116 / 244
捕食回収
しおりを挟む
「とりあえず敵だし死んでくれや」
向こうの転生者の持っている剣からバチバチと電気を帯びた音が聞こえてくる、死んでと言っているが恐らく今回も送り返されるのだろう。
「サンダースラッシュ!」
わざわざ技名を叫んで剣を大振りして斬撃を飛ばす、電気の攻撃だからか結構早い、ユウキが軽く避けようとするが、分体のだったことを忘れており、踏込がたりず、横腹を掠ってしまう。
「ぐっ……」
別に痛いわけではないがとりあえず痛がっておく。
「お前只者じゃないな、でもこれならどうだ!、サンダースラッシュ、5連打!」
溜めることなく大振りで五回剣を振り、5つの斬撃が飛んでくる、その斬撃をモロに受けてユウキはバラバラになる、ユウキが崩れると同時に眉間に大きな穴が開いた向こうの転生者も崩れ落ちる。
「隙だらけだよ……」
周囲に見ている人がいないのを確認して、ちぎれた体をつなげる。
「あぁ、ほとんど焼けてる……」
体のほとんどが雷で焼けたりで消滅しているため使える部位で再構築すると、10歳の見た目になってしまうほど、使える部位が少なかった。
「あぁなんとかして体積だけでも増やさないと……」
大人が帰ってきたら子供になっているのはこの世界でもありえない事なので、このまま戻る訳にはいかない。
「今食べられるのは、あれだけかぁ」
目の前に頭を撃ちぬいた物が転がっている、念のため頭部を砕いておく。
「贅沢は言ってられないな……」
気乗りはしなかったが、しぶしぶ食べる事にした。
「再生してるし」
死んだと思っていたが、どうやら不老不死系の特典がついているらしい。
「食べてしまえば問題ないでしょう」
完全に再生されたら困るので、口を大きく開けて頭から蛇のようにゆっくり丸飲みしていく、とりこんだりする気は無いので、純粋にカロリーとしてお腹に収めていく。
人を飲み込んでいるいるにも関わらず、お腹は大きくならず、身長が伸びていき、すべて飲み込み終わると、転生者と戦う前の姿に戻った。
「おーい、大丈夫ですかー?」
飲み込み終わった後に兵士の一人が心配になって来てしまったようだ。
「あれ、敵は…?」
「既に倒しましたよ、私1人で十分と言ったじゃないですか」
「さすがですね」
「とりあえず拠点に戻りましょうか」
「はい」
拠点に戻ると、ユウキのところに来た兵士がこってり怒られていた。
「お母さんお帰りー、大丈夫だった?」
「何とかね、でもあと少しあの兵士の到着が早かったら消してたかも」
「やっぱりその状態だとキツイ感じだね」
「本体は膨大な魔力があるから大丈夫だけど今の私はつらい」
「やっぱ魔力は大切だな」
いつまにか分体の横で本体がしっかりとうなずいていた。
「本体、いつの間に……」
「ついさっきだね、さっき何とか忍び込んだばかり」
「あぁ、じゃあ疲れたんで戻ります……」
分体が本体へ手を伸ばし本体と手をつなぐ、分体が徐々に小さくなっていき、完全に吸収された。
一つに戻った時に10秒ほど目を閉じて記憶を整理する。
「あ、そんな事があったのね」
消えた分体に感謝しながら、体を成長させ、先ほどまで分体がとっていた見た目に変化させる。
向こうの転生者の持っている剣からバチバチと電気を帯びた音が聞こえてくる、死んでと言っているが恐らく今回も送り返されるのだろう。
「サンダースラッシュ!」
わざわざ技名を叫んで剣を大振りして斬撃を飛ばす、電気の攻撃だからか結構早い、ユウキが軽く避けようとするが、分体のだったことを忘れており、踏込がたりず、横腹を掠ってしまう。
「ぐっ……」
別に痛いわけではないがとりあえず痛がっておく。
「お前只者じゃないな、でもこれならどうだ!、サンダースラッシュ、5連打!」
溜めることなく大振りで五回剣を振り、5つの斬撃が飛んでくる、その斬撃をモロに受けてユウキはバラバラになる、ユウキが崩れると同時に眉間に大きな穴が開いた向こうの転生者も崩れ落ちる。
「隙だらけだよ……」
周囲に見ている人がいないのを確認して、ちぎれた体をつなげる。
「あぁ、ほとんど焼けてる……」
体のほとんどが雷で焼けたりで消滅しているため使える部位で再構築すると、10歳の見た目になってしまうほど、使える部位が少なかった。
「あぁなんとかして体積だけでも増やさないと……」
大人が帰ってきたら子供になっているのはこの世界でもありえない事なので、このまま戻る訳にはいかない。
「今食べられるのは、あれだけかぁ」
目の前に頭を撃ちぬいた物が転がっている、念のため頭部を砕いておく。
「贅沢は言ってられないな……」
気乗りはしなかったが、しぶしぶ食べる事にした。
「再生してるし」
死んだと思っていたが、どうやら不老不死系の特典がついているらしい。
「食べてしまえば問題ないでしょう」
完全に再生されたら困るので、口を大きく開けて頭から蛇のようにゆっくり丸飲みしていく、とりこんだりする気は無いので、純粋にカロリーとしてお腹に収めていく。
人を飲み込んでいるいるにも関わらず、お腹は大きくならず、身長が伸びていき、すべて飲み込み終わると、転生者と戦う前の姿に戻った。
「おーい、大丈夫ですかー?」
飲み込み終わった後に兵士の一人が心配になって来てしまったようだ。
「あれ、敵は…?」
「既に倒しましたよ、私1人で十分と言ったじゃないですか」
「さすがですね」
「とりあえず拠点に戻りましょうか」
「はい」
拠点に戻ると、ユウキのところに来た兵士がこってり怒られていた。
「お母さんお帰りー、大丈夫だった?」
「何とかね、でもあと少しあの兵士の到着が早かったら消してたかも」
「やっぱりその状態だとキツイ感じだね」
「本体は膨大な魔力があるから大丈夫だけど今の私はつらい」
「やっぱ魔力は大切だな」
いつまにか分体の横で本体がしっかりとうなずいていた。
「本体、いつの間に……」
「ついさっきだね、さっき何とか忍び込んだばかり」
「あぁ、じゃあ疲れたんで戻ります……」
分体が本体へ手を伸ばし本体と手をつなぐ、分体が徐々に小さくなっていき、完全に吸収された。
一つに戻った時に10秒ほど目を閉じて記憶を整理する。
「あ、そんな事があったのね」
消えた分体に感謝しながら、体を成長させ、先ほどまで分体がとっていた見た目に変化させる。
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
伯爵家の次男に転生しましたが、10歳で当主になってしまいました
竹桜
ファンタジー
自動運転の試験車両に轢かれて、死んでしまった主人公は異世界のランガン伯爵家の次男に転生した。
転生後の生活は順調そのものだった。
だが、プライドだけ高い兄が愚かな行為をしてしまった。
その結果、主人公の両親は当主の座を追われ、主人公が10歳で当主になってしまった。
これは10歳で当主になってしまった者の物語だ。
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
気がついたら異世界に転生していた。
みみっく
ファンタジー
社畜として会社に愛されこき使われ日々のストレスとムリが原因で深夜の休憩中に死んでしまい。
気がついたら異世界に転生していた。
普通に愛情を受けて育てられ、普通に育ち屋敷を抜け出して子供達が集まる広場へ遊びに行くと自分の異常な身体能力に気が付き始めた・・・
冒険がメインでは無く、冒険とほのぼのとした感じの日常と恋愛を書いていけたらと思って書いています。
戦闘もありますが少しだけです。
私の代わりが見つかったから契約破棄ですか……その代わりの人……私の勘が正しければ……結界詐欺師ですよ
Ryo-k
ファンタジー
「リリーナ! 貴様との契約を破棄する!」
結界魔術師リリーナにそう仰るのは、ライオネル・ウォルツ侯爵。
「彼女は結界魔術師1級を所持している。だから貴様はもう不要だ」
とシュナ・ファールと名乗る別の女性を部屋に呼んで宣言する。
リリーナは結界魔術師2級を所持している。
ライオネルの言葉が本当なら確かにすごいことだ。
……本当なら……ね。
※完結まで執筆済み
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる