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「それにしても、5歳から学園の初等部だけど…この成長だとちょっと心配ねぇ…」
「大丈夫なの!」
「そ、そう?なら良いのだけれど…」
「まま、そういえばけっかいのことでききたいの」
「あら、なにかしら」
「けっかい、もっといろんなのない?」
「いろんな?ああ、効果かしら…うーん、残念だけれどないわね」
「うゆ…なら、かいはつしゅるの!」
「あらあら、頑張ってね。(やる気があるのはいいんだけれど…結界は守る効果しかないのよねぇ…どうしたものかしら)」
──それから更に数年…いや、ずっと結界の研究してたからさ、仕方ないんだよ。
ということで、俺の研究の発表を見せよう!
とりあえず、お母さんにもまだ見せていないんだが…
「熱、氷、水、爆発はできた。窒息もできる、水中も歩ける…あとは、どうしようかな」
「あら、こんなところに居たのね」
「お母様、少し魔法の実験をしてまして」
「ローガンを見てないかしら」
「それなら、先程まで共に剣術の訓練をしていましたのでまだ訓練場で鍛錬しているかと」
「ありがとうね…って、もしかして結界魔法の?」
「はい。とりあえず、様々な効果を発見するところまではいけたのですが、やはり実際の魔法よりかは劣るかもしれませんね…
ですが、特定のものだけを出すこともできますので、もう少し研究を続ければさらに有用性が出てくることでしょう」
「ま、まさか…あの時言ってたの本当にしたの?」
「え?ああ、3歳の頃のですね。あれは懐かしかったです…水も滴るいい男と2人で眺めていましたね…」
「な、なんでそんなに覚えてるのよ…まぁいいわ、今度私も見ても良いかしら」
「ええ、丁度実験にも付き合っていただきたかったので」
「なら、その実験に付き合うついでにせいかも見ようかしら」
「そうですね、よろしくお願いします」
ああ、そういえば結界といっても、反射…なんて発想もあったか。
もしかすると、結界自体のイメージを変えれば出来るんじゃないかな…
「じゃあ、私はもう行くわね」
「さてと…試してみるか。とりあえず反射は…うん、手頃な枝とかを拾って上に投げて…うーん、イメージは跳ね返す…バネみたいな感じか」
そのイメージで結界を発動させると、自由落下で落ちてきた枝が同じように空中へと上がっていった。
「ふむ、反射の効果は同じ運動エネルギー分をそのまま返す、といった感じか。
これも使いようによってはかなり使えるが、魔法の場合これが使えるかどうか…まぁ、出来なければその時にまた考えよう。
さて、他にも結界のイメージ転換によって使えるものが増えそうだが…これは、色々と試してみる他ないな」
「大丈夫なの!」
「そ、そう?なら良いのだけれど…」
「まま、そういえばけっかいのことでききたいの」
「あら、なにかしら」
「けっかい、もっといろんなのない?」
「いろんな?ああ、効果かしら…うーん、残念だけれどないわね」
「うゆ…なら、かいはつしゅるの!」
「あらあら、頑張ってね。(やる気があるのはいいんだけれど…結界は守る効果しかないのよねぇ…どうしたものかしら)」
──それから更に数年…いや、ずっと結界の研究してたからさ、仕方ないんだよ。
ということで、俺の研究の発表を見せよう!
とりあえず、お母さんにもまだ見せていないんだが…
「熱、氷、水、爆発はできた。窒息もできる、水中も歩ける…あとは、どうしようかな」
「あら、こんなところに居たのね」
「お母様、少し魔法の実験をしてまして」
「ローガンを見てないかしら」
「それなら、先程まで共に剣術の訓練をしていましたのでまだ訓練場で鍛錬しているかと」
「ありがとうね…って、もしかして結界魔法の?」
「はい。とりあえず、様々な効果を発見するところまではいけたのですが、やはり実際の魔法よりかは劣るかもしれませんね…
ですが、特定のものだけを出すこともできますので、もう少し研究を続ければさらに有用性が出てくることでしょう」
「ま、まさか…あの時言ってたの本当にしたの?」
「え?ああ、3歳の頃のですね。あれは懐かしかったです…水も滴るいい男と2人で眺めていましたね…」
「な、なんでそんなに覚えてるのよ…まぁいいわ、今度私も見ても良いかしら」
「ええ、丁度実験にも付き合っていただきたかったので」
「なら、その実験に付き合うついでにせいかも見ようかしら」
「そうですね、よろしくお願いします」
ああ、そういえば結界といっても、反射…なんて発想もあったか。
もしかすると、結界自体のイメージを変えれば出来るんじゃないかな…
「じゃあ、私はもう行くわね」
「さてと…試してみるか。とりあえず反射は…うん、手頃な枝とかを拾って上に投げて…うーん、イメージは跳ね返す…バネみたいな感じか」
そのイメージで結界を発動させると、自由落下で落ちてきた枝が同じように空中へと上がっていった。
「ふむ、反射の効果は同じ運動エネルギー分をそのまま返す、といった感じか。
これも使いようによってはかなり使えるが、魔法の場合これが使えるかどうか…まぁ、出来なければその時にまた考えよう。
さて、他にも結界のイメージ転換によって使えるものが増えそうだが…これは、色々と試してみる他ないな」
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