異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

玩具の世界は無駄に壮大になりがち

稼働実験

　長いこと停滞すると思っていた機動力の問題もこの世界のいろんな企業と技術交流で何とかなった、この世界の事をいろいろ調べていると何とかなりそうな研究や論文があったのでそれらをかき集めて完成させた。
「意外となんとかなったね」
「そうだね、いろいろ調べてみるもんだね」
　最初はこの世界の技術に対してはあまりいい顔をしていなかったが、開発を進めて行くといろいろな発見があったようで今ではこの世界の技術を積極的に吸収していた。


「それじゃあ動かすよー」
「はーい」
　機動力の問題も解決したので他にもいろいろ組み込んでみたので機動力の実験もかねて起動実験を始める、場所は企業の実験場で辺りにはなくもないので気兼ねなく全力でテストできる。
　リモコン式なので離れた所でも操作ができる、起動事態はすでにしているので後は命令するだけだ。

「いけるんじゃね」
　いろいろゲームと同じような操作をしてみた、やはりゲームの方と違って動きに違いがあったりしておもしろかった、一通り楽しんだ後にゲームとの違いをまとめる、この数値をゲームに実装するとなるとかなり下方修正になるので不満が集まってしまうだろう。
「サヨと恵美もやっていこう」
「はい」
「はーい」
　サヨが先に受け取り、自分が動かすものよりもかなりスムーズに操作をしていった、それでもゲームで設定されたほどの挙動はできなかった。
「恵美、行きまーす！」
　勢いよく叫んで操作を始める、自分達よりも勢いのある操作だ。
「もしかしてゲーセンとかで遊んでいたな」
「えへへ、最寄りのゲーセンで上位プレイヤーなんだー」
「すごいじゃん、というか言ってくれたらお小遣い増やすのに」
「え、本当？！」
「ただしゲームのレポートはしっかりと書いてもらうよ」
「うーんまぁそれなら、というかICカードとかオンライン対戦とかできないの？　できたらデータの保持とかしたい」
「あー向こうだったらあるもんなー」
　前世や所属している日本ではオンライン対戦が当たり前だったり、それが無くてもデータを保存できたり育成などができる、確かにその方がやる気が出るだろう。

　一通り情報をまとめ終わったので撤収する、今回の実験で得た稼働データと機体の疲労具合も見て改修してしていく必要があるだろう、最終的には軍事目的なのである程度損壊しても動くように頑丈に作らなければならない。
　それからゲームの方もオンラインに対応できないか提案しておこう、その辺の改修については専門外なので適当な企画を投げておけば向こうがなんとかしてくれるだろう、こっちにゲーム開発している余裕はない。