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さていこうか

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 さすがに連続で出撃する事はなく、ひとまずは休んでから翌日に出る事になった。



「こういった基地の設備ってもっと貧相な物かと思っておりましたわ」

「こういった敵が目の前のだったりこの辺の魔物とか強かったりするから休めるときはちゃんとした物が用意されてるんじゃない?」

「なるほど、確かに休息は重要ですわね……」

 ミルシアがしばらく考えだした、何か考えだしたようだ。

「それじゃあ行こうか」

 行動するのはゴーレム3体とユウキだけだ、他の人は基地で待機する事になった、車両では安全性に少々不安なのと連絡役に必要なので置いていくとなった、なので全員の士気は下がり気味だ。



「さて、行きますか」

「「「了解です」」」

「いってらっしゃい」

 ユウキとゴーレムでは歩幅が違うのでレオナのゴーレムの上に乗り込んで進行を始める。





「一晩じゃ変わらないわな」

 昨日に戦闘した所まで戻ってきた、当然だがそのままの状態で放置されている、死臭と腐臭で充満しており、生き物は見渡す限りは見えない。

「このまま首都を目指したいが方向はわかるか?」

「……はい」

 一晩程度ではまだ整理できていないのだろう、声を出すのが精一杯のようだ。

「辛いだろうがこの事態を最小限に収めるために進んでほしい」

「はい……」

 3体のゴーレムがゆっくりと進みだす、前に進む程度なら簡単な操作でできるのでそのおかげで進めているのがある、もし生身であればこれ以上進む事ができなかっただろう。



 この国の首都についてはユウキはあまりしらない、というのもこの国は閉鎖的であまり情報が集まらなかったのとこの国ついての依頼もほぼ皆無で首都の名前はわかるものの方向まではわからない、なので部下である獣人達を信じて任せるしかない。

「おい、おい大丈夫か?」

「っ、はい」

 放っておくと真っ直ぐにしか進まないのでたまに声をかけて軌道を修正させる。

「……流石にヤバイな、さてどうした物か……1人でやるしかないか」

 このまま進ませても戦力にならないのは明白だし何より本人たちがつらいだろう、ユウキは覚悟を決めて1人で済ませる決意をする。



「見えてきたアレは首都か?」

 道なりに進んでいくと高い壁のような物が見えてきた。

「いえ、あれは首都へ行くための関所です、有事の際には防壁に使うらしいですが……」

「なるほどね……、ちょっと止まってて」

「はい?」

 ゴーレム達を一旦止める、ココから先はユウキだけで良いだろう。

「ちょっと済ませてくるわ、3人はココで私が戻るまで待機」

「「「了解です」」」



「さて、さっさと済ませますか」
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