413 / 765
第十篇第二章 反乱と革命のグラツィオーソ
猛牛アドラスvs犀角ウォッカ
しおりを挟む「グハハハ…愉しくなって来やがったぞ…三下との戦いじゃ此の高揚感だけは得られねぇよなァ!!」
「わははは…そいつァ違ェねぇ…!なら俺っちから全力見せ付けてやるよォ!」
斧を鎖で受け止めていたウォッカは片足を
不意に振り上げると其の爪先を起点に再度
業火のギフトの特性“爆破”が起こりアドラス
を背後へと吹き飛ばす。
「業火覚醒…“ 犀劫爆進”ォォ!!」
先に仕掛けたのは革命軍幹部ウォッカ。
額から犀の角が生え上がり、輪郭から顎に
掛けて鋼鉄の防具を身に付ける。
更に両肩にも犀の角の様な装飾が現れ背中に
桑実色の炎が絶えず燃え盛っている。
「良いじゃねぇかァ…滾ってくるぜェ…なあ!?オイ…ウォッカァ!!」
「久し振りに俺っちにもオメェの覚醒…見せてみろよォ!アドラスッ!!」
「言われんでも其のつもりだ…行くぜ!?」
ウォッカの声に応えアドラスも覚醒を解放し
其の姿を雄々しく変貌させて行く。
「大地覚醒…“ 獰猛牛鬼”ッッ!!」
アドラスの頭部に黒く雄々しい角が顕現。
更には身体が牛の衣を纏い獣化して行くと足
は牛の様に強く強靭化した姿に変わる。
携えていた斧が二本へと増加し其れを更に
隆盛した腕で構えウォッカを見据えた。
「テメェをぶっ倒すのに…やはりアレ無しじゃァ…締まらんだろうなァ!!」
「おうおう、何処迄も気が合うじゃねぇのよ…タイマン、カチコミに関してはよォ!」
互いの叫びと共に崩れぬ笑みは此の両者が心
の底から此の戦いの愉悦を感じているからに
他ならずアドラスはウォッカを、ウォッカは
アドラスを認め合っている事を感じ取れる。
反乱軍、革命軍と敵対する更に以前から此の
プレジアの裏社会の二代巨頭として張り合い
そして、高め合い鎬を削って来た両者。
「「絶技ィ!!」」
互いに譲れぬ奥義の激突が始まる。
「 猛牛靱義・牛衝車ァァァァ!!!!」
「 業火滅却・犀応角ッッッッ!!!!」
アドラスは巨体で宙に飛び出すと身体と斧を
まるで車輪の様に回転させながらウォッカに
特性“重力”を掛けて突っ込む。
ウォッカは背中の炎がまたしても一気に火力
を上げ燃え盛ると鎖鉄球ごと飛ばしアドラス
に鎖を巻き付けると突進を始める。
アドラスの掛けた重力はウォッカが加熱させ
燃え盛らせた炎の突進力が凌駕する。
しかし、ウォッカが縛り上げた鎖をアドラス
は関係無しとばかりに其のまま、回転速度を
上げて行った。
手元へと戻って来た鉄球をウォッカの頭と肩
の角が捉え其れを起点に押し込んで行く。
車輪の様に回転したアドラスの身体が前方へ
一気に加速して行くとウォッカに狙いを定め
斧と角の先端が迫り来る。
そして、互いの絶技がぶつかり合い、其の場
一体に強烈な轟音と大爆発が巻き起こった。
60
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします
暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。
いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。
子を身ごもってからでは遅いのです。
あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」
伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。
女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。
妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。
だから恥じた。
「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。
本当に恥ずかしい…
私は潔く身を引くことにしますわ………」
そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。
「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。
私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。
手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。
そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」
こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる