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玩具の世界は無駄に壮大になりがち

実機とゲームでの違い

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「あーまただぁ」
「こんな仕様だったなんて……」
「さすがにこっちじゃあ私の方が慣れているね」
「だなぁ」
 大会に出場するにあたってひたすらゲームの練習をしていた、いままでは暇になった時にたまーにプレイしたていた程度で、実機の方をメインに触っているためゲームバランスを意識した動きが実機とのズレが操作のミスにつながってくる、そこを恵美につかれて倒されてしまう。
 しばらくは実機に触ることは少ないだろうとい事で研究室にあるゲーム機で練習していく、自分の研究施設にゲーム機があるので他の目や順番を気にすることなくプレイし続けられる。
 仕様はわかりきっているのでひたすら反復練習するしかない、この世界はまだネットが発達しきっていないおかげで誰か書いた攻略記事や動画が見れないので独自に攻略していくしかない。
 それでもネットワーク対戦ができるのでマッチング設定を権限を弄って上位陣としかマッチングしないようにしている、はじめは負けが続いていたがその度に敗因を改めてから再戦していき何とか勝率を6割までもっていく、3人で固定でプレイできているので戦法が固まってきた感じがある。
 いちおう開発者という事で特別な見た目の機体にできたり自分達だけのオリジナル機体で参戦もできなのだが、そこはフェアに行きたいという事で断っておいた。
 ただし参加資格は地区予選などを勝ち残っていく必要があるのでそこだけは権限を使って免除してもらった。


 そして大会当日……。
「さすがに緊張してきたなぁ」
「だねー」
 会場に到着すると既に人でごった返しており進むことも困難になっていた、自分達は大会出場者なので裏口から侵入して控室に向かう。
 中には全国から勝ち上がってきた猛者が集まっており部屋全体に緊張感が走っていた、自分ならまだしも女性がサヨと恵美とあとは3組くらいいるのでそれを纏めて別の部屋に移動する、どうやら敷地や建物の都合上で1チームに1つ部屋を割り当てることができなかったようだ、一応半分まで残れば1部屋づつ分けられるらしい。
 そんな訳で一番最初の試合は全員参加の特殊な試合形式で施設の目玉となっている大型の試合設備を仕様して行われる、ルールとしては3回撃墜されるとそのまま脱落して残ったチームが半分になるまで続けるようだ。
 試合開始は会場の整理に時間がかかってしまい予定よりもかなり遅れてしまった、それでも会場の外もに急遽プロジェクターを配置して中に入り切れなかった人でも見れるようにしたりテレビの中継がひと悶着起こしたりと少々の問題はあったが何とか始められるようだ。

「それじゃあ始めようか」
「はい」
「うん」
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