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ゴーレムの捜索

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「てか新型のホープレイってどゆこと?」

「軍に正式配備する先行生産した3体が何者かに強奪されましたの!」

「どこに強奪されたのさ」

「それがわかりませんの、今は諜報機関が全力を挙げて捜索している所ですわ」

「それじゃあ持っていかれたゴーレムを完全に超える物を作らないとね」

「なんで敵に運用される前提なんですの、今回は私メインで国からユウキに正式に依頼します、強奪された新型のゴーレム3体を回収もしくは完全破壊をお願いします」

 いつになく真剣な表情なのでふざけて対応せずに真面目に答える。

「その依頼を受領します」

 口頭での依頼なので後で正式にやり取りしないといけないが今回は時間が惜しいので書類等は後回しにしても問題ない特例措置を使用する。

「じゃあ行ってくるよ」

 ユウキは元々戦闘などに特に用意する物がないので寝起きのままでもそのまま出発することができる。



「とは言ったものの……」

 大見得切って行ったものの、手がかりなんて一切ないのでとりあえず強奪された場所に向かってみる。

「うわぁ……」

 現場はかなり荒れておりかなり争い合った形跡があり、あちこちに破壊された物が転がっている、それにより修復でかなりの人が往来しており、痕跡を調べる事はできそうにない、とりあえず外に続いている破壊跡はまだ残っているのでそこを頼りに進んでみる。

「ここで終わり、かな」

 途中で戦闘跡がなくなり、その先の運河で痕跡を途絶えた、対岸には大型のゴーレムを運べるような広さは無いのでおそらくココから船で上流か下流にいどうしたのだろう。

「どっちだ……」

 どちらの方向に進んでも他の国があるのでどちらも可能性がある、ユウキは国同士の仲などはあまり知らないためどちらの国も可能性がある、こんな事が起きるのならレティさんに国の情勢とかしっかりと情報を仕入れておけばよかった今更ながらの後悔をしている。

「まだだ」

 運河に飛び込み水中を見てみる、下流の方が上流と比較して汚れが多いのでおそらく下流に行ったと予想して下っていく、ミルシアの報告からあまり時間が経過していないハズなので水中を高速で移動すればまだ追いつけるだろう。

「アレ、か?」

 進んで行くと大型の船舶が見えてきた、アレが強奪した新型のゴーレムを輸送しているか不明ので側面に張り付いて中に甲板に上がり様子を伺う。

 船は大きなコンテナがいくつも積んであり、その中にゴーレムが入っている可能性があるがそれらをすべて調べるには時間がかかりすぎる。

 ひとまず船と船員の国籍を控えてから上流も見てからギルドに戻る事にした。

「アレで正解だといいなぁ……」
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