423 / 425
悪魔でシスターですから
臆病者
しおりを挟む
翌朝。
「長く寝てた気がする」
お金を使い切る目的もあって高級な宿を利用したせいで宿を出るのが昼過ぎになってしまった。
「とりあえず、まぁ行くか……」
軽く伸びをしてから現場に向かう、距離事態は大した事がないのでそこそこ急いで向かう。
「コレだろうね」
貰った地図に指定されている場所と目の前の人工的な建造物で間違いはないだろう、人の気配が無いが封鎖されており、普通の人では安易に侵入できないようになっている。
「やるかぁ」
まだ起きてからそこまで時間がかかっていない事と周りに誰もいない事であまりやる気が上がらないまま仕事を始める。
受付の人が言っていた防御陣は遺跡に入って行く方向に関しては効果を発揮しないようで安易に遺跡の中に侵入できた、中は元々何かの施設だったようで家具だったであろう残骸がいくつか放置されている、この世界の事はよくわからないのであまり触れないようにして通過していく。
「魔物は……、いないのかな?」
5分ほど奥へ進んでみるが討伐対象の魔物どころか生き物ですら全く見ない。
「おーい!!」
試しに大きな声を出してみるが、変に反響するだけでそれ以外では何も返ってこなかった。
「……本当にいるのかな?」
真っ暗な中を進んでいくので軽くホラーの探索ゲームのようで精神的にもちょっと辛くなってきた。
「何もいない、と報告になるのかねぇ……」
隅々まで、という程ではないにしてもできるだけの捜索はしているが生き物は全く見当たらなかった。
「……うーん、一旦帰るか」
このまま探しても見つかる気がしなかったので探索を打ち切って戻る事にした、受付の人には何と報告しようかと悩みながら来た道を戻っていく。
「普通に出れた……、本当に何も無いのかな?」
場所を間違えた可能性もあると思ったが、封鎖はしっかりとされているし、貰った地図を見直しても場所は間違ってないようだ。
「何でだ?」
とりあえずもう1回だけ入って軽く見てから、それでも何も無ければもう何もありませんでしたと報告するしか無いだろう。
このまま同じように探索しても同じような結果しか得られないように気がしたので、試しに気配を消しながら進んでみる。
(いた、けど……)
遺跡にいて人の形をしていないので、おそらくアレが討伐対象なのだろ、しかし怪我をしているかゆっくりと足を引きずっており、とても脅威には見えなかった。
アレが討伐対象なら既に討伐されているだろうし、アレが討伐対象じゃなかったとすると、本当の討伐対象はアレに怪我を負わせた存在だろう。
(しばらく様子見で)
気配を消すことなく探索した結果は何も遭遇しなかった事を考慮すれば下手にアレに手を出すよりもしばらく様子を見てからうごいた方が良いだろう、アレを襲った何かが出てくるならそれを仕留めればいいし、そういった存在が無ければアレを討伐すれば良いだけなのだから。
「長く寝てた気がする」
お金を使い切る目的もあって高級な宿を利用したせいで宿を出るのが昼過ぎになってしまった。
「とりあえず、まぁ行くか……」
軽く伸びをしてから現場に向かう、距離事態は大した事がないのでそこそこ急いで向かう。
「コレだろうね」
貰った地図に指定されている場所と目の前の人工的な建造物で間違いはないだろう、人の気配が無いが封鎖されており、普通の人では安易に侵入できないようになっている。
「やるかぁ」
まだ起きてからそこまで時間がかかっていない事と周りに誰もいない事であまりやる気が上がらないまま仕事を始める。
受付の人が言っていた防御陣は遺跡に入って行く方向に関しては効果を発揮しないようで安易に遺跡の中に侵入できた、中は元々何かの施設だったようで家具だったであろう残骸がいくつか放置されている、この世界の事はよくわからないのであまり触れないようにして通過していく。
「魔物は……、いないのかな?」
5分ほど奥へ進んでみるが討伐対象の魔物どころか生き物ですら全く見ない。
「おーい!!」
試しに大きな声を出してみるが、変に反響するだけでそれ以外では何も返ってこなかった。
「……本当にいるのかな?」
真っ暗な中を進んでいくので軽くホラーの探索ゲームのようで精神的にもちょっと辛くなってきた。
「何もいない、と報告になるのかねぇ……」
隅々まで、という程ではないにしてもできるだけの捜索はしているが生き物は全く見当たらなかった。
「……うーん、一旦帰るか」
このまま探しても見つかる気がしなかったので探索を打ち切って戻る事にした、受付の人には何と報告しようかと悩みながら来た道を戻っていく。
「普通に出れた……、本当に何も無いのかな?」
場所を間違えた可能性もあると思ったが、封鎖はしっかりとされているし、貰った地図を見直しても場所は間違ってないようだ。
「何でだ?」
とりあえずもう1回だけ入って軽く見てから、それでも何も無ければもう何もありませんでしたと報告するしか無いだろう。
このまま同じように探索しても同じような結果しか得られないように気がしたので、試しに気配を消しながら進んでみる。
(いた、けど……)
遺跡にいて人の形をしていないので、おそらくアレが討伐対象なのだろ、しかし怪我をしているかゆっくりと足を引きずっており、とても脅威には見えなかった。
アレが討伐対象なら既に討伐されているだろうし、アレが討伐対象じゃなかったとすると、本当の討伐対象はアレに怪我を負わせた存在だろう。
(しばらく様子見で)
気配を消すことなく探索した結果は何も遭遇しなかった事を考慮すれば下手にアレに手を出すよりもしばらく様子を見てからうごいた方が良いだろう、アレを襲った何かが出てくるならそれを仕留めればいいし、そういった存在が無ければアレを討伐すれば良いだけなのだから。
0
お気に入りに追加
139
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~
SHEILA
ファンタジー
生まれた時から、両親に嫌われていた。
物心ついた時には、毎日両親から暴力を受けていた。
4年後に生まれた妹は、生まれた時から、両親に可愛がられた。
そして、物心ついた妹からも、虐めや暴力を受けるようになった。
現代日本では考えられないような環境で育った私は、ある日妹に殺され、<選択の間>に呼ばれた。
異世界の創造神に、地球の輪廻の輪に戻るか異世界に転生するかを選べると言われ、迷わず転生することを選んだ。
けれど、転生先でも両親に愛されることはなくて……
お読みいただきありがとうございます。
のんびり不定期更新です。
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる