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1章 学園

 -5話

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「じゃ、こっからは楽しい話だ。
まず1つ目、さっきは話していなかっが…少なくとも、全国の騎士団長には剣聖のスキルを所持してもらう。
これに関しては、条件は既にわかっているから、これもまた今度論文で提出する。
国王、俺の論文を使って全国、いや、全種族に恩を売れ。んでもって、同盟を結べ。
少なくとも、ドワーフや獣人は絶対に必要」
「うむ、わかった」
「んでもって、ファブルの方は…ファブル、今度お前は剣神のスキルを俺と共に獲得する」
「なっ…遂に完成したのか!?」
「おう、ここ来る途中からずっと使い続けて、ようやく経験値が溜まった」
「ま、まさか…剣神の獲得条件を把握しているのか!?」
「ああ。それと、国王には先に言っておくが、俺はこの先の未来を知っているんだ」
「む!?未来を知っているとは予言のスキルを持っているのか!?」
「いいや違う、答えは明白。俺は、この世界の結末を知れる世界からの転生者だ」
「て、転生者だと!?それこそ人類の希望ではないか!」
「ま、俺は初めに言った通り、好きな奴らを守れればそれで良いんでな。
さて、そんじゃ…国王、訓練場に案内してくれ。
剣神の条件を見せてやる」
「う、うむ。クリスよ」
「あ、すまん。俺らの話が外に聞こえちゃ悪いから結界を張ってたんだった。
ほら、解除したぞ」
「クリスよ、我らは少し訓練場に行ってくる」
「かしこまりました、父上」
「じゃ、早速行きましょう」
「う、うむ…レイドはどちらが本性なのだ?」
「敬語は礼儀作法ですよ、国王陛下」
「なるほど」
「レイドは凄いやつですよ、あんだけ国王陛下にタメ口で話しているのにも関わらず、両親にすら本性がまだバレていないほ演技が上手いですから」
「この敬語が素ではないこと自体は既に知らせていますけどね。
それに、この話し方ですポーカーフェイスが余計に聞いて、感情を察知されづらいですから、何かと便利です」
「まるで宰相を見ているようだ」
「おや、将来は宰相ですか。悪くありませんね、内側から国を改変させていくのも」
「止めてくれ、お主が本気を出せば本当にできてしまう」
「ふふ、しませんよそんな面倒なこと。
1度滅ぼして国を再建した方が早いので」
「ゾクッ…本当に怖いことを言わないでくれ」
「国王陛下、先に行って人払いをして参ります。
レイド、国王陛下を頼む」
「気が向いたら」
「おう」
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