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教卓に立つ
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一瞬集まった視線にで顔に熱が溜まってしまい俯いてしまった。
「ごめんごめん」
「もういいです…」
そう言って早食いし食堂から素早く出て行ったマキナも併せて早食いする、走りたい衝動を押さえて早歩きでクラスの分かれ道まできた。
「じゃあ放課後に」
「……うん」
ユウキの腕をがっつり掴んでいたが時間が経過し人が増えてくると手を放してそれぞれのクラスへ向かっていった。
ユウキがクラスに入り席に着くと目の前の教卓に視線が行く。
「ゴーレム?」
そこにあったのは土色のRPGにでてきそうな簡単なつくりのゴーレムが置いてあった。
プリントの束を確認すると授業開始まではまだ少し時間がある。
「対抗してみるか」
ちょうどいい時間潰しができたので少し対抗してみようと思いまずは窓から少し身を乗り出して手のひらに魔法で水を出現させ、その水を使って下にある土を集める。
集めた土は水を吸い込み泥状になっておりそれをこぼさない様に自分の机の上に慎重に持っていき作業を始める、魔法でコントロールしているので手や机を汚す事はないので行っている。
まず最初は水分を抜きながら大雑把に形を整えてからある程度水分が抜けて固まってきたら少しづつ削って整形していく、最後に周りが燃えたり焦げたりしないように注意しながら魔法で温度を上げて焼いていく。
「……よし、ガン○ムの完成」
焼きあがった土をゴーレムの横に並べて置く。
自分の席に戻りゴーレムを眺めていると小走りで教卓に向かって少女が走ってきた。
「なに…これ…凄く……カッコいい!!!」
教卓の目の前に座っているのでいきなりの大声に耳をふさぎたくなる。
「なにこれなにこれ!、ゴーレムとしては細い方なのに私の作ったのより強そうっていうか一見するとごちゃごちゃしてるけどそれはちゃんと稼働と防御のために……」
ユウキの作った焼き物に凄く熱く語り終えた少女は教室を一度見回し目の前のユウキに向かった。
「コレ、あなたが作ったのよね?」
「よ、よく解ったね」
ガ○ダムを教卓に置いた後に教室に入って来たハズなので少女にとっては誰が作ったか解らないはずだ。
「そりゃあわかるわよ、あなたから土の匂いがしたのも」
「匂いか…」
手など嗅いでみると確かに土の匂いかした。
「それでね、あなたに聞きたい事があるの、それはねこの形をしたゴーレムをどこの遺跡でみたのかしら?」
「それは…」
「みんな席に着けー」
言おうとしたところに先生が入って来たためゴーレムを語っていた少女は急いで席に戻っていった。
本日も授業は特になくプリントの束に対する質問や学校探索で終了した。
先生が教室を出て行くやいなやすぐに今朝のゴーレムに興奮していた少女がユウキの元に詰め寄る。
「さっきの続きだけど、このゴーレムをどこで見たの!?」
いつの間にかユウキの作ったガン〇ムを押し付けてくる。
「えぇ…っとぉ、ギルドのクエスト中に見かけた民族間の争いにこんなゴーレムを見た感じかな」
「それってどこらへんにあるのかしら」
「え…っと、サイド7って所で」
「サイド7…ね解ったわ、ありがとう、でもそんな地名聞いたことが無いからかなり遠いところにあるのね」
「そうだね、かなりの僻地みたいだったし」
「そうですの、ここから…そうですわね、馬車で行けばどれくらいかかるかしら?」
「うーん…とても馬車で行ける所じゃないかなぁ」
「それはかなり遠いところね、それじゃあ今度その場所についてもしっかりと教えてね、私はこの後残念ながら用事がありますので失礼しますわ」
「また時間があるときにね」
「約束ですわよ、ではまた」
少女は笑顔のまま自分の席に戻り鞄を取り帰っていった、ユウキの作ったガン○ムを持ったまま。
「ごめんごめん」
「もういいです…」
そう言って早食いし食堂から素早く出て行ったマキナも併せて早食いする、走りたい衝動を押さえて早歩きでクラスの分かれ道まできた。
「じゃあ放課後に」
「……うん」
ユウキの腕をがっつり掴んでいたが時間が経過し人が増えてくると手を放してそれぞれのクラスへ向かっていった。
ユウキがクラスに入り席に着くと目の前の教卓に視線が行く。
「ゴーレム?」
そこにあったのは土色のRPGにでてきそうな簡単なつくりのゴーレムが置いてあった。
プリントの束を確認すると授業開始まではまだ少し時間がある。
「対抗してみるか」
ちょうどいい時間潰しができたので少し対抗してみようと思いまずは窓から少し身を乗り出して手のひらに魔法で水を出現させ、その水を使って下にある土を集める。
集めた土は水を吸い込み泥状になっておりそれをこぼさない様に自分の机の上に慎重に持っていき作業を始める、魔法でコントロールしているので手や机を汚す事はないので行っている。
まず最初は水分を抜きながら大雑把に形を整えてからある程度水分が抜けて固まってきたら少しづつ削って整形していく、最後に周りが燃えたり焦げたりしないように注意しながら魔法で温度を上げて焼いていく。
「……よし、ガン○ムの完成」
焼きあがった土をゴーレムの横に並べて置く。
自分の席に戻りゴーレムを眺めていると小走りで教卓に向かって少女が走ってきた。
「なに…これ…凄く……カッコいい!!!」
教卓の目の前に座っているのでいきなりの大声に耳をふさぎたくなる。
「なにこれなにこれ!、ゴーレムとしては細い方なのに私の作ったのより強そうっていうか一見するとごちゃごちゃしてるけどそれはちゃんと稼働と防御のために……」
ユウキの作った焼き物に凄く熱く語り終えた少女は教室を一度見回し目の前のユウキに向かった。
「コレ、あなたが作ったのよね?」
「よ、よく解ったね」
ガ○ダムを教卓に置いた後に教室に入って来たハズなので少女にとっては誰が作ったか解らないはずだ。
「そりゃあわかるわよ、あなたから土の匂いがしたのも」
「匂いか…」
手など嗅いでみると確かに土の匂いかした。
「それでね、あなたに聞きたい事があるの、それはねこの形をしたゴーレムをどこの遺跡でみたのかしら?」
「それは…」
「みんな席に着けー」
言おうとしたところに先生が入って来たためゴーレムを語っていた少女は急いで席に戻っていった。
本日も授業は特になくプリントの束に対する質問や学校探索で終了した。
先生が教室を出て行くやいなやすぐに今朝のゴーレムに興奮していた少女がユウキの元に詰め寄る。
「さっきの続きだけど、このゴーレムをどこで見たの!?」
いつの間にかユウキの作ったガン〇ムを押し付けてくる。
「えぇ…っとぉ、ギルドのクエスト中に見かけた民族間の争いにこんなゴーレムを見た感じかな」
「それってどこらへんにあるのかしら」
「え…っと、サイド7って所で」
「サイド7…ね解ったわ、ありがとう、でもそんな地名聞いたことが無いからかなり遠いところにあるのね」
「そうだね、かなりの僻地みたいだったし」
「そうですの、ここから…そうですわね、馬車で行けばどれくらいかかるかしら?」
「うーん…とても馬車で行ける所じゃないかなぁ」
「それはかなり遠いところね、それじゃあ今度その場所についてもしっかりと教えてね、私はこの後残念ながら用事がありますので失礼しますわ」
「また時間があるときにね」
「約束ですわよ、ではまた」
少女は笑顔のまま自分の席に戻り鞄を取り帰っていった、ユウキの作ったガン○ムを持ったまま。
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