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1章 学園

 -2話

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「うーん、そうね…核をひとつの器だとしたら、その器が魔力を取り込むから、とかかしら」
「大同小異、当たらずとも間違いでは無いな。
模範解答としては、核が魔力の器としての役割を持っているのは確かだが、その器の本質は大気中の魔力粒子…まぁ、魔素みたいなものか。それを吸収することで、魔力を回復するからだな。
ただ、体内の魔力が空になった器に流れ込むのもあるから、回復するっていうのもある。
つまり、この器に属性の魔力粒子を吸収させて、体に馴染ませることが出来たら?」
「…自身の属性として扱うことができる?」
「That's Right」
「…なら、私はその魔力粒子を吸収したら良いのね?」
「ああ。だが、器にも耐性、耐久があるから一日に吸収できる限度はあるがな」
「それはどうやったら分かるの?」
「んなもん自分の器を見てれば簡単に…ってそうか、お前まだ魔力制御がその段階にきてないのか」
「普通は見れるものじゃないわよ」
「仕方ない。とりあえず俺が手伝いながらするから、お前はそれを吸収してやり方を覚えろ」
「わ、わかったわ」

レイドはその言葉を聞いた後、彼女の後ろに立って魔力を共有した。

「そういや今更だがお前、名前は?」
「桐山 美穂よ。こっちの名前だと、アナスタシアね」
「なるほど、じゃあ基本的にはシアって呼ぶか。
じゃあシア、早速やっていくから魔力に集中しろ」
「…ええ」

その声と共に、彼は土属性の外部魔力を彼女の器に流し込んでいった。

「…こ、これ…ヤバいわね。
かなり集中しないと…」
「気絶するだろ?」
「っええ…」
「そりゃそうだ。言ったらこれは、ワクチン接種みたいなもんだからな」
「ふぅ…これ、行けても10分よ。それまではなんとか持ち堪えるわ」
「わかった」

だが、俺の核とは違って心臓のみだが、それでも流石は主要キャラクター…魔力の器自体が原作レイド並だ。

「これなら、数日で覚えられるようになるだろうな…」
「それならありがたいわね」
「…よしここまでだ。あとは、体に馴染ませることが重要だから、体内の土属性の魔力を循環させた後に核に戻すか、もしくは土魔法を使って熟練度をあげることだ」
「はぁぁ…ま、苦労なしには力は手に入らないものね。
あ、そうだ。結界魔法ってさ、詠唱一応あるじゃない?レイドは使ってないみたいだけど」
「ああ、そうだな」
「それさ、私たちは分かりやすく、敵はなんの効果か分からないような詠唱を作ったりできないかしら?」
「うーん、そうだな…一応できるはずだ。
なんとか完成させてみよう。だが、日本語はこの世界だとかなり厳重な言語みたいでな、魔法に使おうとするとかなりの魔力を消費しないと使えない。
だか、現状使えるかは分からない」
「なるほどねぇ…ま、もし出来たら強いかもね」
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