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73話
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「主、なんのランクになったんだ?」
「当然、ブラックだよ」
「そうか、まぁそうだよな」
「このギルドにブラックって何人いるの?」
「ブラックになった奴は、そのタグに自動的に順位が表示されて、見ることができるようになるんだが…えっと、タグのこの死角になってる所で依頼を受理するんだが、それを右に回してみてくれ」
タグの先端を言われた通りに回してみると、ブラック級傭兵順位、と書かれたものが目の前に出現した。
「1位はunknownってなってるけど」
「まだ主の称号がないからな。で、2位の英雄王が俺で…
その下にあと12人居る。主の前だと見栄張ってるだけに聞こえるかもだが、全員何かしらに突飛つしている奴らだ。
だが、気前がよく、全員面白い奴らではあるから、機会があれば紹介するよ」
「まぁ、それはどっちでも良いんだけど…とりあえず、報酬が良さそうなものを受けようかな。
うーん…」
ブロンズやシルバーの依頼は殆どが初心者用で、多くても日給が稼げる程度だった。節約すれば何日かはいけるが…と言った具合だ。
ゴールド、プラチナも中々見所はあるが、簡単そう、という感想程度しかなく、他の依頼も見てみると、ドラゴン討伐の依頼があった。
「これってさ、ドラゴンをテイムしても依頼は完了するの?」
「ああ。テイマーの傭兵も居るからな。以来の達成条件は、安全になったかどうかって所だ。
手なずけんのも、殺すのも、自由ってことだ」
「ふーん…じゃ、これにしよ」
「いきなりドラゴンか。大丈夫なのか?まだ怪我しているみたいだが…」
「左腕は完治してるし、右足もそろそろ完治する。
右腕は…まだ再生も始まってないけど、こういうのは…」
彼女は、まず魔力で腕を擬似的に再現して固定化し、右腕を創り出した。
そして、その右腕に同じように魔力で構造を形成していき、治癒魔法を掛けた。
「〔超再生×治癒×神力:欠損修復〕
…ね?」
「おまっ…はぁ!?それっ…」
「そそ、災害級と戦った時に自力で生成したの。
この怪我は、相手を倒す時に無茶した反動で持っていかれたんだけど、まぁ再生もしてたし放置してたんだよね」
「そういや主、俺と戦った時もそうだが、主の魔力ってそこまで多くないように思えるんだが、どうなっているんだ?隕石を降らしたり、他にも色々としてただろ?転移とか…」
「ああ、私魔素を吸収して自分の魔力に出来るんだよね。あと、属性魔素を変換するのもできるよ。
英雄王と戦った時は、あの場に神力や魔素が高密度に存在してたから、減った魔力から吸収しまくって回復してたって感じ。雷虎龍戦も、広範囲魔法を私も相手も使ってたおかげで、吸収を持続的にできてたって感じかな。
範囲魔法を使えず、相手も使わなかったら負けてたよ」
「雷虎龍!?それって魔物の中でも神獣になり掛けていた奴じゃねぇか!よく勝てたな…」
「一か八かだったけどね。とりあえず、この龍の探知は終わったからそっちに向かおう」
私は話している間、魔力を薄く広範囲に、雲の巣のように広げていき、居ない場所は次の場所へ魔力を送り、それを繰り返して龍の魔力を突き止めていた。
「…は?こ、ここから何kmあると…」
「大体…20、いや40kmくらいかな?」
「そんな広範囲に探知をできるのか!?」
「精密さを考えればもっと短くなるよ。今回は特定だけだから雑に魔力を伸ばしただけだし」
「当然、ブラックだよ」
「そうか、まぁそうだよな」
「このギルドにブラックって何人いるの?」
「ブラックになった奴は、そのタグに自動的に順位が表示されて、見ることができるようになるんだが…えっと、タグのこの死角になってる所で依頼を受理するんだが、それを右に回してみてくれ」
タグの先端を言われた通りに回してみると、ブラック級傭兵順位、と書かれたものが目の前に出現した。
「1位はunknownってなってるけど」
「まだ主の称号がないからな。で、2位の英雄王が俺で…
その下にあと12人居る。主の前だと見栄張ってるだけに聞こえるかもだが、全員何かしらに突飛つしている奴らだ。
だが、気前がよく、全員面白い奴らではあるから、機会があれば紹介するよ」
「まぁ、それはどっちでも良いんだけど…とりあえず、報酬が良さそうなものを受けようかな。
うーん…」
ブロンズやシルバーの依頼は殆どが初心者用で、多くても日給が稼げる程度だった。節約すれば何日かはいけるが…と言った具合だ。
ゴールド、プラチナも中々見所はあるが、簡単そう、という感想程度しかなく、他の依頼も見てみると、ドラゴン討伐の依頼があった。
「これってさ、ドラゴンをテイムしても依頼は完了するの?」
「ああ。テイマーの傭兵も居るからな。以来の達成条件は、安全になったかどうかって所だ。
手なずけんのも、殺すのも、自由ってことだ」
「ふーん…じゃ、これにしよ」
「いきなりドラゴンか。大丈夫なのか?まだ怪我しているみたいだが…」
「左腕は完治してるし、右足もそろそろ完治する。
右腕は…まだ再生も始まってないけど、こういうのは…」
彼女は、まず魔力で腕を擬似的に再現して固定化し、右腕を創り出した。
そして、その右腕に同じように魔力で構造を形成していき、治癒魔法を掛けた。
「〔超再生×治癒×神力:欠損修復〕
…ね?」
「おまっ…はぁ!?それっ…」
「そそ、災害級と戦った時に自力で生成したの。
この怪我は、相手を倒す時に無茶した反動で持っていかれたんだけど、まぁ再生もしてたし放置してたんだよね」
「そういや主、俺と戦った時もそうだが、主の魔力ってそこまで多くないように思えるんだが、どうなっているんだ?隕石を降らしたり、他にも色々としてただろ?転移とか…」
「ああ、私魔素を吸収して自分の魔力に出来るんだよね。あと、属性魔素を変換するのもできるよ。
英雄王と戦った時は、あの場に神力や魔素が高密度に存在してたから、減った魔力から吸収しまくって回復してたって感じ。雷虎龍戦も、広範囲魔法を私も相手も使ってたおかげで、吸収を持続的にできてたって感じかな。
範囲魔法を使えず、相手も使わなかったら負けてたよ」
「雷虎龍!?それって魔物の中でも神獣になり掛けていた奴じゃねぇか!よく勝てたな…」
「一か八かだったけどね。とりあえず、この龍の探知は終わったからそっちに向かおう」
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「…は?こ、ここから何kmあると…」
「大体…20、いや40kmくらいかな?」
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「精密さを考えればもっと短くなるよ。今回は特定だけだから雑に魔力を伸ばしただけだし」
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