RISING 〜夜明けの唄〜

Takaya

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第十篇第二章 反乱と革命のグラツィオーソ

星涙ティアvs麗游リズ

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此処からは各所一場面ずつを注視する。

先に動き始めたのは革命軍副長ティアが参戦
した戦場で眼前の反乱軍リズが何やら真っ赤
に染め上げた頬を大きく膨らませていた。



「もうっ!リズにはなんの断りもなしに勝手に入れ替わるなんて…」


「あらあら…わたくしじゃご不満ですか?反乱軍のリズさん…!」


「ふーんっだ…まあいいよっ。えーっと…んー??」



リズが腰に手を当てて顔を前に突き出す様な
姿勢を見せて居るとティアを見ながら動きを
止めるとティアは首を傾げる。

そして、リズが突然背筋を伸ばすと直立の儘
自身の胸部に手を当てながらティアを見直し
満面の笑みを浮かべて口を開く。



「革命軍の副長さんはっ。“フワパイ”って呼ぶねっ?」


「…ふ、ふわぱい…?よ、呼び名でしょうか?」


「うんっ!ふわふわそうなおっきなオッパイだからあだ名は“フワパ~イ”っ!!」


「……あらあら…頑張ってティアという名前を覚えて貰わなくては…」



天真爛漫な満面の笑みを浮かべているリズを
見ながらほんの少し気恥ずかしそうに緩りと
髪を掻きながら視線を落とすティア。

だが、突如としてリズは腰元に差していた
小太刀型の業物を引き抜くと紺青色の流水の
ギフトを解放しティアに向けて圧を飛ばす。



「リズねっ…アドアドが大好きっ!リズにとってたった一人の女の子の友達だからっ…フワパイさんとの関係は知ってるの…リズだったらお友達となんか戦いたくないから…ここでリズが倒しておこうと思うっ!」



リズの見せた覚悟はアドリーを慕っての物で
在り、ティアはそんな女性が親友アドリーの
側にいてくれた事に感謝の感情を浮かべた。

だが、ティアにとっても此の戦いは退く事等
出来る筈も無いのはとうに決まっている。

三叉槍を手にリズを迎え撃とうと同じく流水
のギフトのオーラを纏うティア。

ティアのギフトの色彩は撫子色(薄い桃色)で
あり紺青色と撫子色の二色が鉄鋼区域に彩り
を鮮やかに加えて行く。

そして、リズが一気呵成とばかりに自身が
持ち得る最大のチカラを解放する。



「流水覚醒…“流麗人魚ストリームマーメイド”ッ!!」



リズの身体が覚醒を経て人魚の姿に変わる。

煌びやかな紺青色の鱗と尾鰭を揺らし上半身
は服が消えて貝殻のビキニの装いとなり腰元
には青いパレオが巻かれていた。



「あらあら…なんて素敵…でも余りに殿方達には刺激が強すぎるかしらね?」


「あははっ…余裕かましてられるのも今のうちだよっ?」



人魚となったリズが宙をまるで水中かの様に
流麗に尾鰭を動かしながら泳ぎ始めるとリズ
の身体を中心に紺青色の水の道が浮かび眼前
のティアに向かって伸びて行く。

そして、リズは一気に其の道へと身体を乗せ
宙を優雅に泳いで加速して行くとティアの目
を撹乱させながら戦闘態勢に入った。
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