200 / 244
強引な任命
しおりを挟む
「捕まりましたのね」
ゴーレムに乗り込んでいていた人達をまとめて縛り上げているとミルシアがやってきた。
「獣人ってよく採用したね」
獣人と呼ばれるような人に獣の特徴が一部ある人種の事で、この国、もとい大陸には元々いない人種なので何よりも珍しさが目立つ、獣人だったというがすぐに広まったようで野次馬がやってきた。
「獣人でしたら周辺の国の物ではないと思って採用しましたのに、まさかスパイだったなんて」
「それってちゃんと身元調べたの?」
「うーん、それに関しては国の運営にかかわってくるのでノーコメントでお願いしますわ」
「で、どうするよこの人達」
「とりあえず拘束は、してますし戻って取り調べ、ですかね」
「このゴーレムはどうする?」
「とりあえずユウキが運びなさい、時間がかかっても倉庫に戻しておきなさい」
「マジですかい」
「ちゃんと報酬は出させますから」
「本当にお願いね」
「はいはい」
そうしている内に国とギルトから人が来たので獣人達を引き渡して今回の依頼は終了した。
その夜の内にフィアの姿になってからゴーレムを運んでおき面倒な事は終わらせておく。
改めてゴーレムの損傷具合を見てみると、全部のゴーレムの足回りは壊れる寸前で、これ以上動かそうものなら崩れてしまいそうだ、一番酷い状態だったのはユウキの機体でこれ以上戦闘を継続していれば負けていたかもしれない。
獣人たちの乗っていたゴーレムはユウキが余り傷つける事をしなかったため足回り以外は特にダメージはない。
「普通に強かったな……」
3体のゴーレムの連携を思い出す、常に1体が死角になるように動いており1人で対応するのはかなりしんどかった、味方であれば頼もしいだろうなぁと思ってしまった。
翌朝、修復している時間がなかったのでとりあえず部品ごとに解体してひと段落した所に目元に大きなクマができたミルシアやってきた。
「ココにいて良かったですわ、ユウキ来てもらえますか」
「どうしたの、もしかして寝てない?」
「ええ、貴族の仕事ですわ、寝ずにいるのはこんなにキツイなんて思いもしませんでしたわ」
「普通に徹夜はキツイって、ちょっと休んでいく?」
「いえ、それは全て終わってからにしますわ、とりあえず取り調べが終わりましたので来て下さいまし」
「あ、はい」
倒れそうなミルシアを心配しながら後をついていく、国の重要そうな施設の重要な場所に通されるので違和感が大きい、12歳くらいの少女が豪華な施設の真ん中を歩き、すれ違う厳つい武装した大人が敬礼して道を譲る、貴族ってすげぇなと思いながら後ろをついていく。
「ここですわ」
何度か人の通りに制限がありそうな所をミルシアの顔パスで抜けた先にようや到着した。
中に入ると3人の獣人達が敬礼して立っていた。
「なんで?」
「この獣人達は今度私の所有する独立部隊の隊長であるユウキ・アーノイドの部下になりましたわ」
「……はぁ?!」
ゴーレムに乗り込んでいていた人達をまとめて縛り上げているとミルシアがやってきた。
「獣人ってよく採用したね」
獣人と呼ばれるような人に獣の特徴が一部ある人種の事で、この国、もとい大陸には元々いない人種なので何よりも珍しさが目立つ、獣人だったというがすぐに広まったようで野次馬がやってきた。
「獣人でしたら周辺の国の物ではないと思って採用しましたのに、まさかスパイだったなんて」
「それってちゃんと身元調べたの?」
「うーん、それに関しては国の運営にかかわってくるのでノーコメントでお願いしますわ」
「で、どうするよこの人達」
「とりあえず拘束は、してますし戻って取り調べ、ですかね」
「このゴーレムはどうする?」
「とりあえずユウキが運びなさい、時間がかかっても倉庫に戻しておきなさい」
「マジですかい」
「ちゃんと報酬は出させますから」
「本当にお願いね」
「はいはい」
そうしている内に国とギルトから人が来たので獣人達を引き渡して今回の依頼は終了した。
その夜の内にフィアの姿になってからゴーレムを運んでおき面倒な事は終わらせておく。
改めてゴーレムの損傷具合を見てみると、全部のゴーレムの足回りは壊れる寸前で、これ以上動かそうものなら崩れてしまいそうだ、一番酷い状態だったのはユウキの機体でこれ以上戦闘を継続していれば負けていたかもしれない。
獣人たちの乗っていたゴーレムはユウキが余り傷つける事をしなかったため足回り以外は特にダメージはない。
「普通に強かったな……」
3体のゴーレムの連携を思い出す、常に1体が死角になるように動いており1人で対応するのはかなりしんどかった、味方であれば頼もしいだろうなぁと思ってしまった。
翌朝、修復している時間がなかったのでとりあえず部品ごとに解体してひと段落した所に目元に大きなクマができたミルシアやってきた。
「ココにいて良かったですわ、ユウキ来てもらえますか」
「どうしたの、もしかして寝てない?」
「ええ、貴族の仕事ですわ、寝ずにいるのはこんなにキツイなんて思いもしませんでしたわ」
「普通に徹夜はキツイって、ちょっと休んでいく?」
「いえ、それは全て終わってからにしますわ、とりあえず取り調べが終わりましたので来て下さいまし」
「あ、はい」
倒れそうなミルシアを心配しながら後をついていく、国の重要そうな施設の重要な場所に通されるので違和感が大きい、12歳くらいの少女が豪華な施設の真ん中を歩き、すれ違う厳つい武装した大人が敬礼して道を譲る、貴族ってすげぇなと思いながら後ろをついていく。
「ここですわ」
何度か人の通りに制限がありそうな所をミルシアの顔パスで抜けた先にようや到着した。
中に入ると3人の獣人達が敬礼して立っていた。
「なんで?」
「この獣人達は今度私の所有する独立部隊の隊長であるユウキ・アーノイドの部下になりましたわ」
「……はぁ?!」
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
伯爵家の次男に転生しましたが、10歳で当主になってしまいました
竹桜
ファンタジー
自動運転の試験車両に轢かれて、死んでしまった主人公は異世界のランガン伯爵家の次男に転生した。
転生後の生活は順調そのものだった。
だが、プライドだけ高い兄が愚かな行為をしてしまった。
その結果、主人公の両親は当主の座を追われ、主人公が10歳で当主になってしまった。
これは10歳で当主になってしまった者の物語だ。
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
気がついたら異世界に転生していた。
みみっく
ファンタジー
社畜として会社に愛されこき使われ日々のストレスとムリが原因で深夜の休憩中に死んでしまい。
気がついたら異世界に転生していた。
普通に愛情を受けて育てられ、普通に育ち屋敷を抜け出して子供達が集まる広場へ遊びに行くと自分の異常な身体能力に気が付き始めた・・・
冒険がメインでは無く、冒険とほのぼのとした感じの日常と恋愛を書いていけたらと思って書いています。
戦闘もありますが少しだけです。
私の代わりが見つかったから契約破棄ですか……その代わりの人……私の勘が正しければ……結界詐欺師ですよ
Ryo-k
ファンタジー
「リリーナ! 貴様との契約を破棄する!」
結界魔術師リリーナにそう仰るのは、ライオネル・ウォルツ侯爵。
「彼女は結界魔術師1級を所持している。だから貴様はもう不要だ」
とシュナ・ファールと名乗る別の女性を部屋に呼んで宣言する。
リリーナは結界魔術師2級を所持している。
ライオネルの言葉が本当なら確かにすごいことだ。
……本当なら……ね。
※完結まで執筆済み
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる