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まあこんなもんか

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「到着、かな」

 国境近くの軍事基地前に到着した、前回来た時とは打って変わって緊張した雰囲気に包まれており、迂闊に適当な人間に話しかけられそうにない。

「中央から来た、ロゼッタ小隊の物である、ココの責任者に案内してほしい」

 緊張した話しかけづらい雰囲気でも話しかけないといけない。

「私がココの今の責任者です、ロゼッタ小隊の事は聞いておりましたが、お早い到着ですね、随分人が多いようですが……」

「それは私の使用人です」

 ミルシアが一歩前に出る、こういうのは責任者のミルシアの出番だろう。

「そうですか、では現状の報告ですが、何も動きがありません」

「何も、ですか?」

「はい、アーノイドさんが報告にあった場所ではしっかりと件の魔物の残骸が確認できましたので嘘の報告ではないとは分かっています、ですので少数で見張りをしているのですが……、未だに活動している個体の発見報告はありません」

「そうですか」

「はい、なにせ国境での出来事ですから、国際法の適応も大体的にしないとこちらが不利になりますからね」

「その辺はぬかりありませんわ、しっかりとソコは対処しております」

 これが国の中で起こった事なら何とでもなるのだが発生源が隣の国なので迂闊に発生源を叩く事ができない、向こうの国ではまだ動きがないようでこちらも思うように動けない状態になっている、しかし巨大な魔物等が国境付近に現れた場合に一時的に国境を越える事ができる。

「さすがですね」

「ですが、国同士の揉め事なので何も無ければ1日待ちましょう、それまでに我々は休息と調整を行います、そちらは引き続き警戒をお願いします」

「……、わかりました、では空いている部屋をお使いください、狭いかもしれませんがご容赦ください」

「構いませんわ」



 兵士に案内されて部屋に向かう、中は使わてなかったようで埃が溜まっていた。

「この3つの部屋を自由に使って下さい、元々は女性用だったのですが、今は女性がいないので長らく使われて無かった部屋になります」

 女性がいないとはいえ女性用の部屋には入りづらいのだろう。

「ありがとうございます、掃除とかはこちらで済ませておきますね」

「助かります、ではこれで失礼します」

 兵士は一礼して逃げるように去っていった。

「まずは掃除かしらね……」

「そっすね」

 ミルシア以外の全員で部屋の掃除を簡単に済ませてから部下を休ませる、ついでにミルシア達もあまり眠れなかったようで休んでいる、ユウキはまだ寝なくて平気なので今後について考える。



「それでこの後はどうするんですか?」

「ひまー」

 いつの間にか寝ていたユーフェミアとマキナは全然眠くないようで何かないか要求してくる。

「とりあえずごはんにするか……」

「わかりました!」

「はーい」
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