上 下
403 / 425
悪魔でシスターですから

いろんな世界に行く意味

しおりを挟む
「おかえりなさい」
「ただいま戻ってきました」

「今回はずいぶん戦闘が多かったですね、まぁ戦闘というよりも作業感の方が大きいみたいですけど」
「そうですね、最後はひたすら敵を倒すだけになったような気がします」
「ふふっ、ソレもこの仕事の1つです、人によってはひたすら敵に攻撃するだけなので楽だって話もあるんですよ」
「確かに慣れてしまえばあまり考える事はなさそうだなぁとは思いましたけど……」
「あなた達はあまり得意そうな感じはしませんでしたね」
「確かに後もって1週間が限界な感じがしました、こういうのってやってみないと分からないですね」
「はい、なのでいろんな世界に行ってそれぞれの適正を見て行ってもらう世界を選定してるんですよ、あなた達だとなにか特化した分野がない分、そういった人達に割り当てできない仕事を任せてるんです」
「器用貧乏って感じですかね?」
「そんな自分を卑下しないでくださいよ、あなた達がいるから特化した人達は特化した仕事を任せられるんですよ、こちら側tとしては結構助かっているんですよ」
「それならよかったです」
「そんな訳で次の世界に行きましょうか」
「どんな訳ですか、いいですけども」

「次の世界はあなた達にしか行けない世界になっています」
「僕らしかいけないってどういう事ですか?」
「簡単に言ってしまえば縁です」
「縁、ですか……、そんな大層な持った覚えはないんですが……」
「あなた達に覚えがなくてもしっかりと縁というの不思議と出来ている物なんですよ」
「そんな物なんですね」
「はい、と言っても今回に行く世界で助けるのは日本からの転生者ではありますが日本にいた頃の記憶や知識は一切持ち合わせてません」
「それはもう転生者とは言い切れないのでは?」
「ある意味では転生者なので大丈夫ですよ、まぁ正直こっちとしても意見が分かれる所ではあるんですが、こうして縁ができてしまっては解決しないといけないんですよ」
「しないといけないって、せずに放置したらどうなるんですか?」
「世界が隣り合った世界を巻き込んで崩壊してしまうんですよ、その世界だけだとまぁ正直放置しても問題自体はないんですが、隣り合った世界も連鎖して崩壊してしまうので、最終的にこの世界も崩壊してしまう可能性があるんですよ」
「崩壊ってなんか規模が凄いですね」
「そうですよぉ、崩壊って言っても物理的に星ごと崩れるなんてのもありますし、それか例えば大気中に毒が充満してしまって住む事自体ができなくなったりととにかく人が存在できなくなってしまうんですよ」
「ソレを防ぐためにこの組織がある感じなんですね、すごいじゃないですか」
「もちろんそれだけではありませんよ、世界を救う見返りとしてその世界の技術なども少し頂いたりしていますよ」
「え、初耳なんですけど?!」
「はい、初めていいました」
「サヨは知ってた?!」
「えへへ、実はそれもやってたんだ、毎回できてた訳じゃないけど」
「なんか納得いったような行かないような」
 思えばいろんな世界で技術に触れていたりしていたので思い当たるふしがあるので嘘ではないのだろう。

「じゃあ次の世界も技術目的で?」
「いえいえ、次は崩壊を防ぐ事がメインですね、強めの縁だと全く違うような世界でも崩壊に巻き込まれたりする事があるのでソレを防ぐ目的ですね、今回行く世界的に有用な技術があれば回収、無ければ事態の解決、それだけのシンプルな事ですよ」
「それだけ聞くと単純ですね」
「ふふっ、物事って以外と単純なんですよ」
「ですね、それじゃあ行ってきます」
「はい、いってらっしゃい」




「あ、弾の補充とかしてないんじゃ……」
「大丈夫だよ、しっかりと補充してきたから大丈夫!」
「いつのまに……」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。

ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった 16歳の少年【カン】 しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ これで魔導まで極めているのだが 王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ 渋々それに付き合っていた… だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである ※タイトルは思い付かなかったので適当です ※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました 以降はあとがきに変更になります ※現在執筆に集中させて頂くべく 必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします ※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください

姫騎士様と二人旅、何も起きないはずもなく……

踊りまんぼう
ファンタジー
主人公であるセイは異世界転生者であるが、地味な生活を送っていた。 そんな中、昔パーティを組んだことのある仲間に誘われてとある依頼に参加したのだが……。 *表題の二人旅は第09話からです (カクヨム、小説家になろうでも公開中です)

異世界の貴族に転生できたのに、2歳で父親が殺されました。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー:ファンタジー世界の仮想戦記です、試し読みとお気に入り登録お願いします。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~

雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。 他作品の詳細はこちら: 『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】 『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】 『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

処理中です...