウィルフィンを隊長に据え、其の背後を追う
のはガルダ、アレン、ヴィスタ、ポアラ。



そして、逆方向。

帝国軍本部右翼を目指すメンバーを記そう。

帝国軍本部右翼を目指すのは三番隊。

三番隊の隊長に任命されたのは革命軍の参謀
フロウ・ダルバインで在り、其の背後に四人
のメンバーが追随する。



「やっほーーーい!!僕ちん生きてて良かったああ~!!戦争だってのにこんなご褒美パないっしょ~!!」



何やら目をウルウルさせて万歳をする男。

反乱軍幹部エゼル・アッシュトール。



「ルナちぃっ!!アレはアレでいつもの事だから視界に入れなくていーからねっ!!」



エゼルに対し弩級の毒舌を見せた此の女性。

反乱軍幹部リズ・ミックホーム。



「あ、ああ……だがまあ…気負いは無さそうだしアレでも良いんじゃないか?」



エゼルをチラチラと見ながら困惑するのは。

革命軍幹部ルナ・オウスムーン。



「フフ……戦争を前にしてあれだけの余裕とは…場数を踏んで来ただけはありますね」



最後尾を走る三番隊最高齢の此の男。

バルモアの英雄レザノフ・スタールマン。



「流れを手にする為には勢いこそ大事だ。さあ、掴みかけた此の流れ…確りと引き寄せて行こうかッ!!」



巨体を揺らして先行する此の男。

革命軍参謀フロウ・ダルバイン。

一番隊と三番隊が帝国軍本部の左右の翼陣へ
迫り来る中、着々と政府軍の戦力達も講じた
対策の下、戦力が割り当てられる。

激突は、必至で在り、もう止まれない。
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