51 / 59
Ⅷ VS色欲アスモデウス
45-1話 『死神』ロロナ (アリス視点)
しおりを挟む
*注意*
Ⅷ章 VS色欲アスモデウス
は途中まで2つの視点で描かれます。
アリスパートと???パートは話数で同じ時間軸となります。
1がアリスパート
2が???パートです。
それでは、本編へどうぞ。
─────────────
レオスタンを旅立って数日、私達は順調に進んでいた。
出てくるモンスターも強くない為か皆楽に倒している。
レオーナも中々筋が良く流石は獅子王閣下の娘だと思う。
魔法は使えないらしいのだが剣さばきは流石の物だ。
「アリス様、アリア様、レオーナ様、お下がり下さいませ。」
ロロナがそう言って私達の前に立つと大鎌を取り出した。
黒い柄に赤い刃がギラリと妖しく輝く。
ロロナの武器『血濡レノ大鎌』だ。
『死神の鎌』と言われる曰く付きの武器だ。
「上玉が4人も揃ってやがるぜ。」
岩影から現れたのはぞろぞろとざっと40人程の男達。
身なりからして盗賊だろう。
「執行者No.0『死神』ロロナがお相手致します。
死にたい方からどうぞ。」
ロロナが言った。
私達は完全に囲まれている。
端から見れば絶体絶命のピンチに見えるだろう。
だが、そんな中ロロナは不敵に笑みを浮かべている。
「何笑ってやがる。野郎共!お望み通りやっちまえ!殺すなよ!こいつらは高く売れるぜ!」
頭であろう男が言うと40人が一斉にロロナ向けて攻撃を仕掛けてくる。
「《毒ノ瘴気》」
ロロナが呟いて鎌を一振り振り回すとそこから瘴気が辺りを包む。
そして、それと共にロロナの姿が見えなくなる。
これがロロナの得意技だ。
「《血吸イノ大鎌》」
ロロナが呟くと大鎌の刃が紅く輝く。
その鎌で1度に6人の盗賊を切ると盗賊から流れた血が鎌に吸い込まれた。
「《瘴気侵食》」
ロロナが呟くと瘴気を吸い込んだ男達が次々と倒れて行く。
毒ノ瘴気はそこまで強い毒では無いため吸い込んでも普通に闘える。
しかし、その瘴気を大量に吸い込んだらアウトだ。
侵食瘴気により内部から食い荒らされる。
ロロナの得意技は瘴気により身を隠し、瘴気によりじわじわと、しかし確実に死に至らしめる。
死神の二つ名に相応しいと思う。
「《瘴気吸収》」
ロロナが呟くと瘴気が鎌に吸い込まれた。
そして、それと共にロロナの体力は完全に回復する。
ダメージは食らって居なかったから意味ないけど・・・
周りには倒れた男達39人とロロナと向かい合い対峙する頭の男ただ1人。
「あら、まだ生きていましたか。」
ロロナがそう言うのと同時に眼にも見えない速度で男の後方に回り込んで首に鎌を当てる。
「相手が悪かったですね。死神相手に勝てるとでも?」
ロロナはそう言うと男の答えを聞く前に、男が口を開きかけたその瞬間に首を切り落とした。
「チェックメイト。地獄で安らかにお眠りなさい。
・・・安らかに眠れれば、だけど。」
ロロナはそう言って鎌を仕舞うと私達の元へ戻って来た。
「お待たせ致しました。」
「相変わらずの強さ見たいね。」
「お嬢様をお守りするのも私の務めですので。
この位造作もありません。」
ロロナはそう言ってペコリとお辞儀をした。
私達はその場を後にして更に先へと進むのだった。
Ⅷ章 VS色欲アスモデウス
は途中まで2つの視点で描かれます。
アリスパートと???パートは話数で同じ時間軸となります。
1がアリスパート
2が???パートです。
それでは、本編へどうぞ。
─────────────
レオスタンを旅立って数日、私達は順調に進んでいた。
出てくるモンスターも強くない為か皆楽に倒している。
レオーナも中々筋が良く流石は獅子王閣下の娘だと思う。
魔法は使えないらしいのだが剣さばきは流石の物だ。
「アリス様、アリア様、レオーナ様、お下がり下さいませ。」
ロロナがそう言って私達の前に立つと大鎌を取り出した。
黒い柄に赤い刃がギラリと妖しく輝く。
ロロナの武器『血濡レノ大鎌』だ。
『死神の鎌』と言われる曰く付きの武器だ。
「上玉が4人も揃ってやがるぜ。」
岩影から現れたのはぞろぞろとざっと40人程の男達。
身なりからして盗賊だろう。
「執行者No.0『死神』ロロナがお相手致します。
死にたい方からどうぞ。」
ロロナが言った。
私達は完全に囲まれている。
端から見れば絶体絶命のピンチに見えるだろう。
だが、そんな中ロロナは不敵に笑みを浮かべている。
「何笑ってやがる。野郎共!お望み通りやっちまえ!殺すなよ!こいつらは高く売れるぜ!」
頭であろう男が言うと40人が一斉にロロナ向けて攻撃を仕掛けてくる。
「《毒ノ瘴気》」
ロロナが呟いて鎌を一振り振り回すとそこから瘴気が辺りを包む。
そして、それと共にロロナの姿が見えなくなる。
これがロロナの得意技だ。
「《血吸イノ大鎌》」
ロロナが呟くと大鎌の刃が紅く輝く。
その鎌で1度に6人の盗賊を切ると盗賊から流れた血が鎌に吸い込まれた。
「《瘴気侵食》」
ロロナが呟くと瘴気を吸い込んだ男達が次々と倒れて行く。
毒ノ瘴気はそこまで強い毒では無いため吸い込んでも普通に闘える。
しかし、その瘴気を大量に吸い込んだらアウトだ。
侵食瘴気により内部から食い荒らされる。
ロロナの得意技は瘴気により身を隠し、瘴気によりじわじわと、しかし確実に死に至らしめる。
死神の二つ名に相応しいと思う。
「《瘴気吸収》」
ロロナが呟くと瘴気が鎌に吸い込まれた。
そして、それと共にロロナの体力は完全に回復する。
ダメージは食らって居なかったから意味ないけど・・・
周りには倒れた男達39人とロロナと向かい合い対峙する頭の男ただ1人。
「あら、まだ生きていましたか。」
ロロナがそう言うのと同時に眼にも見えない速度で男の後方に回り込んで首に鎌を当てる。
「相手が悪かったですね。死神相手に勝てるとでも?」
ロロナはそう言うと男の答えを聞く前に、男が口を開きかけたその瞬間に首を切り落とした。
「チェックメイト。地獄で安らかにお眠りなさい。
・・・安らかに眠れれば、だけど。」
ロロナはそう言って鎌を仕舞うと私達の元へ戻って来た。
「お待たせ致しました。」
「相変わらずの強さ見たいね。」
「お嬢様をお守りするのも私の務めですので。
この位造作もありません。」
ロロナはそう言ってペコリとお辞儀をした。
私達はその場を後にして更に先へと進むのだった。
0
お気に入りに追加
97
あなたにおすすめの小説
お幸せに、婚約者様。私も私で、幸せになりますので。
ごろごろみかん。
恋愛
仕事と私、どっちが大切なの?
……なんて、本気で思う日が来るとは思わなかった。
彼は、王族に仕える近衛騎士だ。そして、婚約者の私より護衛対象である王女を優先する。彼は、「王女殿下とは何も無い」と言うけれど、彼女の方はそうでもないみたいですよ?
婚約を解消しろ、と王女殿下にあまりに迫られるので──全て、手放すことにしました。
お幸せに、婚約者様。
私も私で、幸せになりますので。
グラティールの公爵令嬢
てるゆーぬ(旧名:てるゆ)
ファンタジー
ファンタジーランキング1位を達成しました!女主人公のゲーム異世界転生(主人公は恋愛しません)
ゲーム知識でレアアイテムをゲットしてチート無双、ざまぁ要素、島でスローライフなど、やりたい放題の異世界ライフを楽しむ。
苦戦展開ナシ。ほのぼのストーリーでストレスフリー。
錬金術要素アリ。クラフトチートで、ものづくりを楽しみます。
グルメ要素アリ。お酒、魔物肉、サバイバル飯など充実。
上述の通り、主人公は恋愛しません。途中、婚約されるシーンがありますが婚約破棄に持ち込みます。主人公のルチルは生涯にわたって独身を貫くストーリーです。
広大な異世界ワールドを旅する物語です。冒険にも出ますし、海を渡ったりもします。
愛されなかった公爵令嬢のやり直し
ましゅぺちーの
恋愛
オルレリアン王国の公爵令嬢セシリアは、誰からも愛されていなかった。
母は幼い頃に亡くなり、父である公爵には無視され、王宮の使用人達には憐れみの眼差しを向けられる。
婚約者であった王太子と結婚するが夫となった王太子には冷遇されていた。
そんなある日、セシリアは王太子が寵愛する愛妾を害したと疑われてしまう。
どうせ処刑されるならと、セシリアは王宮のバルコニーから身を投げる。
死ぬ寸前のセシリアは思う。
「一度でいいから誰かに愛されたかった。」と。
目が覚めた時、セシリアは12歳の頃に時間が巻き戻っていた。
セシリアは決意する。
「自分の幸せは自分でつかみ取る!」
幸せになるために奔走するセシリア。
だがそれと同時に父である公爵の、婚約者である王太子の、王太子の愛妾であった男爵令嬢の、驚くべき真実が次々と明らかになっていく。
小説家になろう様にも投稿しています。
タイトル変更しました!大幅改稿のため、一部非公開にしております。
イケメン副社長のターゲットは私!?~彼と秘密のルームシェア~
美和優希
恋愛
木下紗和は、務めていた会社を解雇されてから、再就職先が見つからずにいる。
貯蓄も底をつく中、兄の社宅に転がり込んでいたものの、頼りにしていた兄が突然転勤になり住む場所も失ってしまう。
そんな時、大手お菓子メーカーの副社長に救いの手を差しのべられた。
紗和は、副社長の秘書として働けることになったのだ。
そして不安一杯の中、提供された新しい住まいはなんと、副社長の自宅で……!?
突然始まった秘密のルームシェア。
日頃は優しくて紳士的なのに、時々意地悪にからかってくる副社長に気づいたときには惹かれていて──。
初回公開・完結*2017.12.21(他サイト)
アルファポリスでの公開日*2020.02.16
*表紙画像は写真AC(かずなり777様)のフリー素材を使わせていただいてます。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
【完結】貴方のために涙は流しません
ユユ
恋愛
私の涙には希少価値がある。
一人の女神様によって無理矢理
連れてこられたのは
小説の世界をなんとかするためだった。
私は虐げられることを
黙っているアリスではない。
“母親の言うことを聞きなさい”
あんたはアリスの父親を寝とっただけの女で
母親じゃない。
“婚約者なら言うことを聞け”
なら、お前が聞け。
後妻や婚約者や駄女神に屈しない!
好き勝手に変えてやる!
※ 作り話です
※ 15万字前後
※ 完結保証付き
夫が離縁に応じてくれません
cyaru
恋愛
玉突き式で婚約をすることになったアーシャ(妻)とオランド(夫)
玉突き式と言うのは1人の令嬢に多くの子息が傾倒した挙句、婚約破棄となる組が続出。貴族の結婚なんて恋愛感情は後からついてくるものだからいいだろうと瑕疵のない側の子息や令嬢に家格の見合うものを当てがった結果である。
アーシャとオランドの結婚もその中の1組に過ぎなかった。
結婚式の時からずっと仏頂面でにこりともしないオランド。
誓いのキスすらヴェールをあげてキスをした風でアーシャに触れようともしない。
15年以上婚約をしていた元婚約者を愛してるんだろうな~と慮るアーシャ。
初夜オランドは言った。「君を妻とすることに気持ちが全然整理できていない」
気持ちが落ち着くのは何時になるか判らないが、それまで書面上の夫婦として振舞って欲しいと図々しいお願いをするオランドにアーシャは切り出した。
この結婚は不可避だったが離縁してはいけないとは言われていない。
「オランド様、離縁してください」
「無理だ。今日は初夜なんだ。出来るはずがない」
アーシャはあの手この手でオランドに離縁をしてもらおうとするのだが何故かオランドは離縁に応じてくれない。
離縁したいアーシャ。応じないオランドの攻防戦が始まった。
★↑例の如く恐ろしく省略してますがコメディのようなものです。
★読んでいる方は解っているけれど、キャラは知らない事実があります。
★9月21日投稿開始、完結は9月23日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
氷の魔術師は、自分よりも妹を優先する。~だから妹を傷つけるモノは死んでも許さない~【連載版】
桜塚あお華
恋愛
アリシア・カトレンヌ侯爵令嬢は妹が大事、妹優先の王宮魔術師であり、主に氷の魔術を好む人物である。
父が過労で倒れたため、代わりに妹、カトリーヌ・カトレンヌが通っている学園の卒業式に行く事になる。
そこで嘗てに学友であり第一王子と、騎士団で働いているレンディスと話をしつつ、可愛い妹であるカトリーヌの大事な卒業式を見つめていた時。
妹の婚約者であり、この国の王太子である第二王子が突然婚約破棄を言い出した。
妹を傷つけたと思ったアリシアはそのまま――。
▽ ▽ ▽ ▽ ▽
以前短編で作っておりました小説の連載版を出させていただきました。何話かは短編で出しましたお話を投稿させていただき、その後お話を続けさせていただきたいと思います。
温かい目で見守っていただけたら幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる