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召喚された側の利点とは?
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「こんな強い光は今までで初めてだ!」
先生が光の強さに驚愕していた、たしかにクラスメイトが召喚していた時はそこまで光は強くなかったような、これはどんな奴が出てくるか楽しみだ。
「私を呼びし物はそなたか?」
光が強すぎたせいでまだ視界が回復していないが少なくとも喋るやつだから強いはずだ。
段々と視界が回復して目を開けると目の前には大きな竜がいた……。
「スゲェ…」
正直召喚に成功するとは思っていなかった、思わず声が漏れてしまった……、周囲も竜が出てきたことにより驚きで固まってしまっている。
「私を呼びだして何の用だ?」
竜が再び問いかけてくる、そうだびっくりしすぎて忘れていた。
「俺の、俺の使い魔になってくれ!」
勇気を振り絞って目の前にぶつける。
「……ふっ」
鼻で笑われてしまった……。
「使い魔と言うのがよく解らんが要はお前と契約するのだろ、お前には利点があるかもしれんが私には何も利点がないぞ、その時点で契約はできないな」
「なっ……」
たしかに目の前の竜の言う事は尤もだ、僕が読んで来たWEB小説とかではなんやかんやで全て成功していた記憶しかない、そういえば力でねじ伏せた話もあったような、勝てそうかどうか試しに【鑑定】してみよう……。
No Data
データは存在しません。
え、どういう事だ、スキルはおろか名前すらも表示されないなんて、試に先生やクラスメイトを鑑定してみるが、それは正常に機能したが、目の前の竜だけは表示されなかった。
「お前は一体何者だ!」
今まで見えていた物が見えなくなった恐怖で思わず叫んでしまった、鑑定できない事がこんなにも怖いとは思わなかった、前世なら当たり前の事なのに今はそれがすごく怖い。
No Dataと表示されるという事は鑑定を妨害している訳ではないだろう、以前も相手の情報がみれない事があったがそれでも名前なんかは解ったし高位の妨害は鑑定そのものが出来ないのだ、なのに目の前の竜?はなんなんだいったい……。
「何者だと、見てわからんか?」
竜?も少し困惑しているように見えた、確かに見たままだろう、いやそれよりもアレと契約するのか最悪強制送還してまた別の使い魔候補を召喚するしかない、このままずっといるのは授業的にも僕に対する視線的な意味でもしんどい、ここはひとまず……。
「ま、まぁ、ひとまずお茶でもどうだろか?」
何言ってるんだ僕はぁぁぁああああああ!!
「ふむ、時間はあるし良いだろう」
許可でちゃったよ……。
「で、どこで話すかな?」
「そ、そうですね……、とりあえずこの時間は人が少ない食堂でもどうですか?」
使い魔召喚の契約に食堂ってなんだよ、授業中に竜と食堂って、とりあえず先生に許可もらわないと。
「先生、食堂使ってもいいですかー?」
「別にかまわんよ、くれぐれも俺に迷惑はかけるなよ」
なんてやる気の無い先生だ、日本だったらこんな先生はすぐに懲戒になっているだろう。
「ふむ、室内に入るにはこれでは面倒だな」
目の前の竜がなにかつぶやくと骨がきしむ音や肉をすり潰すようなグロい音と共に竜がだんだん小さくなって自分たちと同じ大きさになった。
「んーこんな感じかな」
え…、何この、イケメンは、人に変身できるのか、アレにはいったいどれだけのスキルがあるんだろうか、とりあえず目の前の竜、もといイケメンを食堂まで案内する、イケメンは物珍しそうに周囲を眺めながら進んでいった。
食堂の中は厨房の調理中の人以外は誰もおらず椅子も机に上がっていた。
「ここは好きに飯を食えるのか?」
「うん、まぁ、嫌な顔はされるけど一応ね」
「変な時に注文されれば確かに嫌だわな」
「そうっすね」
イケメンはすぐ目の前の椅子を下して座る、それにつられて自分も向かい側に椅子を下して座る。
「さて…話をしようか」
「あぁ、ハイ」
先生が光の強さに驚愕していた、たしかにクラスメイトが召喚していた時はそこまで光は強くなかったような、これはどんな奴が出てくるか楽しみだ。
「私を呼びし物はそなたか?」
光が強すぎたせいでまだ視界が回復していないが少なくとも喋るやつだから強いはずだ。
段々と視界が回復して目を開けると目の前には大きな竜がいた……。
「スゲェ…」
正直召喚に成功するとは思っていなかった、思わず声が漏れてしまった……、周囲も竜が出てきたことにより驚きで固まってしまっている。
「私を呼びだして何の用だ?」
竜が再び問いかけてくる、そうだびっくりしすぎて忘れていた。
「俺の、俺の使い魔になってくれ!」
勇気を振り絞って目の前にぶつける。
「……ふっ」
鼻で笑われてしまった……。
「使い魔と言うのがよく解らんが要はお前と契約するのだろ、お前には利点があるかもしれんが私には何も利点がないぞ、その時点で契約はできないな」
「なっ……」
たしかに目の前の竜の言う事は尤もだ、僕が読んで来たWEB小説とかではなんやかんやで全て成功していた記憶しかない、そういえば力でねじ伏せた話もあったような、勝てそうかどうか試しに【鑑定】してみよう……。
No Data
データは存在しません。
え、どういう事だ、スキルはおろか名前すらも表示されないなんて、試に先生やクラスメイトを鑑定してみるが、それは正常に機能したが、目の前の竜だけは表示されなかった。
「お前は一体何者だ!」
今まで見えていた物が見えなくなった恐怖で思わず叫んでしまった、鑑定できない事がこんなにも怖いとは思わなかった、前世なら当たり前の事なのに今はそれがすごく怖い。
No Dataと表示されるという事は鑑定を妨害している訳ではないだろう、以前も相手の情報がみれない事があったがそれでも名前なんかは解ったし高位の妨害は鑑定そのものが出来ないのだ、なのに目の前の竜?はなんなんだいったい……。
「何者だと、見てわからんか?」
竜?も少し困惑しているように見えた、確かに見たままだろう、いやそれよりもアレと契約するのか最悪強制送還してまた別の使い魔候補を召喚するしかない、このままずっといるのは授業的にも僕に対する視線的な意味でもしんどい、ここはひとまず……。
「ま、まぁ、ひとまずお茶でもどうだろか?」
何言ってるんだ僕はぁぁぁああああああ!!
「ふむ、時間はあるし良いだろう」
許可でちゃったよ……。
「で、どこで話すかな?」
「そ、そうですね……、とりあえずこの時間は人が少ない食堂でもどうですか?」
使い魔召喚の契約に食堂ってなんだよ、授業中に竜と食堂って、とりあえず先生に許可もらわないと。
「先生、食堂使ってもいいですかー?」
「別にかまわんよ、くれぐれも俺に迷惑はかけるなよ」
なんてやる気の無い先生だ、日本だったらこんな先生はすぐに懲戒になっているだろう。
「ふむ、室内に入るにはこれでは面倒だな」
目の前の竜がなにかつぶやくと骨がきしむ音や肉をすり潰すようなグロい音と共に竜がだんだん小さくなって自分たちと同じ大きさになった。
「んーこんな感じかな」
え…、何この、イケメンは、人に変身できるのか、アレにはいったいどれだけのスキルがあるんだろうか、とりあえず目の前の竜、もといイケメンを食堂まで案内する、イケメンは物珍しそうに周囲を眺めながら進んでいった。
食堂の中は厨房の調理中の人以外は誰もおらず椅子も机に上がっていた。
「ここは好きに飯を食えるのか?」
「うん、まぁ、嫌な顔はされるけど一応ね」
「変な時に注文されれば確かに嫌だわな」
「そうっすね」
イケメンはすぐ目の前の椅子を下して座る、それにつられて自分も向かい側に椅子を下して座る。
「さて…話をしようか」
「あぁ、ハイ」
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