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91話
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「さてと、ひとまずは大丈夫かな。えっと…ああ、そういえば魔石は全部売ったんだった…ジーク、ちょっと良い?」
「なんだ?」
「魔石を幾つか取ってきて」
「わかった。どれくらいあれば良い?」
「魔道具の研究に使うから、あるだけ欲しいかな。あ、それと…何か鞄ない?」
「ナイフ入れのポーチならあるが…」
「じゃあ、これ借りるわね。〔付与:空間拡張、自動識別、任意取入〕
これでよし。使ってみて」
「これは…すげぇな、この一瞬で…もらっていいのか?」
「餞別で無料で良いよ。じゃあ、よろしくね。カーヴェ」
「なんだ?」
「貴方には悪いけれど、今日から私と動いてもらうね」
「設計図はどうする?」
「ああ、見せて。…うん、いい感じかな。後で人員を持ってくるから、材料だけ建設予定地に持って行ってもらおうかな。メイリー、レオ…か、英雄王と名乗る人が来たら、この紙を渡して」
「は、はい!」
「あとは好きにしていいよ。暫くは家を作れないから、ひとまずは適当な部屋に入ってて良いよ。それじゃあカーヴェ、行こうか」
「ああ」
「とりあえず、移動しながら今私たち2人がすることを纏めるね。
まず、商会と孤児院、そして傭兵ギルドの設立。
それと、魔道具の研究もかな。今、ジークに魔石を取ってきてもらっているから、その間に材料を取りに行くんだけど…とりあえず、金か銀、あとはミスリル辺りかな。そのどれかの採掘と、巨大な水晶の制作が必要。まぁ、これは基盤になる部分だから、研究が終わり次第でも良いんだけど…」
「金と銀なら俺の鉱山で取れるが、ミスリルは無理だ。ダンジョンの深層に潜れば出てくるかもしれんが」
「まぁじゃあ、それは別にいいや。とりあえず鉱山に行こう。水晶は…うーん、まぁ考えてみないとね」
「…実体はある方が良いのか?」
「記録させるから、どっちでも良いかな」
「なら、この街を出て更に森の方に行った所にある、幻影晶林っつう迷宮に、実体はあるが条件下において触れられない結晶がある」
「じゃあ、それを取りに行こう。まずは鉱山から」
「おう…ってか、教えてないのになんで道が分かるんだ?」
「ああ、カーヴェの記憶を追尾してるからね。だから、貴方が鉱山への道程を頭から抜いたら追尾はできないよ」
「珍妙なことをしているんだな」
「なんだ?」
「魔石を幾つか取ってきて」
「わかった。どれくらいあれば良い?」
「魔道具の研究に使うから、あるだけ欲しいかな。あ、それと…何か鞄ない?」
「ナイフ入れのポーチならあるが…」
「じゃあ、これ借りるわね。〔付与:空間拡張、自動識別、任意取入〕
これでよし。使ってみて」
「これは…すげぇな、この一瞬で…もらっていいのか?」
「餞別で無料で良いよ。じゃあ、よろしくね。カーヴェ」
「なんだ?」
「貴方には悪いけれど、今日から私と動いてもらうね」
「設計図はどうする?」
「ああ、見せて。…うん、いい感じかな。後で人員を持ってくるから、材料だけ建設予定地に持って行ってもらおうかな。メイリー、レオ…か、英雄王と名乗る人が来たら、この紙を渡して」
「は、はい!」
「あとは好きにしていいよ。暫くは家を作れないから、ひとまずは適当な部屋に入ってて良いよ。それじゃあカーヴェ、行こうか」
「ああ」
「とりあえず、移動しながら今私たち2人がすることを纏めるね。
まず、商会と孤児院、そして傭兵ギルドの設立。
それと、魔道具の研究もかな。今、ジークに魔石を取ってきてもらっているから、その間に材料を取りに行くんだけど…とりあえず、金か銀、あとはミスリル辺りかな。そのどれかの採掘と、巨大な水晶の制作が必要。まぁ、これは基盤になる部分だから、研究が終わり次第でも良いんだけど…」
「金と銀なら俺の鉱山で取れるが、ミスリルは無理だ。ダンジョンの深層に潜れば出てくるかもしれんが」
「まぁじゃあ、それは別にいいや。とりあえず鉱山に行こう。水晶は…うーん、まぁ考えてみないとね」
「…実体はある方が良いのか?」
「記録させるから、どっちでも良いかな」
「なら、この街を出て更に森の方に行った所にある、幻影晶林っつう迷宮に、実体はあるが条件下において触れられない結晶がある」
「じゃあ、それを取りに行こう。まずは鉱山から」
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