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2章 自慢の仲間
八十六、訓練再開
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「それじゃ…見本だけ見せてやる。
まずは森を抜けるところからだから…着いてこい、1度しか見せないから遅れても知らんぞ」
「「おう(はい)!」」
「…ユーグ」
「分かってる、手加減は勿論するさ」
俺はそう言って、短剣を持って森に入っていった。
「ユーグさんってメイン武器って短剣なんですか?」
「あいつのメイン武器?そんなものないぞ。
あいつは色々と規格外だからな…うーん、強いて言えば剣じゃないか?」
「ちなみにどういう攻撃を…」
「必ず急所か致命打になる攻撃を狙いながら、無数の剣を召喚して相手が降参するか死亡するまで空から永遠と攻撃し続ける」
「それをそいつは避けながら攻撃してきたんだがな」
「…お二方ってどっちの方が強いんですか?」
「うーん…互角、だろうな。
俺の攻撃は当てようと思えば当たるが、それでもこいつは防ぐだろうし、ガラハドの攻撃は本気を出せばスキルの箱庭を割る程度には強い。
だがまぁ、まだ権能の箱庭は無傷だからなぁ…
さて、四方から魔物が近付いて来てるのは分かるか?」
「な、何となく…」
「…来てるのか?」
「まぁ、人によって探知距離は違うからな。
じゃあ、魔物が見えてから攻撃をするから、よく見ておいてくれ」
俺は四方から飛んできた魔物たちの攻撃を避けながら周辺の木々を足場にして弱点を性格に斬っていった。
「使えるものは全て使え、そこら辺の枝でも良い。ダメージは入らずとも、魔物は攻撃に対して一瞬反応するからその隙に攻撃をするも良し、体勢を整えるのも良し!
あとは、落ち着いて弱点を見抜いて攻撃するだけだ」
「…本当にメイン武器短剣じゃないんですか?」
「言ったろ?規格外って。あいつに扱えないものはないと思うぞ」
「さて、とりあえずこんな感じで進めていけば良い。
ここまででなにか質問は?」
「刀の場合、刀身が長いから短剣みたいに小回りが効かないんだけどどうしたら?」
「刀か…んじゃ、今からは刀で進めるが…
まず、刀はどういうものか分かるか?」
「斬るのを目的に作られたんでしょ?」
「そう。東西の違いは大きく分けると斬るか突くかだ。
東洋…というより、日本の刀は斬るのに特化しているから、逆に突くのはあまり得意じゃない。
反りがあるから、おすすめしないといった感じだったか…
ま、上手い人なら全然突いたりもするんだが…初心者だと重心がズレるから突きが外れるって感じだな。
とはいえ…今回は、突きも入れていこうか?」
「うーん、難しい?」
「一度覚えられれば出来るだろうが…今すぐ実戦で取り入れるのは難しいだろうな」
「なら、良いや」
「じゃ、それで行こう」
そう言って俺は再び迫り来る魔物達相手に抜刀せず構えた。
「まず、刀はそのまま鞘から出して使う方法か、
抜刀と言われる、見切りを使った方法で攻撃するかが殆どだ。
だから…ザシュッ
こんな感じで、敵が刀の攻撃範囲に入ってきた瞬間に攻撃するのが抜刀で、
これは簡単に言えば、相手が攻撃するタイミングや、そもそも構えずにこちらに向かってくる時に、こちらの方が一手先に出す方法だ。
そして、これは移動中でもできるから覚えておいた方が良い。
じゃあ次、普通に出した状態で使う方法だが…まぁ、斬る以外には特にないんだが…
刀で攻撃は受けず、避けて斬る。
あとは、鞘で防御して反撃する方法もあるな」
「なるほど…」
「さて、今回は少なかったが…とりあえず、応用だ。さっき俺がやったみたいに、木を使ったりも出来るんだが、刀を紐で繋げるのを見たことはあるよな?」
「うん、ぐるぐる巻きにしてる奴でしょ?」
「ま、まぁそんな感じなんだが…刀を垂直に立てて、それを足場に上に登る。
と、それと同時に刀を引けば…自分だけ使える足場の完成だ。あとは、上から振り下ろして斬れば良い。
あと、反りがあるから、それを応用して鞘で殴る方法もあるんだが…それは、少しだけ刀を出して、鞘を伸ばして使う方法だな。これもまぁ使える」
「…練習してきて良い?」
「とりあえず着いてこい」
「…はーい」
「じゃあ、次はトールの方だが…お前はなにかあるか?」
「大槌での戦闘方法、かね。
長年使ってきたが、この際俺が知ってる方法以外にもあるのかと思ってな」
「なら、残りも少しだし最後にそれを使おう」
まずは森を抜けるところからだから…着いてこい、1度しか見せないから遅れても知らんぞ」
「「おう(はい)!」」
「…ユーグ」
「分かってる、手加減は勿論するさ」
俺はそう言って、短剣を持って森に入っていった。
「ユーグさんってメイン武器って短剣なんですか?」
「あいつのメイン武器?そんなものないぞ。
あいつは色々と規格外だからな…うーん、強いて言えば剣じゃないか?」
「ちなみにどういう攻撃を…」
「必ず急所か致命打になる攻撃を狙いながら、無数の剣を召喚して相手が降参するか死亡するまで空から永遠と攻撃し続ける」
「それをそいつは避けながら攻撃してきたんだがな」
「…お二方ってどっちの方が強いんですか?」
「うーん…互角、だろうな。
俺の攻撃は当てようと思えば当たるが、それでもこいつは防ぐだろうし、ガラハドの攻撃は本気を出せばスキルの箱庭を割る程度には強い。
だがまぁ、まだ権能の箱庭は無傷だからなぁ…
さて、四方から魔物が近付いて来てるのは分かるか?」
「な、何となく…」
「…来てるのか?」
「まぁ、人によって探知距離は違うからな。
じゃあ、魔物が見えてから攻撃をするから、よく見ておいてくれ」
俺は四方から飛んできた魔物たちの攻撃を避けながら周辺の木々を足場にして弱点を性格に斬っていった。
「使えるものは全て使え、そこら辺の枝でも良い。ダメージは入らずとも、魔物は攻撃に対して一瞬反応するからその隙に攻撃をするも良し、体勢を整えるのも良し!
あとは、落ち着いて弱点を見抜いて攻撃するだけだ」
「…本当にメイン武器短剣じゃないんですか?」
「言ったろ?規格外って。あいつに扱えないものはないと思うぞ」
「さて、とりあえずこんな感じで進めていけば良い。
ここまででなにか質問は?」
「刀の場合、刀身が長いから短剣みたいに小回りが効かないんだけどどうしたら?」
「刀か…んじゃ、今からは刀で進めるが…
まず、刀はどういうものか分かるか?」
「斬るのを目的に作られたんでしょ?」
「そう。東西の違いは大きく分けると斬るか突くかだ。
東洋…というより、日本の刀は斬るのに特化しているから、逆に突くのはあまり得意じゃない。
反りがあるから、おすすめしないといった感じだったか…
ま、上手い人なら全然突いたりもするんだが…初心者だと重心がズレるから突きが外れるって感じだな。
とはいえ…今回は、突きも入れていこうか?」
「うーん、難しい?」
「一度覚えられれば出来るだろうが…今すぐ実戦で取り入れるのは難しいだろうな」
「なら、良いや」
「じゃ、それで行こう」
そう言って俺は再び迫り来る魔物達相手に抜刀せず構えた。
「まず、刀はそのまま鞘から出して使う方法か、
抜刀と言われる、見切りを使った方法で攻撃するかが殆どだ。
だから…ザシュッ
こんな感じで、敵が刀の攻撃範囲に入ってきた瞬間に攻撃するのが抜刀で、
これは簡単に言えば、相手が攻撃するタイミングや、そもそも構えずにこちらに向かってくる時に、こちらの方が一手先に出す方法だ。
そして、これは移動中でもできるから覚えておいた方が良い。
じゃあ次、普通に出した状態で使う方法だが…まぁ、斬る以外には特にないんだが…
刀で攻撃は受けず、避けて斬る。
あとは、鞘で防御して反撃する方法もあるな」
「なるほど…」
「さて、今回は少なかったが…とりあえず、応用だ。さっき俺がやったみたいに、木を使ったりも出来るんだが、刀を紐で繋げるのを見たことはあるよな?」
「うん、ぐるぐる巻きにしてる奴でしょ?」
「ま、まぁそんな感じなんだが…刀を垂直に立てて、それを足場に上に登る。
と、それと同時に刀を引けば…自分だけ使える足場の完成だ。あとは、上から振り下ろして斬れば良い。
あと、反りがあるから、それを応用して鞘で殴る方法もあるんだが…それは、少しだけ刀を出して、鞘を伸ばして使う方法だな。これもまぁ使える」
「…練習してきて良い?」
「とりあえず着いてこい」
「…はーい」
「じゃあ、次はトールの方だが…お前はなにかあるか?」
「大槌での戦闘方法、かね。
長年使ってきたが、この際俺が知ってる方法以外にもあるのかと思ってな」
「なら、残りも少しだし最後にそれを使おう」
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