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勇者について
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リリンの魅了の能力によって、すんなりとメサイア支部の宿泊用施設の部屋に滑り込む。
室内は寝るための部屋、と言わんばかりに簡素だった。清潔に保たれてはいるけれど、ベッドが2台にスツールが2脚、テーブルが1台、クローゼットも一つ。
「宿屋じゃないから、こんなものかぁ…」
リリンが不満気に呟いた。
一方でその能力の万能感に、カインは改めて恐怖を覚えていた。
これ、きっと気付かないんだよな? 自分がリリンの能力の虜になってるなんてことには。そう思うと、背筋に薄ら寒い何かが走っていくのが感じられた。
「…。なぁによう。」
カインの様子にリリンは、不服そうに頬を膨らませている。
あ、これは怒らせたらまずい気配だ。とっさにカインは取り繕う。
「え? あ、いや、なんかすごい能力だなって…」
「そお? でも、あたしなんてまだまだなんだよね~。」
「ええ? それで?」
思わず裏返った声で、カインは聞き返した。
「だってまだ、一介の術師扱いだもん。早く貴族クラスになりたい!! ママは女悪魔最高ランクだってのに。ママに追い付きたい!」
カインは、リリンの言葉にゾッとした。
リリンは恐ろしいほどの能力を持っている、と、カインは感じていたのに、彼女の母親はそれ以上だと言う。
このまま、付いていって良いのだろうか。丸め込まれて、いいようにされてしまうんじゃないか。そんな事さえ気が付かないまま、もしかしたら… 今も。
「どうしたの?」
「あ、いや、なんかすごすぎて…」
荷物も床に放り投げたまま、カインはベッドに座り込んだ。
「まー、今はあたしのことは良いのよ。取り敢えず勇者についてだったよね?」
「ああ、そう。結局、勇者って何者なの? 何をするわけ? メサイアと何が違うんだ?」
気を取り直して、カインは我が身に降りかかった火の粉の原因について余すことなく知ろうと身を乗り出した。
「ちなみに、キミの勇者のイメージって?」
「え? うぅん… なんか特別な人? って思ってたんだよなあ。メサイアよりも、もっと特別な感じで。」
質問に質問で返され、カインは面食らった。が、逆らうのも怖いので、素直に答える。
「なんでそんなことオレに聞くわけ?」
「んー? ルシフェル様がね、勇者って言葉が一人歩きしてるんじゃないかって仰っていたのよねー。」
特に質問に意味は無かったようで、リリンはそれ以上話を広げる気配もない。
「ふうん? で、結局、勇者って?」
痺れを切らして、カインはもう一度尋ねた。
「世界を壊す勇気を持った者、の略称よ。」
「え?」
「だーかーらぁ、世界を壊す勇気を持った者を略して勇者!」
意味が分からないといった様子のカインに、今度はリリンが痺れを切らす。
「…それ、オレのこと? でも、オレ…
て言うかさ、あの、オレが会ったヒト、ルシフェル様っての? あのヒトはもっと違うこと言ってたけど。
世界が闇に、だったかな。」
リリンの様子に理不尽さを覚えながら、カインは感じたままを彼女に訴える。
「あー、うん。だから壊すの。」
「だから、…って、」
あんまりな理由じゃ無いだろうか。闇に呑まれるから、世界を壊すだなんて。
そんなことをしたら、この世界にいる全てはどうなるんだろうか。
…オレは、そんなことを本当にするんだろうか。
「キミは世界を壊す。キミの兄弟と一緒に。」
悩むカインをよそにリリンが畳みかける。
「え?」
「三人の勇者が、神に歪められた世界を壊して、在るべき姿に戻すのよ。」
そう言ったリリンからは、苛つきも彼女特有の砕けた感じも鳴りを潜めていた。ひどく真面目な、威圧感さえ感じる様子に、カインはそれが冗談でも何でもなく真実なのだと理解した。
世界を壊す
「世界を… オレが… 兄弟と… 三人? オレとアベルと… アニキ?」
ひとつずつ、カインは伝えられたことを数え上げる。噛み締めるように。
「そう!」
「今、みんなバラバラなのに?」
兄・ヨナタンもアベルも、それぞれ別の場所にいて到底相容れることは無さそうだと言うのに。
「そう!」
カインの不安も寂しさも我関せずと言った調子で、リリンが断言した。そうして続ける。
「神とヒトと魔王の勇者が。」
「神とヒトと魔王の勇者…」
カインがリリンの言葉を繰り返し呟く。
「アニキの話だと、ううん、確かミカエルだっけ? ルシフェル様の弟も勇者は一人しかいない感じだったけど…」
ふと、リリンに視線を移しカインは尋ねた。
「そりゃあ、まあ、ルシフェル様の勇者はキミ一人だし、ミカエルの、もとい神の勇者はキミの弟一人だけだし、ヒトの勇者はキミのお兄さん。ある意味たった一人の勇者ってことよ。正しくはないけど、間違ってもいないよ?」
「そう言われたら、そうかもしれないけど…」
リリンの答えを聞いても、カインはまだ煮え切らない様子だった。
「何が不満なのよぅ。」
ムッときた様子を隠そうともせず、リリンはカインを問い質そうと身を乗り出す。
巷には、勇者になりたくて仕方ない連中が溢れているというのに。
「え? だって、世界を壊すんだろ?」
「そこ?」
「大事だろ! 世界が壊れちゃったら、みんなどうなるんだよ。父さんは? 母さんは? 友達だって、それに…」
リリンの反応に、さすがにカインは火が付いたように畳みかける。
「アタシも詳しく知らないけど、大丈夫よ。みんながいなくなるんだったら、別にわざわざ世界を壊す必要なんて無いでしょ?」
「それは、まあ…」
そう歯切れの悪い返事をする。本当は、君さ、実はオレに説明できるほど詳しくないんじゃないの?
と続けたいところだったが、それを口にするの躊躇ったのはカインの本能が警告していたからだ。
「とりあえず、この後はどうする予定?」
気を取り直して、カインはリリンに尋ねる。
「そうだね~、明日から本格的にキミを強化するための旅に出る予定。」
「…強化?」
「そうそう。今、世界を壊して、って言われても出来ないでしょ?」
相変わらずさらっとすごいこと言うなあ、とカインは思いながら、ソウデスネと棒読みで答える。
「キミには体を持ったまま強くなってもらうから、覚悟してね!」
笑顔で言われて、カインは得体の知れない恐怖を感じる。
そしてふと、疑問を持つ。
「体を持ったまま?」
「メサイアは半分体を失くすことによって、天使に対抗する力を持った。けど、キミは体を持ったまま同じ力を得る必要があるんだって。」
カインの疑問にリリンは自信あり気に答える。
が、カインはここ数回の問答で学んだ。彼女は本質を知らない。自分よりほんの少し事情を知っているだけなんだと。
そもそも重要なことはほとんど伝聞のカタチで話していた、と思い至る。
本当は、なんで体の有無が関係するのか、とか聞きだしたい。
でも、多分知らない。さっきみたいにテキトーに返されるだけだ。と、カインは考える。
詳しいことも、真実も、きっと知っているのはルシフェル様だけなんだろう、とも。
「ふぅん? 旅に出ると、強くなれるワケ?」
「アタシが鍛えてあげるのよ、任せてちょーだい!」
リリンが胸を張って答える。
「そうなんだ、よろしく。」
カインが素直に答えたからか、リリンは機嫌よく笑顔で「任せなさい」と。
「じゃ、明日に備えましょうか。」
リリンは座っていたスツールから腰を上げる。
「まずは夕ご飯でしょ。その次は荷物の整理。そしてシャワー使って早めに休みましょ。」
チャキチャキとリリンが予定を仕切る。
「あっ、オレたち同じ部屋?」
今さらながら、大事な事に気が付いたカインが声をあげる。
「アタシと同じ部屋に不満があると?」
「そうじゃなくて、ほら、一応性別が違うし…」
「そんなこと気にしてたら話が進まないじゃない。」
強引に話を進められ、そもそも魅了を使ってるのに二部屋とか無理! と、リリンに言われて反論の余地も無くなったカインはおとなしく彼女の決定に従うことにした。
考えてみれば、今現在自分には何一つできることは無いんだった、とカインは改めて思い知る。
一日目はこうして終わりを迎えた。
室内は寝るための部屋、と言わんばかりに簡素だった。清潔に保たれてはいるけれど、ベッドが2台にスツールが2脚、テーブルが1台、クローゼットも一つ。
「宿屋じゃないから、こんなものかぁ…」
リリンが不満気に呟いた。
一方でその能力の万能感に、カインは改めて恐怖を覚えていた。
これ、きっと気付かないんだよな? 自分がリリンの能力の虜になってるなんてことには。そう思うと、背筋に薄ら寒い何かが走っていくのが感じられた。
「…。なぁによう。」
カインの様子にリリンは、不服そうに頬を膨らませている。
あ、これは怒らせたらまずい気配だ。とっさにカインは取り繕う。
「え? あ、いや、なんかすごい能力だなって…」
「そお? でも、あたしなんてまだまだなんだよね~。」
「ええ? それで?」
思わず裏返った声で、カインは聞き返した。
「だってまだ、一介の術師扱いだもん。早く貴族クラスになりたい!! ママは女悪魔最高ランクだってのに。ママに追い付きたい!」
カインは、リリンの言葉にゾッとした。
リリンは恐ろしいほどの能力を持っている、と、カインは感じていたのに、彼女の母親はそれ以上だと言う。
このまま、付いていって良いのだろうか。丸め込まれて、いいようにされてしまうんじゃないか。そんな事さえ気が付かないまま、もしかしたら… 今も。
「どうしたの?」
「あ、いや、なんかすごすぎて…」
荷物も床に放り投げたまま、カインはベッドに座り込んだ。
「まー、今はあたしのことは良いのよ。取り敢えず勇者についてだったよね?」
「ああ、そう。結局、勇者って何者なの? 何をするわけ? メサイアと何が違うんだ?」
気を取り直して、カインは我が身に降りかかった火の粉の原因について余すことなく知ろうと身を乗り出した。
「ちなみに、キミの勇者のイメージって?」
「え? うぅん… なんか特別な人? って思ってたんだよなあ。メサイアよりも、もっと特別な感じで。」
質問に質問で返され、カインは面食らった。が、逆らうのも怖いので、素直に答える。
「なんでそんなことオレに聞くわけ?」
「んー? ルシフェル様がね、勇者って言葉が一人歩きしてるんじゃないかって仰っていたのよねー。」
特に質問に意味は無かったようで、リリンはそれ以上話を広げる気配もない。
「ふうん? で、結局、勇者って?」
痺れを切らして、カインはもう一度尋ねた。
「世界を壊す勇気を持った者、の略称よ。」
「え?」
「だーかーらぁ、世界を壊す勇気を持った者を略して勇者!」
意味が分からないといった様子のカインに、今度はリリンが痺れを切らす。
「…それ、オレのこと? でも、オレ…
て言うかさ、あの、オレが会ったヒト、ルシフェル様っての? あのヒトはもっと違うこと言ってたけど。
世界が闇に、だったかな。」
リリンの様子に理不尽さを覚えながら、カインは感じたままを彼女に訴える。
「あー、うん。だから壊すの。」
「だから、…って、」
あんまりな理由じゃ無いだろうか。闇に呑まれるから、世界を壊すだなんて。
そんなことをしたら、この世界にいる全てはどうなるんだろうか。
…オレは、そんなことを本当にするんだろうか。
「キミは世界を壊す。キミの兄弟と一緒に。」
悩むカインをよそにリリンが畳みかける。
「え?」
「三人の勇者が、神に歪められた世界を壊して、在るべき姿に戻すのよ。」
そう言ったリリンからは、苛つきも彼女特有の砕けた感じも鳴りを潜めていた。ひどく真面目な、威圧感さえ感じる様子に、カインはそれが冗談でも何でもなく真実なのだと理解した。
世界を壊す
「世界を… オレが… 兄弟と… 三人? オレとアベルと… アニキ?」
ひとつずつ、カインは伝えられたことを数え上げる。噛み締めるように。
「そう!」
「今、みんなバラバラなのに?」
兄・ヨナタンもアベルも、それぞれ別の場所にいて到底相容れることは無さそうだと言うのに。
「そう!」
カインの不安も寂しさも我関せずと言った調子で、リリンが断言した。そうして続ける。
「神とヒトと魔王の勇者が。」
「神とヒトと魔王の勇者…」
カインがリリンの言葉を繰り返し呟く。
「アニキの話だと、ううん、確かミカエルだっけ? ルシフェル様の弟も勇者は一人しかいない感じだったけど…」
ふと、リリンに視線を移しカインは尋ねた。
「そりゃあ、まあ、ルシフェル様の勇者はキミ一人だし、ミカエルの、もとい神の勇者はキミの弟一人だけだし、ヒトの勇者はキミのお兄さん。ある意味たった一人の勇者ってことよ。正しくはないけど、間違ってもいないよ?」
「そう言われたら、そうかもしれないけど…」
リリンの答えを聞いても、カインはまだ煮え切らない様子だった。
「何が不満なのよぅ。」
ムッときた様子を隠そうともせず、リリンはカインを問い質そうと身を乗り出す。
巷には、勇者になりたくて仕方ない連中が溢れているというのに。
「え? だって、世界を壊すんだろ?」
「そこ?」
「大事だろ! 世界が壊れちゃったら、みんなどうなるんだよ。父さんは? 母さんは? 友達だって、それに…」
リリンの反応に、さすがにカインは火が付いたように畳みかける。
「アタシも詳しく知らないけど、大丈夫よ。みんながいなくなるんだったら、別にわざわざ世界を壊す必要なんて無いでしょ?」
「それは、まあ…」
そう歯切れの悪い返事をする。本当は、君さ、実はオレに説明できるほど詳しくないんじゃないの?
と続けたいところだったが、それを口にするの躊躇ったのはカインの本能が警告していたからだ。
「とりあえず、この後はどうする予定?」
気を取り直して、カインはリリンに尋ねる。
「そうだね~、明日から本格的にキミを強化するための旅に出る予定。」
「…強化?」
「そうそう。今、世界を壊して、って言われても出来ないでしょ?」
相変わらずさらっとすごいこと言うなあ、とカインは思いながら、ソウデスネと棒読みで答える。
「キミには体を持ったまま強くなってもらうから、覚悟してね!」
笑顔で言われて、カインは得体の知れない恐怖を感じる。
そしてふと、疑問を持つ。
「体を持ったまま?」
「メサイアは半分体を失くすことによって、天使に対抗する力を持った。けど、キミは体を持ったまま同じ力を得る必要があるんだって。」
カインの疑問にリリンは自信あり気に答える。
が、カインはここ数回の問答で学んだ。彼女は本質を知らない。自分よりほんの少し事情を知っているだけなんだと。
そもそも重要なことはほとんど伝聞のカタチで話していた、と思い至る。
本当は、なんで体の有無が関係するのか、とか聞きだしたい。
でも、多分知らない。さっきみたいにテキトーに返されるだけだ。と、カインは考える。
詳しいことも、真実も、きっと知っているのはルシフェル様だけなんだろう、とも。
「ふぅん? 旅に出ると、強くなれるワケ?」
「アタシが鍛えてあげるのよ、任せてちょーだい!」
リリンが胸を張って答える。
「そうなんだ、よろしく。」
カインが素直に答えたからか、リリンは機嫌よく笑顔で「任せなさい」と。
「じゃ、明日に備えましょうか。」
リリンは座っていたスツールから腰を上げる。
「まずは夕ご飯でしょ。その次は荷物の整理。そしてシャワー使って早めに休みましょ。」
チャキチャキとリリンが予定を仕切る。
「あっ、オレたち同じ部屋?」
今さらながら、大事な事に気が付いたカインが声をあげる。
「アタシと同じ部屋に不満があると?」
「そうじゃなくて、ほら、一応性別が違うし…」
「そんなこと気にしてたら話が進まないじゃない。」
強引に話を進められ、そもそも魅了を使ってるのに二部屋とか無理! と、リリンに言われて反論の余地も無くなったカインはおとなしく彼女の決定に従うことにした。
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