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玩具の世界は無駄に壮大になりがち

3人と決戦

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 2回戦はどこかで問題があったようだが、自分達は運営側の人間ではないのでスルーしていた、幸いにも怪我人などは出ておらず、大会も継続可能だったので介入などはしていない。
 恵美は野次馬で行ったようだが、「大丈夫じゃない?」とあまりに興味がわかなかったようだ。

 翌日にトーナメント制から2回戦を勝ち抜いた人たちによる総当たり戦が行われることになった、どうやらもっと戦いを見たいと多くの声があったようで急遽変更になったようだ、そこで更に上位2組が勝ち上がって3戦するらしい、いったいどれだけ戦いが見たいのだろうか……。
 恵美は喜んでいたが、自分とサヨは気乗りしなかった。


 それから連日で戦闘が続いた、全勝した訳ではないが十分に健闘はできただろう、決勝戦の3回勝負は特徴的な髪型と髪色をした若い3人組が優勝して終わった。
 大会の結果は上位入賞といった所だろうか、他の上位入賞した人達はいろな人たちにもみくちゃにされていたので自分達はさっさと退散して事なきをえた。


 大会の表彰式が終わり、人々の興奮が落ち着いて来たころに大きな地響きと共に、この世界に初めてきた時のようなロボットが現れた、最初は何かの余興かとかと見たいた人たちも、周囲の建物を破壊した事で異常事態と感じ取り散り散りに逃げていく。
「また私の出番だね!」
 意気揚々と私物のロボットで戦おうとして、手を止める。
「そうだ、せっかくこの世界で作ったんだからコレらを使おうよ」
「お、おう」
 恵美は名案とばかりに大会で使用していた機器を弄り始める、開発は自分達でやっていたので恵美も当然仕組みを知っているし、やっている事は大会用のモードから戦闘モードに切り替えるだけだ。
「恵美、行きまーす!」
 大会で優勝できなかった不満だったのか勢いよく発進していった。
 自分達もこの事態には対応しないといけないだろうと機器に向かう、どうやら恵美が全部の機器を一斉に書き換えたようで近くにあるロボットが大会用のフィールドを抜け出して会場に襲撃してきたロボットに抵抗する。
 遠くで自分もだと、大会の上位者達が我先にと機器を操作し始めて襲撃者達に対して抵抗していった。
「……武器はコレだけか」
 大会のデモンストレーション用に持って来ているので、武器は近距離用の物しかない、これでも災害救助用にとなんとかゴリ押して装備させた物でゲームで使えるそれ以外の武器は一切ない。
 そのせいで遠距離が得意なプレイヤーのロボットが次々と撃墜されていった、近距離戦闘が得意な人達が何とか持ちこたえているがリーチが短い武器のみでは後一押し足りない。
「サヨ、武器を!」
「うん」
 サヨが大型の武器を出現させて装備する、さすが自分達が作っただけあってバッチリ規格が合っている。
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