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2章 自慢の仲間

八十二、

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「えっと、まずは…城から近い順に行くか。
となると、まずは教会からだな」
〈なぁ、考え直してくれ。せめて神像の機能だけはよ〉
「神なら、自力でどうにかしたら?」
〈そういうなって~…そうだ、加護をやる!それでどうだ?〉
「武神の加護、ねぇ…ま、今のところ興味ねぇな。
俺にはガラハドが居るし、箱庭も
〈うぅ…な、ならそのガラハドの方に加護をつけるのはどうだ?〉
「悪くない提案だが…この国に対して何かをするというのは、もうやめたんだ」

そう言いながら、俺はナインの元へ向かった。

「お、いたいた。ナインちょっと良いか?…って、ドイルも居るのか」
「うん、主。この間はごめん」
「いや、俺の方こそすまんな。だが、おかげで助かった」
「ううん、それなら良かった。それで、どうしたの?」
「ああ、その前にちょっと後ろを向いてくれ」
「私も?」
「ああ、お前もだ」

俺の奴隷が持つ奴隷紋は、全員首の後ろに付けられている。
そして、その紋に箱庭で干渉し、その紋と肉体を次元で分けてから触れたら…

「うん、出来た。
これで2人は奴隷じゃなくなった」
「嘘…奴隷紋に干渉できるなんて…主様、なんと感謝を申し上げたことか…」
「いらんいらん。それより…ナイン、ドイル。
俺はこの国を捨てる、ひとまずは旅をしながら、拠点は箱庭にするが…
お前たちはどうする?当然、もう奴隷じゃないから、ここに残らなくて良い。
俺への恩義は抜きにして考えてくれ」
「…ん、それならもう決まってる。私も一緒に出る」
「この国を捨てる、ですか…主様、人との接触はもうしないつもりですか?」
「いや、他国を旅したり、なんなら誰の土地でもないところに拠点を構えてみても良いかもな」
「なるほど…それは面白そうですね。
私も着いていきましょう!
まぁ、元より着いていくのは当たり前ですが」
「そうか…ちなみにだが、神に信仰する者としてはどうなんだ?」
「え?私聖職者ではないですよ?
私の能力は…あくまで、"人間を救う者"
敢えて言うならば、人間を支配する人間の1柱、とでも言いますか…」
「ああ、なるほど。なら、問題は無いな」

その言葉を聞いてから、俺は教会を再び等価交換で元の教会に戻した後、等価交換で余った結晶やら建材やらを回収、ついでに神像も全て元に戻し、箱庭の魔法陣も回収した。

「うん、相変わらずド派手だ!」
「ですね…やはり、旧教会は派手すぎます。人間の欲を詰め込んだような見た目をしていますね」
「さて、それじゃあ次は…冒険者ギルドだな」
「全員に話すの?」
「ああ、俺の奴隷はお前とナイン、あとはルイを回収すればそれで終わりだ」
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