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終わっていた後処理

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「そんな訳でお前らの出番はしばらくない」

「というか出番が無いのならすぐに出る用意を解除してもいいですよね?」

「いや、それは困る」

「ええぇ…」

「しょうがないだろ、その辺の決定権は僕にはないんだ、文句ならレティさんに言ってくれ」

「その当人は?」

「多分会ってくれないだろう、今も高速で動き回っているからな」

 ダルクが反らした視線の先を見るとレティが指揮をしながらひたすら書類に記入しては他の人に渡しており、なかなか話しかけられそうな雰囲気にない。

「……カフェでゆっくりしてから帰るよ」

「そうしてくれ、僕も仕事に戻る」

 結局コーヒーを1杯飲んでから何とも言えない気持ちになって帰宅した。

 それから数日経過すると問題が解決した旨の知らせが届いた、待機の依頼を受けている状態だったので終了の手続きをするためにギルドに行くと、職員が軒並みダウンしており、今回の依頼についての文句などは言えそうになかった。

「これ結局私の取り分ってどうなるの?」

 しかしレティには容赦なく突撃して行った。

「それは受付でわかるようにしてあるぞ」

「あの人たちみるからにダウンしてるけど運営は大丈夫なんですかね?」

「あいつらは時間外手当がほしいからって志願してるやつらだ、私に文句を言うな」

「なんだ」

「というか何しに来たんだ?」

「いやぁ、事の顛末が知りたくて」

「それなら今報告用にまとめているから良いぞ、まずは……」



 最終的に処分された組織は3つで、とりあえず前科だけつけて解放された組織が5つほどだそうだ、その中には別件の犯罪者が複数いたようで、そのせいで合計8つの組織すべて人員の身元調査が行われた。

 結果今回の件以外の犯罪者が合計13人もいたらしく、更にそれらを庇ったり逮捕に納得いかず暴れた人もいたようで最終的に逮捕されたのは合計25人となった。



「これであいつらも自然解散だろ」

「というか逮捕とかできたんですね」

「そりゃそういった仕事も私たちの管轄だからな」

「てっきり騎士団あたりがやっているかと」

「昔は騎士団がやっていたんだが、犯罪者が国境を超えると途端に機能を失うだろ、だから国の概念があんまりないギルドが取り仕切るようになったのさ、もちろん最後は国に引き渡す」

「そんな事があったんだ」

「というか以前に受付とかやってたけど、それを知らなかったのか?」

「ノリでやってたし」

 以前ユウキが暇だった時に偶然に欠員が出てしまい2時間だけ初期対応として受付に立っていた事が数回ある。

「じゃあ今度みっちり研修でもするか?」

「おことわりします、私は頭を使ったり接客するのはできないんで」

「接客て、というかそれはやってから言うもんだぞ?」

「もうやりました」

 前世で



「とりあえずこれで終わりだ」

 いつの間にか書類が書き終わっており、ファイルにまとめていた。

「へいへいじゃあ帰りますよー」

「今回の手柄は間違いなくお前なんだからちゃんと多くなっているから安心しろ」

「は~い」
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