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ネトゲに意図せず転生した

ひたすらの狩り

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「ココってどこかの保護区だったりしない?」
「そんな話はこっちの世界に来てから聞いたことないですよ、というかアレは転生前にプレイしていたゲームでよく見る敵モブですよ」
 森へ踏み込むなり、魔物と思われるような生き物が襲い掛かってきた。

「こうも敵意が向かってくるのなら戦うしかないか」
 向かってくる数が数なので撃墜していくしかない、幸いにもこちらの銃の威力が高いので攻撃すれば簡単に倒せるので何とかなっている。
「なんかこうしているとゲーム時代を思い出すよ、ひたすら狩りを繰り返していたのが懐かしいよ、もっとも視点は画面越しだったけどね」
「自分はオンラインゲームとかはやったことないなぁ」
「まぁ、そこにしか世界がないとかじゃない限りはおススメしないかな、特にガチ勢とかになるならね、エンジョイ勢とかなら大丈夫じゃないかな」
「まぁでもこうして転生とかできるとかならいいんじゃないかな」
「……そうかもね」

  向かって来る敵が多くてひたすら戦い続ける状態になってしまった。
「なんかおかしくないですか?」
「何がですが?」
「なんで敵を倒しているのに死体が残らずに無散して消えるんですか、さっきの自分達を追いかけてきた群の生き物は死体が残りましたよね?!」
「……確かに!」
 元々がゲームの世界だった事で忘れていたが、普通は倒したら死体が残るものだ、一応世界によっては消える所もあるだろうが、少なくてもこの世界では残るところを見ている。
 だからといってこちらに殺意を向けてやってくる相手に対しては対処していくしかない。


「やっと終わった」
 時間にしては30分ほどだが、体感的にはとても長く感じてしまった。 
「弾の残りは?」
「あと2回かな、そろそろ流石に無駄撃ちは避けたいかな」
「私もそれくらい」
 サヨも恵美も十分に持ってきているだろうが、先ほどの戦闘で大量に消費してしまったようだ。
「自分は魔力的に後1回で勘弁してほしいです」
 転生者の方はかなり辛い様子だ、そして自分も結構つらい。
 とりあえず敵が来なくなったので一息つこうとすると目の前のに巨大な敵が落ちてきて。
「あぁここまで再現しているのか、ゲーム通りならとりあえずアレを倒したら収まると思う」
「わかった、サヨ!」
「うん!」
 さっさと終わらせてほしいのでサヨに大きな一撃をお願いする、サヨもそれに応えて大型の銃を取り出す、恵美も何か大型の機械を取り出してケーブルを介して銃と接続していく。
「ちょっとだけ足止めお願い」
「わかった」
「よっしゃ、まかせて」
 転生者と2人で足止めを行う、足止め程度なら少ない魔力でなんとかなるのでサヨが決めるまでしっかりと時間を稼ぐ。
 水を出して地面を湿らせれば勝手に足を取られて隙ができる、もちろんそれだけでは足止めができないので魔法や道具で拘束していく。
「あとどれくらい?!」
「後20秒!」
「よっしゃ!」
 あと少しなので気合を入れる、先ほどの終わりが見えない戦いと違って終わりがハッキリしているのでやる気が引き出せる。
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